La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

日蝕その他

2023年10月22日 | ユカタン諸々

えー、去る14日、金環日食がありました。

 ルート。

(c) 大阪市立科学館の方のブログより、名前失念。この赤い線上で金環が見えるということで、わたくしずいぶん前から悩んでおりました。つまり、引っ越し先の南部の村がばっちりそのエリアに入るのである。が、

  イベントスケジュール。

州政府やら関連団体やらによるイベントが目白押し。こうなると行きたくない。できれば混雑を横目に自宅でゆっくり観察できたら最高だったが、とにかく人混み嫌いなんで諦めた。

あと、どこかで「日蝕というのは95%以上太陽が隠れていないと、単なる曇りと変わらない」と読んで、金環ってことはそんなに暗くならなくて、まぁ日蝕メガネを使えばリングが見える…って程度かな?と。リングは、プロが撮った写真が後日出回るだろうし、今回はルート的にアメリカも通るのでいいカメラや携帯で写真を撮る人も多かろう。個人的に、日蝕の良さは暗くなるところだと思っているので、普通に観察した。

えーと、結論から言うと、なんか晴れてるのにハリケーン通過中か?という感じに暗くなって、なかなか楽しかった。

 葉っぱで反射する光が変。

このあともう少し暗くなった。例の木漏れ日が変な形とかそういうのはあった。95%の話の通り、曇り程度だったけど、なにしろ太陽には雲が一切かかってなかったので、すごく変な感じでよかった。北米大陸にはたいしたフィルタを使わずに撮れた人もたくさんいたようで、そういうのはみんな雲に隠れてた太陽です。うちは太陽に全然雲がかかってない状態で、このくらい。

さて、マヤの人たちにとって日蝕ってどうなんだろうと調べてみたら、意外とあまり有名な話はない。マヤといえば神話とか伝説とかの宝庫なんだが、特にめぼしいものは見つからない。考えてみれば、雨季到来で雨の神様チャアク(日本ではチャックと呼ぶらしい)の名前はよく聞くし、チチェン・イツァの「春分のとき蛇が現れる」とかで蛇の神様ククルカンの名前も知ってるが、太陽神って聞いたことがなかった。かすかに「マヤ文化では全てが対でどーのこーの…」という関係で、昼と夜とか太陽と月って聞いた記憶もあるが、肝心の内容をまったく思い出せないほど、存在感が薄い。農業してて太陽が重要じゃないなんてありえないだろと思うが、本当に聞かない。「太陽と月は愛し合っているが常に離れ離れで日蝕の時だけ…」というそれらしい話が見つかったが、なんとなく怪しい。おそらく、半分は本当に(あまり重要性の高くない)伝説だが半分は書き手の創作じゃなかろうか。

 鍋などを叩いて音を立てる。

この写真には「子供の頃聞いた、子供の頃させられた」などのコメントがついていて、あとどこかの村にカンカンと鐘みたいな音が鳴り響いている動画も見つけたので、これは本当だと思われる。音を立てる理由は、「太陽が月に食べられてしまわないように」だそうです。

夜になってから当の金環が見えるはずの村の友達に聞いたら、「あんまり気にしてなかった」そうで、やっぱり大して重要な天文イベントではなさそう。行かなくてよかったwww

ーーー

  バルチェの花

バルチェという聖なる酒の原料になる木の花で、酒はこの木の皮を煮出した汁に蜂蜜を入れて発酵して作る。まだよく知らないので、今後の課題。なんとも可愛い、スイートピーみたいな形をしている。

 チャヤ のエンパナーダ。

とうもろこしで作った生地にチャヤという葉っぱを入れて蒸したり揚げたりして作る。中身はゆで卵。

 かわいいドライブイン。

メリダからの自動車道を降りると、旧チェトゥマル街道沿いに並ぶ村々まで片側一車線の道が伸びている。こちらは引っ越し先の村に向かって降りるところにある、ドライブイン。とても珍しい。メリダとカンクンをつなぐ高速道路の途中、バヤドリッドというところにSAがあるが、他では見たことない。だいたい一軒ガソリンスタンドがあるだけか、しら〜っと道だけあるパターンが多い。

ここは、オシュクツカブという農産物送り出しの村へ続く道で、朝は逆にメリダに向けて野菜や果物を満載したトラックがたくさん寄るんだと思われる。トイレと売店とレストランがある。

 道を渡ったところには3軒の食べ物(タコス)屋。

ドライブインのレストランもこちらも、12時には店じまいする。従業員(ユカタンの民族服を着たおばさんたち)がたくさんいて、朝は結構繁盛するんだと思われる。

 マヤ鉄道の本社ビル。

来月開通予定なんだが、まだ建設中。

 夜は突貫工事。



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