
昨日の夕方、NHK-FMで若い男の人の歌が聞こえてきました。テンポはよかった。歌詞の内容はよくわからない。でも、イヤではなかったんだと思われます。
素直な気持ちで、好きなら好きと言うような感じで曲を作りました!
というようなことを彼は語っているようでした。いくつくらいなんだろう? この人はなんというミュージシャン? 女ではないか、たぶん、男か。
アルバムの他の二曲も紹介していたけれど、理屈が勝ちすぎていて、ミュージシャンの陥る技術優先で、ことばを届けてくれてないような感じがしました。
ということは、最初に聞いた曲だけがまあまあの感じなのかな。
とりあえず、なんという人?
と思って聞くと、リッキー・ブランカと聞こえました。まさか、リッキー・マーチンじゃあるまいし、誰なんだろう? 疑問のまま、家に帰りました。
そして、もちろん、見つからなくて、ビッケ・ブランカという日本のアーチストだということを知りました。34歳になるのかな。
「ポニーテイル」という曲のビデオも見せてもらいました。六回くらい聞きました。アニメ版も見ました。
何というのか、若い人の心に入りたい、そういうのをねらって作ったのでしょうか。
若い人がどれだけ支持するのか、私にはわかりません。少しこれも作りすぎてるんじゃないのかなと思いました。
でも、自分には全く関係なかったけれど、ポニーテイルにあこがれる男の子たちもいるんだろうなと、そういうところをくすぐられる一部の人たちが何だかかわいそうになりました。

どうしてそんなに髪型とかで、好きになったり、キライになったりするんだよ。外見じゃなくて、中身を好きになれよ! でも、中身を知るには、その子と同じ時間を過ごせなきゃいけないのか……。若い人たち、そんな時間があるんだろうか。
今の男の子たちに、女の子と同じ時間を共にして何かに打ち込むことができる人はどれくらいいるんだろう。
みんな目の前の女の子よりも、対戦ゲームとか、シューティングゲームとか、仮想世界に魂を奪われている子たちがフツーで、女の子とおしゃべりを楽しむことができる子が少ない気がする。
男の子がそんなだから、女の子たちも本当はもっともっといろいろ話をしたいのに、男の子の前では話せなくなってないかな。男の子たちが、女の子たちを開放させてあげなきゃいけないのに! そういう場は男が作らなきゃ!
二次元世界は確かに、現実の女の子たちよりもシンプルで、なおかつ複雑で、いつも自分のそばにあって、どこまでも物語は続くだろうから、永遠の楽しさをもたらしてくれるんでしょう。
でも、それは影なんです。男の子たちは影ばかり求めている。リアルな、すぐに目の前から遠ざかっていく女の子たちと何かおしゃべりしてみろよ。女の子は風なんだぜ! すぐに吹きすぎてしまうんだぞ!
つまらない話をして、女の子に「引かれる」のもいいじゃないの! そのつまらない時間が大事だと思うんだけど……。(私がヤキモキしてもダメか……。)

リアルが大事な政治家だって、影しか追っていない気がします。自民党の総裁選のオバサンたちの二人、あの人たちはしたたかで、今回は無理かもしれないけれど、やがて来るチャンスを誰かにもたらすかもしれない。
大人も影ばかり、若い人も影ばかり。女だけがリアルなんだろうか。
そして、私は実は、ポニーテイルが好きではなかった。
たまたま、ラジオで聞いて、そのテンポにのせられて、ホイホイとした気分でいたけど、そして、絵まで描いたけれど、まあいつもの感じです。
平面的な影ばかり求めるんじゃなくて、リアルな、すぐに消えてしまう女の子の影みたいなものを追いかけてみろよ!
残念ながら、私は追いかける脚力・気力・興味もなくて、絵の材料としてポニーテイルを描きました。光と影と風、それは私は求めているものでした。
これは今もずっと探しています。でも今日は台風が近づくから、それどころではなかった。……私には、光が必要です。そして、あふれる光だとすぐにポシャッてしまうし、私って、必要なものもうまく受け止められない!

明日からお休みだから、せいぜい自分で「光と影」を探しましょう。誰にも迷惑をかけずに、大人しくしています。でも、実家の母には電話しなくちゃ!