しばらくキビ売りの東大寺が来なかったので心配していたが、こないだ保健所に行ったとき売り声が聞こえたので捕まえた。よかった! 廃業したのかと心配していた。
うちの方にまで足を延ばしてなかっただけらしい。いや、来てよ。で、廃業どころか新メニューが増えていた。ポルカン。
前にメリダで一回食べたが、あまり印象に残ってない。でもこのキビ屋はメリダのより美味しいので買ってみた。面白い形だねと言ったら、これが普通なんだという。
カンっていうのはマヤ語でヘビです。チチェン・イッツァのあの春分秋分にピラミッドを這って降りてくるというヘビの神さま、あれ、ククルカンというんですが、そのカン。カンクンのカンもそう。で、ポルは頭という意味らしい。なるほどヘビの頭ですか、見えるような見えないようなw。けどメリダで食べた平べったい、薄いコロッケみたいなのよりはヘビである。
生地はトウモロコシの粉とラード。ふーん、美味しい。
キビと同じく、キャベツとハバネロをライムの汁で和えたものが付け合せで、一口ずつかじるという。
いやー、これは美味しい。
うちは特に豆のファンというわけじゃない(ほら、良質なたんばく源だとかああとか)んであまりこういう食べ物を注文することがないが、これは美味しい。ここのキビ屋からだったら、いつでも買いたい。
キビ同様、メキシコの他の州に住んでいる人たちは知らないようだった。調べた人が、白い豆じゃないかと言ってたが、白と茶色と2種類あって、白い豆は非常に珍しく高価なので、もちろん村人は茶色い普通の豆を使う。形も、調べて出てくるレシピのはみんな薄い丸型だが、これは昔から作ってるんじゃない人のレシピが大量に出回っているという、ネットでよくある話ですね。
ちなみに、ポルカンのことをピエドリータ(スペイン語で小石)とも呼ぶ。村の人曰く、実は別物で、ポルカンの方が柔らかいらしい。
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