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今朝、すごい雨だったという気がします。そりゃ、台風が近づいているのだから、雨が降るのは当たり前と、わりとのんびりした気分で目が覚めました。そんなに切迫していなかった。たぶん、早起きはしました。
いつもより少しゆっくりとした時間にゴハンを食べて、雨戸は半分だけ開けて、台風が近づく一日の始まりでした。
自分の住んでいる所は、まるで風は吹かなくて、熊野灘あたりを東北方向に進んでいる台風さんはどこ吹く風で、やたら雨が多いのだなと見ていました。
一日家でいることにしていたので、何か落ち着いて取り組めばいいのに、四時くらいから起きていたせいか、何か眠くて、午前中は大したことができませんでした。
でも、熊野市の鬼が城(おにがじょう)という観光名所は、大きな波がガンガンぶつかっているようで、テレビの中継を見ているだけで恐ろしかった。けれども、カメラが切り替わって、ほんの二十キロほど北側の尾鷲の港では、繋留された漁船が穏やかに港の中でプカプカしていて、湾の奥の方は大波は来ていないのかと、ほんのわずかな距離の違いで大きな落差があるのを知ります。
そして、うちから二十キロほど東にある伊勢市では、街が浸水し、クルマが何台も水の中にありました。内宮の横を流れる五十鈴川も氾濫しそうだし、内宮の門前町のおかげ横丁・おはらい町も水につかっているということでした。
同じ三重県なのに、海に突き出た志摩半島では台風の雨風をまともに受けたのか、大変なことになっていました。
午後も、大したこともしないままに時間は過ぎて、夕方おなかが空いたので、奥さんと買い物に出かけました。
すると、かなりのお店が閉まっていました。セルフのガソリンスタンドも営業していなかった。ケーキやさんは開いていたのに。
とりあえず、夜はお鍋にしてもらって、家に帰り、18時ころ、どこか関東の方へ行ったらしい台風は、私のところでは大したことはなかった、もう遠いところに行ったと思ったころから、風は吹き、雨は降らなくなりましたが、吹き返しがそれらしく吹くようになりました。
昼間はたいしたことはなかったのに、夜になって風が吹いてくるなんて! 台風って、そんなヤツみたいです。来るかと思うと来ないし、来ないでと思うと来る。行ったと思ったら、どこからか後味悪く未練タラタラで吹きまくる。
台風さんの悪口が言いたいのではありません。自然って、人間の考えることを簡単にすり抜けていくなあと思ったのです。
今、23時になろうとしていますが、風は強い。でも、暑いから私は窓を開けています。お月さんが煌々と輝いていました。
お月さまは、私どもの世界をクールに見ておられる。私はアホウだから、台風なのに「暑いなあ」とか文句を言いながら、ブツブツ言っています。もう寝たらいいのに!
ハイ、そうします。もう寝ます。明日はどうなっているかな。被害が少ないといいんですけど。