友人が伊賀鉄道にお勤めしています。なかなか会うチャンスはありません。近くに行っても、お仕事をされているかもしれないし、こちらも余裕がないし、会おうと思い、会いに行きますと連絡しても、会えないこともありそうです。
やはり、人に会うということは、それなりに時間と努力が必要です。フラリと訪れて会えるものではありません。それでも、突然、バッタリ出会えたら、うれしいんだけどな。
私は、桑町駅あたりにいました。伊賀市(旧伊賀上野市)の中心から南に行ったところです。市街地の町はずれになっていて、町は南にも発展しているし、工業団地もできているし、大きなホールなどもあるようですが、旧市街地と新市街地の中間のところにあるようです。
旧市街地をぐるりと囲むように久米川という川が流れています。そんなにきれいではありませんでしたけど、大きなカメが何匹かいました。カメには住みやすい程度の川のようです。
桑町から北へ百メートルほどいくと、久米川を渡る橋があるようです。
桑町を出たら、上野の古い町並みがあるようで、この鉄橋から北側にあります。
ピンクの忍者列車は、上野市駅に向かって行きました。上野市駅は、最近改名して「忍者市駅」になったそうですが、料金表などには書いてありませんでした。
駅の改札を出たら、そこは「忍者市駅」だった、と驚かせる仕掛けなんでしょうか。
もうビックリするくらい忍者体験をしてもらえたらいいんだけどな。
でも、外国の人たちや、初めて伊賀市を訪れる人たちには、わりとこんがらがるかもしれないな。地元の人は、「うどん県だー!」「フナッシーよ」とか、おもしろがれるけれど、よそから来た人は、「どうなっているの?」と混乱するかもしれない。
ローマ字表記は、シンプルでわかりやすいものにしないといけないですね。そのあたりはどうなっているのかな。
この電車は、上野市で折り返してきてくれて、しばらくしたら戻ってきました。
鉄橋から、違う角度で撮ろうと思ってたら、ゆっくりと桑町駅へと入ってきました。
それにしても、久米川は草がボーボーで、川の流れも見えません。でも、たくさん雨が降ったら、ここを使って流れてもらわなくてはならないので、川のそばはそのまんまです。
それは、いいことでもあり、川で遊ぼうと思ったら、とても水際には近寄れなくて、川はあるけれど、人々には近しい存在ではなくなっている。とても近寄れない、カメと鳥たちが遊ぶところなのかもしれない。
伊賀神戸(いがかんべ)行きも、たしかピンクの前に行ったんだったかな。
伊賀(いが)といい、甲賀(こうか こちらは滋賀県)といい、神戸(かんべ)といい、岐阜では神戸(ごうど)ともいう。兵庫県ではもちろん神戸(こうべ)がある。
伊賀に上野城があり、伊勢にも上野城もある。伊賀神戸だけではなくて、三重県の鈴鹿市にも神戸(かんべ)がある。
どこかで通じていて、どこかで独自性を出そうとしている。伊賀にも、甲賀にも忍者はいたそうですけど、覇権争いはあったでしょう。
似た者同士って、競ってしまって、秘密を抱え、相手を出し抜こうとあれこれ考えるんだろうな。
大阪、京都の人から見れば、目くそ・鼻くそなんだろうけど、地元の人にとってみれば、独自性は出したいし、よそとは違うという強い誇りだって持っているのです。
というわけで、伊賀鉄道ですけど、写真を撮るだけではなくて、乗りたかったなあ。