中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

たまには外部機関の意見も取り入れてみよう!!

2017年04月21日 05時00分00秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)441ページ「第 2-6-29 図 企業分類別に見たモニタリングの効果」をみましたが、今日は442ページ「第 2-6-30 図 企業分類別に見た事前リスク評価の実施者」をみます。

下図から投資の検討段階における事前評価の方法を見ると、全体の傾向として、「社内の人材のみ」に対する回答割合が5割程度となっていることが分かります。

白書は、「社内の人材が中心となり、適宜、外部に相談」に対する回答割合も、「稼げる企業(①)」で36.5%、「経常利益率の高い企業(②)」では32.8%、また、「自己資本比率の高い企業(③)」でも35.7%と3割を超えている。

特に、「その他の企業(④)」では43.7%となっており、外部機関の意見も取り入れ、投資行動の是非を決定する企業も一定数存在することがうかがえる、とあります。

外部機関は岡目八目なのでこういう結果になるのでしょうが、現場にいると、社内は垂直に対して、外部は水平の関係なので、言いやすいということがあるように感じますね。

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投資にはモニタリングが重要である!!

2017年04月20日 04時49分48秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)440ページ「第 2-6-28 図 企業分類別に見たモニタリングの実施者」をみましたが、今日は441ページ「第 2-6-29 図 企業分類別に見たモニタリングの効果」をみます。

下図から企業分類別に投資行動に係るモニタリングの効果を見ると、「遅延なく進められた」とする回答が多数を占めていることが分かります。

白書は、「事業の遅延は発生したが、想定内の遅延・支出に抑えられた」と回答している割合も全体的に3割程度となっており、モニタリングを実施することが、投資の成功率を高めることにつながっていると考えられる。

さらに、「自己資本比率の高い企業(③)」に着目すると、「事業の遅延が想定外ではあったものの、一定程度の遅延・支出に抑えられた」と回答する割合が18.8%と、他の企業よりも高い傾向となっている。

モニタリングを実施することで、想定外の事態が生じても早急な対策を実施でき、軌道修正が図れることが投資を成功に導くことのできた要因の一つであると推察される、とあります。

想定外の事態が起きることを想定していながらも、その対策のために迅速な軌道修正を行うという心構えが、大きな鍵になりそうですね。

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誰がチェックすると成果が出るのか??

2017年04月19日 05時18分18秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)439ページ「第 2-6-27 図 企業分類別に見たモニタリングの実施頻度」をみましたが、今日は440ページ「第 2-6-28 図 企業分類別に見たモニタリングの実施者」をみます。

下図から企業分類別に投資行動に係るモニタリングの実施者について見ると、モニタリング実施企業の全体的な傾向として、「経営層と現場」で行う割合が高く、現場と経営層の情報共有を重要視する姿勢がうかがえます。

白書は、「経常利益率の高い企業(②)」では、「現場と外部機関」や「経営層と外部機関」という回答割合も合計で10.2%となっており、社内の人材だけでなく外部の人材も活用することで、投資の成功率を高めていることが示唆される、とあります。

経営者と現場に、我々のような外部機関が加わると、緊張感が伴うのかもしれませんね。。。

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毎日でもチェックしたくなるのは・・・??

2017年04月18日 05時43分52秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)435ページ「第 2-6-26 図 企業分類別に見た投資行動の失敗要因」をみましたが、今日は439ページ「第 2-6-27 図 企業分類別に見たモニタリングの実施頻度」をみます。

下図から企業分類別に投資行動に係るモニタリングの頻度を見ると、「稼げる企業(①)」や「経常利益率の高い企業(②)」では、「一週間に一度」に対する回答割合が高いことが見て取れます。

白書は、他方で、「自己資本比率の高い企業(③)」は「月に一度」に対する回答が5割を超えており、投資行動に係るスケジュール管理や人材管理等に課題がある可能性が考えられる、とあります。

確かに、何か新しい取り組みを行うのであれば、その動向が気になって仕方がないはず。「月に一度」であれば、その程度の位置づけということですね。。。

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なぜ投資が失敗してしまうのか??

2017年04月17日 04時54分25秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)434ページ「第 2-6-25 図 企業分類別に見た投資行動の成功要因」をみましたが、今日は435ページ「第 2-6-26 図 企業分類別に見た投資行動の失敗要因」をみます。

下図から投資行動の失敗要因を見ると、「想定以上のコストが掛かった」という資金面での要因が高くなっていることが分かります。

また、「経常利益率の高い企業(②)」においては、「事前のリスク評価分析が不十分であった」が28.0%、「事前調査で想定需要を把握できなかった」が25.6%となっており、投資実施前の検討に係る要因が他の企業と比較して高い回答割合となっているほか、「適切なモニタリングが行えていなかった」という投資の実施段階での要因も19.2%となっています。

以上を踏まえ、白書は、第 2-6-25図や第 2-6-26図を通して、投資の成功要因や失敗要因を分析してきたが、稼げる企業や投資に積極的な傾向である「経常利益率の高い企業(②)」は、投資検討段階での事前評価や投資実施中の進捗管理等を重要視している傾向にある。

そこで、以下では、モニタリングや事前評価の方法等について、分析していく、とあります。

想定以上にコストがかかることは事前評価と進捗管理が甘いということなのでしょうね。これも再確認しておいた方がよいですね。

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投資を成功させるには??

2017年04月16日 04時36分38秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)433ページ「第 2-6-24 図 企業分類別に見た投資行動が実行に至らなかった理由」をみましたが、今日は434ページ「第 2-6-25 図 企業分類別に見た投資行動の成功要因」をみます。

下図から投資行動が成功に至った要因を見ると、どの企業も、「投資のタイミングが適切であった」に対する回答割合が高いことが分かります。

白書は、市場の動向に対する自社の製品・サービスの見極めが想定通りであったことが、投資を成功に導く大きな要因と考えていることが分かる、とあります。

また白書は、企業分類別に特徴を見ると、「稼げる企業(①)」は、「適切な人員の配置であった」という人材面の要因や、「事前のリスク評価分析が役に立った」という投資行動前の検討プロセスを成功要因として考えている傾向にあることが分かる。

加えて、「経常利益率の高い企業(②)」の企業と同水準ではあるが、「適切なモニタリングが行われていた」に対する回答割合が21.7%となっており、比較的高い傾向にある。

続いて、「経常利益率の高い企業(②)」に着目すると、「市場の成長性が想定通りであった」が28.7%であることや、「技術・サービス力の優位性が想定通りであった」が30.7%と、事前分析評価に係る要因が他の企業よりも高い回答割合となっている。

また、上述のとおり、「適切なモニタリングが行われていた」に対する回答割合も22.1%となっており、「自己資本比率の高い企業(③)」や「その他の企業(④)」と比較して高い傾向にある。

このように、「稼げる企業(①)」や「経常利益率の高い企業(②)」は、投資のタイミングに加えて、投資検討段階での事前評価分析や投資実施中の進捗管理等を重視していることがうかがえる。

他方で、「自己資本比率の高い企業(③)」に着目すると、「想定内のコストに収めることができた」という費用面での要因が高くなっていることが見て取れる、とあります。

事前の評価、実施するタイミング、そして実行中の進捗管理が重要と言うことですね。当然とはいえ、再確認になりますね。

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投資行動に至らなかった理由とは??

2017年04月15日 05時00分00秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)432ページ「第 2-6-23 図 企業分類別に見た投資行動の後押し要因」をみましたが、今日は433ページ「第 2-6-24 図 企業分類別に見た投資行動が実行に至らなかった理由」をみます。

下図から投資行動に至らなかった要因を見ると、「人材の不足」や「知識・ノウハウの不足」といった人材面での要因が高い割合となっていることが分かります。

加えて、「投資のタイミングが時期尚早」という、市場の動向と自社の技術・サービスの見極めに係る項目も高い割合となっており、特に「経常利益率の高い企業(②)」ではその傾向が顕著となっています。

この結果について白書は、「その他の企業(④)」に着目すると、「手元資金の不足」に対する回答割合が31.6%となっており、資金面での課題が重要であることがうかがえる。

さらに、「自己資本比率の高い企業(③)」に着目すると、「リスクが顕在化した際、自社への影響が大きいと判断」に対する回答割合が22.7%であり、「経常利益率の高い企業(②)」と比べると比較的高くなっている。

第 2-6-17図でも、「自己資本比率の高い企業(③)」は保守的な傾向が見て取れたが、第 2-6-24図でも同様の結果がうかがえる、とあります。

中小企業が「ヒト・モノ・カネ・情報」で動きが取れない理由がここでも分かりますね。。。

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何が経営者を後押しするのか??

2017年04月14日 05時00分28秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)431ページ「第 2-6-22 図 最も成功した投資の実行是非に要した時間」をみましたが、今日は432ページ「第 2-6-23 図 企業分類別に見た投資行動の後押し要因」をみます。

下図から社内のどのような後押しによって、実行に至ったのかを見ると、「稼げる企業(①)」においては、「投資行動を進める手元資金が十分であった」が58.1%となっており、最も回答割合が高く、次いで、「経営者のリーダーシップが発揮された」が50.1%、「投資のタイミングが適切と判断された」が45.9%となっており、これらの回答割合も比較的高いことが分かります。

続いて、投資に積極的な傾向にある「経常利益率の高い企業(②)」を見てみると、「経営者のリーダーシップが発揮された」が56.8%、「投資のタイミングが適切と判断された」が51.9%となっており、これらの回答割合が高いのは、「稼げる企業(①)」と同様の傾向であり、加えて、「資金調達がスムーズに行われた」が39.2%であり、他の企業と比較して、資金面での回答も高いことが分かります。


この結果について白書は、「稼げる企業(①)」と「経常利益率の高い企業(②)」は、ともに資金面での回答が多い傾向にあるが、回答項目に違いが生じているのは、自己資本比率の違いが背景にあると考えられる。

このように、「稼げる企業(①)」や投資に積極的な傾向である「経常利益率の高い企業(②)」は、投資行動を実行する上で、自社の資金力や経営者の統率力、そして、投資のタイミングを適切に捉える分析力や洞察力を重要視している傾向がうかがえる、とあります。

確かに優れた経営者には、分析力と洞察力において独特の嗅覚があるので、納得できますね!

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経営者はじっくり検討している!!

2017年04月13日 05時06分29秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)430ページ「第 2-6-21 図 最も成功した投資と最も失敗した投資」をみましたが、今日は431ページ「第 2-6-22 図 最も成功した投資の実行是非に要した時間」をみます。

下図から最も成功した投資について、経営者もしくは経営層が投資実行是非の検討に要した時間を見ると、「知財投資」や「海外展開投資」、「M&A」といった投資は、「半年以上1年未満」の回答が多く、検討期間が長期化する傾向がうかがえますが、他方で、「IT投資」や「広告宣伝投資」、「人材投資」は、「3ヶ月未満」が最も多く、意思決定に要する時間は比較的短いことが分かります。

この結果について白書は、「設備投資」を見てみると、「3ヶ月以上半年未満」が35.5%と最も多い一方で、「半年以上1年未満」の回答割合が28.8%、「3ヶ月未満」も23.5%と、これらの回答割合も比較的多い傾向にある。

「設備投資」は規模が多岐に渡っていることが、このような回答割合になっている要因であると推察される、とあります。

迅速な意思決定を下せることが求められる経営者像と思っていましたが、実際には、長い時間をかけてじっくり検討しているようですね。私は即断即決が苦手なので、少しホッとしますね~(笑)

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成功は「設備投資」、失敗は「人材投資」!

2017年04月12日 05時13分17秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)429ページ「第 2-6-20 図 企業分類別に見た過去 3 年間の投資の取組状況」をみましたが、今日は430ページ「第 2-6-21 図 最も成功した投資と最も失敗した投資」をみます。

下図から投資行動の中で、最も成功した投資と最も失敗した投資について見ると、最も成功した投資は「設備投資」が突出して高いことが見て取れますが、他方で、「人材投資」は失敗した割合の方が高いことが分かります。

この結果について白書は、第 2-6-20図で見たとおり、企業の投資行動において、「人材投資」への取組状況は高い割合であった。

この結果を踏まえて考察すると、企業は「人材投資」への意識が高いものの、成功するには他の投資よりも課題があることが示唆される。

例えば、中小企業白書(2015年版)では、中核人材の育成における課題として、人材育成を行う人材の不足という、人材不足のジレンマが生じていることを述べており、人材投資を行う上では、社内の人材配置や外部機関の活用が一つの解決策になることが考えられる、とあります。

人材投資に即効薬はないことは周知の事実として、問題は成功する確率をいかにして上げられるかです。これを明日、見ていきます!

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中小企業は「設備」か「IT」のどちらに投資すべき??

2017年04月11日 04時38分49秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)425ページ「コラム 2-6-3 図 企業のリスクテイク行動と ROA の関係」をみましたが、今日は429ページ「第 2-6-20 図 企業分類別に見た過去 3 年間の投資の取組状況」をみます。

下図から過去3年間の投資行動を企業分類別に見ると、「設備投資」や「IT投資」、「人材投資」の実施割合が高いことが分かります。

また企業分類別に特徴を見ると、まず、「稼げる企業(①)」を見ると、「IT投資」が53.1%、「研究開発投資」が27.1%となっており、これらの投資の実施割合が他の企業よりも高い傾向にあることが分かる。

他方で、「海外展開投資」は、他の企業と比較すると低い傾向にある。

続いて、「経常利益率の高い企業(②)」を見ると、総じて他の企業より、投資に積極的な姿勢がうかがえ、特に、「設備投資」が75.3%、「広告宣伝投資」が40.4%となっており、投資への積極的な傾向が強く見られる。

第三に、「自己資本比率の高い企業(③)」を見ると、総じて、他の企業分類よりも投資の取組状況が低い傾向にあることが見て取れます。

この結果を踏まえ、白書は、企業の投資行動をどのように考えているのでしょうか。明日、見ていきます!

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リスクテイクすると収益は変動する。これを証明するには??

2017年04月10日 05時05分07秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)422ページ「第 2-6-18 図 企業分類別に見た重要だと認識するリスクテイク行動」をみましたが、今日は425ページ「コラム 2-6-3 図 企業のリスクテイク行動と ROA の関係」をみます。

下図から中小企業のリスクテイク行動と収益の関係を見ると、ROA のばらつきが中央値以上の企業をハイリスク企業の方が、中央値未満のローリスク企業よりも、ROA の平均が高くなっており、ROA のばらつきを用いて企業のリスクテイク行動を測った場合、リスクテイク行動をしている企業の方が、そうでない企業よりも収益力が高まることが分かります。

この図の前提として白書は、企業のリスクテイク行動を指標化し、企業のリスクテイク行動と収益の関係を考察していきたい。

企業がリスクテイク行動を取る場合、企業の収益は各年で大きく変動することが想定される。

そこで、企業の収益力のばらつきを企業のリスクテイク行動の指標として用いる。

すなわち、収益力のばらつきが大きいほど、企業がリスクテイク行動を取る傾向にあると考えていくことになる。

ここでは、企業の収益力として総資本利益率(以下、「ROA」という。)を用い、収益力のばらつきは、ROA の標準偏差を用いることとする、とあります。

この「企業がリスクテイク行動を取る場合、企業の収益は各年で大きく変動することが想定される」という仮説を設定し、それをROAを用いて検証するというところが中小企業白書の面白さですね。

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リスクテイクしていますか??

2017年04月09日 05時55分25秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)420ページ「コラム 2-6-2 ③図 廃業率(全体)と長寿企業減少率の比較」をみましたが、今日は422ページ「第 2-6-18 図 企業分類別に見た重要だと認識するリスクテイク行動」をみます。

下図から企業分類別にリスクテイク行動への認識の高さを見ると、「経常利益率の高い企業(②)」や「自己資本比率の高い企業(③)」は、リスクテイク行動を重視する姿勢が、「稼げる企業(①)」や「その他の企業(④)」の企業よりも高い傾向にあることが分かります。

この結果について白書は、「自己資本比率の高い企業(③)」は、「新規事業の立ち上げ、既存事業の転換」や「新規サービス・製品の開発、展開」への意識も高いことがうかがえ、特に、「新地域・セグメントへの展開」に対する回答割合が他の企業よりも高い点が特徴的である。

また、「経常利益率の高い企業(②)」を見ると、「既存事業の拡大」が他の企業よりも回答割合が高く、また、「コスト削減」や「生産性の向上」への意識も高い。

他方で、「稼げる企業(①)」に着目すると、他の企業分類と比べ、リスクテイク行動への意識はやや低い傾向にあるものの、「新規事業の立ち上げ、既存事業の転換」への意識は高い傾向にある、とあります。

成長には不確実的なリスクが伴います。

私は日常、中小企業の課題や問題点と向き合っているので、自分自身のリスクテイクを避けるようになっています。

これではいけないと分かっているのですがね・・・

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長寿企業の廃業率は低かった!?

2017年04月08日 06時12分11秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)418ページ「コラム 2-6-2 ①図 中小企業の生存率」をみましたが、今日は420ページ「コラム 2-6-2 ③図 廃業率(全体)と長寿企業減少率の比較」をみます。

下図から長寿企業の減少率と全体の廃業率を比較すると、長寿企業の減少率の方がおよそ2%低く推移していることが分かります。

これについて白書は、長寿企業は非長寿企業と比べて事業環境の変化に強く、持続的に事業を行う力があると考えられる。

他方で、売上高を比較すると、長寿企業の売上高は創設 100 年以内の企業と比べて低く推移している。

2000 年の水準を100とすると、非長寿企業では 2014 年の売上高水準は 118となっており、2 割弱伸びている。

しかしながら、長寿企業においては、2 割強低下しており、両社の間には約 4 割の開きがある、とあります。

以上を踏まえ白書は、長寿企業の特徴として、売上高の伸びは非長寿企業と比べ小さい一方で、長期間にわたり安定的に経営を行っている傾向が見られる。

売上高をほどほどの水準で維持しながら、長期的に事業を行っているといえる。

本節においては、企業の成長に向けた投資や、「稼ぐ力」の向上に焦点を当てて論じてきた。

しかし、事業環境が変化する中で、家業を後世につなぎ、未来に残していくことが、売上拡大や成長よりも重視される場合もある。

長期安定的な経営の持続もまた、重要な視点である、とあります。

納得ですね!!

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20年後には約半数の企業が退出する!

2017年04月07日 05時02分32秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)417ページ「コラム 2-6-1 ③図 経営者の代数と成長段階との関係」をみましたが、今日は418ページ「コラム 2-6-2 ①図 中小企業の生存率」をみます。

下図から我が国における創業後経過年数ごとの企業生存率を見ると、創業後 10 年後には約 3 割の企業が、20 年後には約半数の企業が退出しており、創業後の淘汰の厳しさがうかがえます。

これを踏まえ白書は、(株)帝国データバンクの企業データベースによれば、2014 年時点で創業または設立 100 年以上の長寿企業は、全体の約 0.96%(13,081 者)に過ぎない。

業種別で見ると、最も多いのは卸売・小売業で 6,461 者、次いで製造業の 3,342 者、そして建設業の 1,109者となっており、変化し続ける事業環境を正確に捉えて収益を維持し、事業を長く続けることは容易ではない、とあります。

私の場合、40歳で起業したので、20年後は60歳。人生の大きな節目になるのでしょう。そう考えると、退出や淘汰という言葉とは違うように感じますね。。。

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