なんとうちの買い手のブローカーが言っていた通り、ほぼ2ヶ月で土地信託の手続きが終わるそうで、最終契約(契約完了)の日付が決まった。それに伴って、買った土地に家を建て終えるまで住む借家を、引越先の村の友達に探してもらった。
内見(という雰囲気じゃないが)の日、その友達は来られなかったんだが、前もって「門があって(犬が逃げ出さなくて良い)、小さい家があって(家具さえ入れば十分)、マヤの家も建っている(!)」と聞いていた。マヤの家というのはこういうの。「裏庭に残してあるのかなぁ。住んでる間にマヤごっこができるね」なんて相棒とヘラヘラ喜んでいた。
が!行ってみたら門という鉄板を繋いだものを入ってすぐ目の前に、マヤの家。
土地は狭く門のすぐ中も家の両脇も、背の高い草がボーボー(家主はきれいにする=草むしりしておくと言っていた)、奥の丸太のドアを出るとすぐ目の前に一部屋とトイレだけの小屋。確かに「小さい家と家具置くスペース」だが、家具が入るかどうか以前にヤワな日本人には無理である。友達は普通のメキシコ人なんだが、さすがマヤの村に住んでると日本人の想像を超えてくるw
家主がもう一軒あるというので行ってみたら、そちらはまぁまぁの広さの部屋にもう一つ小部屋、その奥がキッチンらしきスペース、続いてトイレ&シャワーらしきスペースだったので、その前に見た家のショックから抜け出せない我々はもういいやと手付けをした。後日簡単な契約書にお互いサインして、こちらの家もそれまでに草むしりをしておくと言う。
ところが今の家まで車で帰ってくる途中、くだんの友達から電話がかかって来て「俺が話していた家賃より吹っかけてる。許せん。却下。別のを探しておく」と言う。外人だと思ってふざけんなと、プンプン怒っている。また別のを見にいくのは面倒くさいが(遠いし)、すごい親切でありがたいことなので任せると返事した。
昨日29日、見つかったので見に来いと言われて家を出たが、また途中で電話がかかって来た。「大家がまだ掃除(草むしり)が終わってないと内見をキャンセルしてきた。必要な空間があるか見るだけだから後でいいと言ったんだが、どうしても今日は都合が悪いと言い張っている」。来週末明けに引越の業者を予約してるんで、これまたバタバタする話だなと思ったがしょうがない。というわけで荷造りしたり造作の棚を外したり、あれこれ今の家のことをしながら連絡待ち。
ところで前からわかっていたことだが、日本の引越業者への信頼感はとてつもない。こちらでは、箱に詰めながらこれで大丈夫なのか?といちいち心配しなくてはならない。業者からの指示も適当。梱包材なども売ってはいるがめちゃくちゃ高い(から買わない。そもそも紙製品が高いし、プチプチなんかもない)。スーパーでダンボール箱をもらって来たが弱そうだし、我々素人の梱包で大丈夫なんだろうか…ちゃんと積んでくれるのか…などなど。
どんな感じかメキシコ人には共通認識があると思われるが、メリダから今の家に引っ越して来たときはLさんたちが手伝ってくれたので我々には分からない。そのときは近かったし物も増やしてなかったからピックアップ1台と我々の車でどうにかなった。そういえば犬もいなかったし猫も1匹だったし。とにかく困っててもしょうがないんでとりあえず詰めてますが。。。
ところで、カテゴリー5のハリケーンが直撃したアカプルコが壊滅状態になっている。今も復旧の目処は立ってない。
日本人(メキシコ在住も国内に住んでる人も両方)の反応を見てると、家の中まで酷いことに!と驚いている人が多い。が、海辺の家とかホテルってハリケーンにめちゃ弱いようにできているのである。
これはうちの斜向かいのエアビーなんだが、だいたいこんな感じで(隣の米人おばさんのアコガレの家もw)、ハリケーンシャッターをつけていない限り、被災するのは必至。アカプルコの映像のように、水が入るだけでなく、すぐにガラスの開口部がやられて家の中を風が吹き荒れてすべてメチャクチャになる。
もともと防災意識は日本と比べてずいぶん低いんだが、海辺のリゾート地では平時の空間利用優先!ハリケーンが来たら来たでその時考える!って感じですかね。どのみちハリケーンシャッターをつけると言っても、海辺である上に金属の質が悪いんで、すぐ錆びていざというとき使い物にならないw。
まぁ、家なんて場所が変われば…なんだが、おそるべしメキシコ。中進国ヅラしてるところでここまで「これまでの自分たちの生活とかけ離れた世界」ってのは初めてです。まぁ日本だって台風が来るし被災するとこもあるし今回はカテゴリー5というとんでもないハリケーンだったが、とにかく大したことない天災でも被害が大きくなることが多い国。
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引越先の村では年に1回くらい、隣村への幹線道路から少し外れたジャングルで遺体が見つかる。遭難したり毒蛇に噛まれたり。「人が行かないとこに足を踏み入れない」を再認識せねばならない。遺跡っぽく石が積まれた壁とか珍しい植物とか目に入っても、近づいてはならない。興味を持っても登山道を外れてはならない。…と肝に命じたニュース。
ゴルディータってのはよくわかんないんだが、詰め物をして揚げたパン(トウモロコシ粉を使う)って感じでしょうか。ユカタンでは単にゴルディータといっても、正式にはゴルディータ・デ・ナタというパンケーキみたいなのを指すことが多いので、本場?のノルテのゴルディータというものを食べたことがない。
が、食べ物屋をしている友達が客にピブをゴルディータにしてくれと頼まれたそうで、ついでにいっぱい作ったらすぐに売り切れたとびっくりしていた。死者の日が近い(一連の行事はもう始まっている)んで、ピブの話題も溢れているが、こっちもこれにはびっくりした。(友達には悪いがピブのままの方が美味しそう…)
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