甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

水曜の夜の子 二十数年前

2016年10月05日 21時39分38秒 | Back To The 80's
 たぶん今ごろ、うちの子が生まれたんでした。うちの子は水曜生まれです。私もそうでしたっけ。できたら土日に生まれたかったなあ。

 初めて自分の子に対面したときは、なんだか不思議な感じがしました。いや、それよりもちゃんと記録しておこうとVHSビデオを動かしていた。そちらの方に熱心になってしまって、ちゃんとうちの子と向き合えたのかどうか……。

 私としてはおっかなびっくりだったのだと思われますが、もっと感動を体現した方がよかったのに、うまく表現できないで、しみじみ感動していただけだった(かもしれない)。

 あまり奥さんともことばを交わせなくて、自分ではよしよしとしていた記憶がありました。一度だけその時自分が撮ったり、弟が撮ってくれたりしたビデオを見たことがありますが、夜ということもあるし、そんなに上手に感情表現ができる方でもなくて、しんみりクスンクスンしている感じでした。



 奥さんは、朝から深夜までずっとウンウンうなっていて、疲れているし、お腹が減っていたということですが、ひとしきり感動したら、さっさと私たちは実家の方へ帰ってしまい、「どうして私を放っておくのよ!」とか、「宵のうちに一度来たのだから、そのままそばにいてくれたらいいのに、お母さんに一度家に帰ろうと言われたらそのまま帰ってしまうなんて、何という妻思いではない、実家のお母さん主導のマザコン息子なんだよ」と腹が立っていたということでした。

 そんなことは知らないで、私はとりあえず奥さんは頑張っているけれど、明日も仕事はあるし、気長に待っていよう、それにしても、簡単に生まれるものではないのだなとのんきに構えていたんでした。

 そんなマザコン夫は帰ったので、孤独な戦いで奥さんは頑張って、ヒッヒッフーと呼吸法を駆使しながら、ずっとこどものためにお腹から出してあげようとしたそうです。どうしてその孤独な戦いの時、私は彼女のそばにいてあげなかったのか、かえすがえすも残念でなりません。

 そして、今さらながらマザコンの自分を意識します。本当に申し訳ない。たぶんこれはずっとこれからも何十年もわびつづけていかなければならないでしょう。

 とにかく、その夜は、あまり何も考えないで家に帰ってしまった。自宅から近いなら別に問題はないけれど、奥さんが選んだ病院はバスで40分ほどだし、当時はクルマはないし、それなのに私は彼女を病院に残したままにした。

 その時、「ああ、朝から病院に入ったのに、今夜までに生まれるということはないのかも、なかなか生まれるって大変なんだ」とか、いい加減なことを思ったのかもしれません。

 もっと医師に、「いつ生まれますか。このままずっと付き添っていていいですか」と訊かなくてはいけないのに、私は、ついつい何も考えないで帰ってしまう。

 まあ、反省してもキリがないです。私はそういうミスをしてしまう人間なんです。夜は仕事でもなかったのに、奥さんについてあげられなかった。よろしい、これから、母が何と言おうと、常に奥さん第一でやっていきます。時には実家の母を立てなきゃいかんときもあるかもしれないけれど、基本は奥さんです。



 反省はつきません。

 うちの子、お仕事は順調みたいです。本当にやりたいことは何か? それは私も、今になってもわからないけれど、とにかく世の中に生きていくためには、それなりに生活手段を見つけなきゃいけないし、その中でそれなりに楽しいことがあれば、それでいいんじゃないの! そんな適当なことを考えたりします。そういうスタイルで生きていますね、わたしは!

 とにかく台風はあまり何も影響がなかったけれど、静かな水曜の夜になりました。まだ早いけど、今日もたくさんお酒を飲んで、少しだけフンワカしています。もう少しで悪酔いしそうなくらい。あぶない、あぶない。

 平和な夜を過ごさなくちゃ!



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