ちょうど二週間ほど前、奈良公園に行きました。あの時は晴れていたのに、梅雨のシーズンの今は、昨日からずっと雨が降り続いています。
老後の資金として、年金はあるのだけれど、夫婦二人で二千万の貯金を切り崩しながら生活しなければならないという政府関係機関のレポートがありました。
「そんなにお金が必要なのか、それは使い込みすぎではないの?」と、私は思いましたけど、生活をしていくにはいろいろとお金はかかるんでしょう。夫婦で月に25万のお金が必要(それくらいかかってしまう)というのは妥当な線なのかな。
そんなレポートは必要ない。という政府のえらいさん、正直な方でした。普通はもう少しごまかすのに、「そんなレポートは受け取らない」と述べたそうで、レポートを提出した官僚さんたちは、謝罪しているようでした。
政府が、自分の都合の悪いことは聞かなかったり、無視したり、揉み消したりするのはよくあることで、どこにでもあるニュースのひとこまでした。私たちはどこにでもある政府とともにあるということです。
政府のえらいさんというものは、国民のことを考えているわけではなくて、自分たちや自分たちの関係者のための政治を行おうとしている。それが国民の利益につながるという思考法です。こういうのもよくあることです。
文句があるのなら、自分が政治に参加しなくては! それができないのであれば、黙ってその事実を受け取るしかありません。
二週間前、奈良公園に出かけた私たちは、入江泰吉さんの写真ほかを見て、ヨルク・シュマイサーさんの版画を見て、吉城園にも行きたかったけれど、そこはスルーして、大仏殿でお参りしたんでした。
その前に、「工場跡事務室」というカフェに入ってみました。
内部の写真は不可、と書いてありましたが、自分が飲み食いする分の写真はOKということなので、内部は撮らず、私は白玉団子とほうじ茶のセットを頼んだんです。
これはおいしかったし、やっとこの入りにくい建物の中に入れたという喜びもありました。若い女の人、店主らしき男の人、もうひとりおばさんがいて、三人で切り盛りされているようでした。
あれこれこだわりのお店だし、なにしろ外観も古いけれど、内部も古く、確かにここでフトルミンという乳酸飲料を作ってたらしいのです。東大寺のすぐそばでです。そこがしおらしいというのか、よくぞこんなところで経営していたと感心させられました。
そして、私たちは元気を取り戻し、大仏殿をお参りして、そうしたらもう夕方になっていて、チョコマカあるいて、やっとこ帰れたという一日でしたっけ。
それにしても、世界は落ち着いていないのです。原因はアメリカのトランプさんです。イランでも、北朝鮮でも、中国でも、シリアでも、イラクでも、世界のいろんなところでゴタゴタを起こしています。
アメリカの人たちは、それがいいとは思ってないだろうけど、とりあえず彼を大統領に据えてしまった。あとしばらくは彼は大統領です。対抗馬がいないなら、次の四年も大統領でしょう。
日本のAさんは、せっかくアメリカとイランの橋渡しと思い、イランに出かけたというのに、その滞在中に、日本に関係する船が攻撃されるなんて、明らかに狙われている。
世界は、いろんな人が動いていて、それぞれの主張を聞いてもらいたいのでしょう。
聞く耳は持ちたいです。私は、のんびり東大寺にお参りしたいなあ。……しんみりした主張だな。お金は使いたくないです。でも、お金はなくなっていく。生み出すしかないですね。