
♪見よ あの空に 遠く光るもの
あれは ゼロ戦 ぼくらのはやと
光に 飛んでく 金色(こんじき)の鷲
平和守って 今日も飛ぶ
ゼロ戦 ゼロ戦 今日も飛ぶ
あれは ゼロ戦 ぼくらのはやと
光に 飛んでく 金色(こんじき)の鷲
平和守って 今日も飛ぶ
ゼロ戦 ゼロ戦 今日も飛ぶ
この歌がいつごろのもので、もっと正確な歌詞はどんなだったかなど、調べたら分かるはずなのですが、もう調べません。とにかくゼロ戦なんです。小さい頃に見たテレビアニメでした。ということは1965年前後だろうと思います。
そのころ、戦後から20年は経過していたわけですが、ゼロ戦をテーマとしたアニメーションが普通に成立し、子どもたちは当たり前に見ていた。そして、主人公があちらこちらを転戦し、敵機を撃ち落とすドラマを、そんなことがあったことなど知らずに、戦いのドラマとして(いつの時代のことなのかはっきりと意識もせずに)見ていました。無邪気というか、無知というかです。もっと判断力があればよかったのにねえ。
それが今は、みんながゼロ戦を語りたがっています。「何を今さらゼロ戦だ!」「今まであんなにゼロ戦のことを聞いてほしかったのに、だれも興味を示さなかったじゃないか!」と、オッサンのボクなんかは思ってしまいます。でも、何かが変わったから、みんなが素直にゼロ戦を見聞きしようとしているようです。何が変わったのかなあ。
特攻隊をテーマにした映画もたくさんあったと思います。どれも美しかったり、一生懸命だったり、家族を一心に思っていたりしていました。あまりに現実離れしているせいか、それとも作られた実話なので(もう悲壮な最期をとげるわけですから、悲しくないわけがありませんので)白けてしまうのか、ボクは、あまり熱心には見てきませんでした。自分は、小さい頃に「ゼロ戦はやと」体験をしてしまっているので、既視感がありました。だから、わざわざ見ることもなかったのです。

それなのに、宮崎駿さんが「風立ちぬ」を作り、百田尚紀さんが「永遠のゼロ」を書き、それが映画化されて、にわかにゼロ戦ブームが起きました。2人の思いが、歴史の箱に埋もれかけてたゼロ戦をよみがえらせた。もうこれは2人の功績です。
日本では、単なる流行が終われば、サラリともてはやしていたのを捨て去ることがよくあるので、しばらくしたらゼロ戦ブームも、過ぎ去るでしょうけれど、何度も何度も、私たちはそういうことがあったと記憶を新しくして、愚かしい戦争というもの、人格や人間性を切り捨てられて、非人間的行為の中に巻き込まれることだけは、避けたいと思います。そのために、努力しなくてはいけないし、みんなで戦争はイヤだと叫ばなくてはいけないし、みんなでお互いの気持ちを伝えあわなくてはならないと思います。
そのころ、戦後から20年は経過していたわけですが、ゼロ戦をテーマとしたアニメーションが普通に成立し、子どもたちは当たり前に見ていた。そして、主人公があちらこちらを転戦し、敵機を撃ち落とすドラマを、そんなことがあったことなど知らずに、戦いのドラマとして(いつの時代のことなのかはっきりと意識もせずに)見ていました。無邪気というか、無知というかです。もっと判断力があればよかったのにねえ。
それが今は、みんながゼロ戦を語りたがっています。「何を今さらゼロ戦だ!」「今まであんなにゼロ戦のことを聞いてほしかったのに、だれも興味を示さなかったじゃないか!」と、オッサンのボクなんかは思ってしまいます。でも、何かが変わったから、みんなが素直にゼロ戦を見聞きしようとしているようです。何が変わったのかなあ。
特攻隊をテーマにした映画もたくさんあったと思います。どれも美しかったり、一生懸命だったり、家族を一心に思っていたりしていました。あまりに現実離れしているせいか、それとも作られた実話なので(もう悲壮な最期をとげるわけですから、悲しくないわけがありませんので)白けてしまうのか、ボクは、あまり熱心には見てきませんでした。自分は、小さい頃に「ゼロ戦はやと」体験をしてしまっているので、既視感がありました。だから、わざわざ見ることもなかったのです。

それなのに、宮崎駿さんが「風立ちぬ」を作り、百田尚紀さんが「永遠のゼロ」を書き、それが映画化されて、にわかにゼロ戦ブームが起きました。2人の思いが、歴史の箱に埋もれかけてたゼロ戦をよみがえらせた。もうこれは2人の功績です。
日本では、単なる流行が終われば、サラリともてはやしていたのを捨て去ることがよくあるので、しばらくしたらゼロ戦ブームも、過ぎ去るでしょうけれど、何度も何度も、私たちはそういうことがあったと記憶を新しくして、愚かしい戦争というもの、人格や人間性を切り捨てられて、非人間的行為の中に巻き込まれることだけは、避けたいと思います。そのために、努力しなくてはいけないし、みんなで戦争はイヤだと叫ばなくてはいけないし、みんなでお互いの気持ちを伝えあわなくてはならないと思います。

★ というようなことを書いて、3年以上経ちました。世の中は、あまり好転しているようには見えません。みんなが相手を見ないで敵視している。ヨーロッパこそは理想の人間社会かと思っていたら、そこでもお互いを信じられなくなるようなテロが続いています。スペイン、イギリス、ドイツ、もっともっと続いていくのかもしれない。
過激なイスラム信仰者というレッテルが貼られていますけど、世の中に不平を持つ人たちがテロリストになるかもしれなくて、ヨーロッパもすべての人が平和に暮らしているわけではない様子です。
日本は、比較的に平和なように見えるけれど、不安や不満はどこかで蓄積されているような気がします。なくすことはできないのだろうか。無理かもしれないけれど、なんとかしていけたらなあ。(2017.8.25)