恥ずかしながら、自分は「じんましん」になったことがないと思っていました。たいていのものを食べても割と平気みたいに思っていた。
昨日、帰りがけにメダカのエサを買い、家では相撲を見て、夕ごはんはカレーとゴーヤの味噌マヨネーズサラダみたいなのをいただきました。それで、お風呂から上がったら、全身がかゆくなっていた。
あちらこちら蚊に刺されたのか? なんて思ってしまったけれど、そうではないようでした。奥さんに「あっちこっちかゆいんやけど、ちょっと見て!」とアピールして、どくだみチンキを塗ってもらいました。
実は、少し前、「お父さんが帰ってきたあたりから、すごく調子が悪くなってきた」と彼女は訴えていたんです。
それを聞いて、「あれ、どうしたの? どこがしんどいの?」くらいは訊ねたでしょうか。そのまましばらく様子を見ようという感じで接していて、そんなに寝込むほどではないかな、くらいに見ていたのかもしれません。
彼女はそんなにしておいて、自分のことになるとキャンキャン吠えたてるなんて、わたしは子犬か? アホ犬か?
どちらでもなくて、妻に甘えるおじいというところでしょうか。彼女にあれこれ見てもらっているうちに、かゆいのはかゆいのだけれど、何となく落ち着いて、かかずに我慢できました。すべて奥さまのおかげでした。
自分が落ち着いたのなら、彼女のことも心配したらいいのに、もう忘れていた。というのか、彼女も普通でいてくれた。そのまま暑さの中で寝てしまった。
それで朝になり、じんましんは落ち着きました。実は最近、皮膚科に行ったというのを忘れていた。あちらこちら思うようにいかなくて病院通いが始まるのでしょうか。
できれば、お世話にならずに、わがままに生きていきたいけど、そう簡単には行かないようです。近ごろ体調はイマイチで、寝てばかりいます。こんなにして老いの坂道をくだっていく、ということなんでしょうか。
奥さんがいてくれるから、私はしあわせだけど、ひとりだったら、やはり怖い気がします。