先週、信楽に行きました。紅葉シーズンも最後だし、湖東三山でも行こうかとも思いましたが、そんなに遠出しなくてもいいんじゃないの? という気分もあって、少し遅めのスタートで、シガラキにしました。
昔は、秋の陶器まつりに参加するのが楽しみでした。けれども、コロナの数年があって、私たちは出かけるということに基本はおっくうになりました。人ごみには行かない。遠出もしない。身近なところで楽しむ。そういうスタイルになりました。
信楽は、一時間と少しくらいで行けます。途中で休憩しないでも行ける、ポイントがわかっているところをかみしめるように行く。そういう形です。世の中はもっといろんなところに飛び込んでいるみたいですけど、私たちはそうではありません。人がたくさん集まっているというと、すぐにそちらを避ける形です。
まあ、私一人でしたら、外国の人がたくさんやって来る奈良にも行ってしまいますけど、奥さんと一緒だったら、奈良にも行けないのです。何だかさびしい感じはするけど。昔はあちらこちら行ったんですけど、また行くチャンスがあるかなあ。
最初に彼女が作ったオニギリを食べられるところ、というと、信楽の陶芸の森という美術館と公園と研究所がセットになったところを訪ねて、そちらでクルマを止めて、外は風があるのでクルマの中で食べて、せっかくだから、そこの美術館で「躍動するアジア陶磁」展を見てきました。12月8日までだったそうで、ギリギリで、何とか見させてもらいました。
東南アジアのいろんな陶磁器などのコレクション(町田市立博物館所蔵)を見ました。頂点には中国のものがあるのでしょうが、その周辺国では、それぞれの味を出して、地域で愛されてきた。日本だって、独自の味わいを求めていろんな陶磁器が生まれたんでした。
入口には、なんとウクライナの陶芸家さんの女性像がありました。もともとあったのか、少し愁いを含む顔で大きな女性像がありました。
そのあと、昔の信楽町役場あとの駐車場まで移動して、ここから山裾の窯元をめぐることにしました。
でも、どこもお休みのところが多く、昔、気に入ったデザインの陶器を作っている窯元さんも、お休みのようでした。ザンネンでした。でも、いくつかあるはずだから、開いている窯元さんを探そうと、ほうざん窯というところに来て、ここも以前に来たことがあったけれど、どうだろうとなかに入りました。
窯元の前には、ケヤキなのか、大きな木が家を覆うようにして紅葉しているのが見えました。紅葉も見られた。陶器も見せてもらったらと、大きな作業所兼展示場みたいなところをぐるっとして、マグカップとウサギを二つ買いました。ウサギは450円。私のこづかいでは一つでいいかなと思ったのですが、おかみさんというのか、女性の方が「ウサギはさびしがりやですよ」ということでしたし、うちの奥さんも「どうして一つしか買わないのよ。また、ビンボーくさいことして!」と思ったのか、もう一つ買ってくれて、二つゲットすることができました。
少し風は冷たかったですけど、楽しい窯元めぐりができました。年末工事が行われていたり、あちらこちらがお休みだったのはザンネンだったけれど、楽しかったなあ。
対応してくれた男性が、「冬はもっとさびしいですよ」というのが、確かにそうなんだろうけど、何かみんなが歩き回ったら、外国の人たちもやってきてもらったらいいのになあと思いましたけど、中国のお客さんたちは、「陶磁器は日本で買うものはない」なんておもってるのかなぁ。地域それぞれの味というのがあると思うんだけど、そういうのを理解してもらうのは簡単なことではないから、外国の人たちをつかまえるには、最初にインパクトなんだろうな。
そして、少しずつ理解してもらって、気に入ってもらうしかないんだ。キャーキャー騒いでるのはまだまだ相互理解は進んでないですね。これからなのかな。