中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

2代目の経営者はしんどい!?

2017年04月06日 05時32分17秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)415ページ「コラム2-6-1 経営者の在任期間及び代数と成長段階との関係」をみましたが、今日は417ページ「コラム 2-6-1 ③図 経営者の代数と成長段階との関係」をみます。

下図から経営者の代数と成長段階の関係を見ると、経営者の代数で最も多いのは 2 代目であることが分かります。

成長段階との関係を見ると、成長段階にある企業は、創業者である傾向が強く、創業者から代数を重ねるに従い、成熟企業や衰退企業が増加していくことが分かります。

この結果について白書は、コラム2-6-1③図からは、経営者の代数が上がっていくにつれ、成長段階にある企業が減少していく傾向にあることが示された。

経営者の代数が上がるにつれ、市場の成熟等から、自社の企業が成熟段階若しくは衰退段階と回答する割合が高くなっていると推察される。

企業が持続的に成長していくためには、適切なタイミングで新陳代謝が行われると同時に、自社の市場環境の変化に応じて、自社の収益の柱を見直していくことが必要であることも考えられる、とあります。

いろいろな選択肢がある中で、二代目を選択した経営者を尊敬しますが、経営環境の変化を常にチャンスとして捉えろということですね。大変なことですよね~!!

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経営者は然るべきタイミングでバトンタッチせよ!!

2017年04月05日 05時26分26秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)414ページ「第 2-6-17 図 企業分類別に見た経営者の成長への意識」をみましたが、今日は415ページ「コラム2-6-1 経営者の在任期間及び代数と成長段階との関係」をみます。

下図から経営者の在任期間と経営者の年代の関係から見てみると、経営者の在任期間の平均は、「11~20 年」に集中する傾向にあることが見て取れ、その在任期間において最も多い年代は50 歳代であることが分かります。

また、「6~10 年」において、最も高い回答割合が「40 歳代」で 31.3%であること、「21~30 年」において、最も高い回答割合が「60 歳代」で21.9%であることを考慮すると、30 歳代で経営者に就任している事例が多いことが推察される。

次に、下図を見ると、成長段階と回答している経営者の中で、最も多い在任期間は、6~10 年であること、また、成熟段階では 11~20 年が、衰退段階では、11~20 年及び 30 年超の在任期間の経営者が多いことが分かります。

これらを踏まえ白書は、企業が成長段階、成熟段階、衰退段階に推移するに従い、経営者の在任期間も長期化する傾向にある。

このことから、企業が継続的に成長していくためには、然るべきタイミングで経営者の若返りが必要なことが示唆される、とあります。

然るべきタイミングで経営のバトンタッチせよということですが、これについて、白書は別の角度からも考察しているようです。明日、見ていきます!!
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積極的な経営か、保守的な経営か??

2017年04月04日 05時07分25秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)413ページ「第 2-6-16 図 企業分類別に見た競争環境変化の認識」をみましたが、今日は414ページ「第 2-6-17 図 企業分類別に見た経営者の成長への意識」をみます。

下図から、経営者の成長に対する意識を企業分類別に見ると、「利益率を高める必要がある」への回答割合は、どの企業も高いことから、企業が成長に向けて利益率を高めることへの意識が高いことがうかがえます。

白書は、他方で、成長に向けた手段に対する意識を確認すると、「積極的に投資していく必要がある」や「成長には、リスクが必要であるし、積極的にリスクを取るべきだ」といった、成長に向けた積極的な姿勢は、「稼げる企業(①)」や「経常利益率の高い企業(②)」において高い傾向が見られる。

逆に、「自己資本比率の高い企業(③)」は、「自社の成長は市場の成長に依存している」への回答割合が他の企業よりも高い。

以上から、「稼げる企業(①)」や「経常利益率の高い企業(②)」は、収益力が高く、成長への積極性も高いことが見て取れた一方で、「自己資本比率の高い企業(③)」は、成長への意思はあるものの、「稼げる企業(①)」や「経常利益率の高い企業(②)」と比較すると、その姿勢は保守的な傾向が見られる、とあります。

私は経営コンサルタントとしては積極的な姿勢を取りたいですが、経営者としては保守的な姿勢になってしまうので、この結果も強く共感しますね。。。

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外部環境の変化をどう感じていますか?

2017年04月03日 06時13分09秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)412ページ「第 2-6-15 図 企業分類別に見た企業風土」をみましたが、今日は413ページ「第 2-6-16 図 企業分類別に見た競争環境変化の認識」をみます。

下図から、企業分類別に外部環境変化の認識を見ると、収益力が低い「自己資本比率の高い企業(③)」や「その他の企業(④)」は、「市場の価格競争が激しくなっている」や「市場のニーズが多様化している」、「人口減少により市場が縮小している」、「同業他社との競争が激しくなっている」への回答割合が高く、市場の変化を好ましくない状況と捉えている企業が多いことがうかがえます。

他方で、収益力が高い「稼げる企業(①)」や「経常利益率の高い企業(②)」は、「技術・サービスの質が高度化している」に多く回答しており、自社の技術・サービスと市場の動向を見極めている傾向にあることが示唆されます。

最大の敵は自分自身にあるということですね。昨日に続き、これも刺激になる分析結果ですね。。。

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自社の企業風土は利益に影響を与えている!?

2017年04月02日 05時15分16秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)411ページ「第 2-6-14 図 企業分類と成長段階との関係」をみましたが、今日は412ページ「第 2-6-15 図 企業分類別に見た企業風土」をみます。

下図から、企業分類ごとに企業風土を見ると、「自社の意思決定はトップダウン型である」や「経営層は人材育成を重視している」といった項目は、どの企業にも、共通して該当する企業風土であることが分かります。

白書は、また、企業分類別に見ていくと、「稼げる企業(①)」では、「経営計画や経営戦略の内容が現場まで浸透している」が34.6%となっており、他の企業よりも回答割合が高く、経営層が事業計画等を策定し、それを全社一体で共有する、という組織的な経営を目指していることがうかがえる。

また、「従業員は、個々の収入・待遇に満足している」に対する回答割合も21.9%と、他の企業より高く、「稼げる企業(①)」は、従業員の自社に対する満足度も高いことがうかがえる。

次に、「稼げる企業(①)」と同様に収益力が高い「経常利益率の高い企業(②)」に着目すると、「経常利益率の高い企業(②)」は、「失敗を恐れず、新たな試みに挑戦する考えが根付いている」に対する回答割合が27.3%となっており、他の企業分類よりも自社の成長に対して積極的な姿勢がうかがえる。

他方で、「自己資本比率の高い企業(③)」は「自社の成り立ち・起源に誇りを持っている」と回答する割合が35.2%となっており、他の企業の回答割合よりも高い。

これとは逆に、「失敗を恐れず、新たな試みに挑戦する考えが根付いている」に対する回答割合は16.7%と、他の企業分類より低い回答割合となっている。

「自己資本比率の高い企業(③)」は、自社の社歴、蓄積やノウハウに自信を持っている一方で、新規事業の展開、新規市場への進出といった新たな試みに課題がある可能性が示唆さ
れる、とあります。

企業風土を利益という角度で見るとこうなるのですね。これは非常に面白い結果ですね。。。

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自社の年齢はいくつなのか??

2017年04月01日 05時00分00秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)410ページ「第 2-6-13 図 企業分類別に見た創業年数の分布」をみましたが、今日は411ページ「第 2-6-14 図 企業分類と成長段階との関係」をみます。

下図は、企業分類ごとに、経営者が認識する成長段階の分布を示したものです。

この図について白書は、企業分類ごとに詳細を見ると、「稼げる企業(①)」は、四つの分類の中で、「成熟段階」と回答した企業が80.0%と最も多い。

他方で、「自己資本比率の高い企業(③)」を見ると、「衰退段階」と回答した企業が10.4%となっており、これは、四つの分類の中で最も多い回答割合となっている、とあります。

自社の成長段階がどのステージにあるのか、経営者は客観的には分からないと思いますが、これを見ると、自社の年齢が分かってきますね。。。

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創業年数が長いほど・・・

2017年03月31日 05時00分00秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)409ページ「第 2-6-12 図 経営者の年齢と企業分類との関係」をみましたが、今日は410ページ「第 2-6-13 図 企業分類別に見た創業年数の分布」をみます。

下図から企業分類と創業年数の分布について確認すると、「稼げる企業(①)」においては、創業年数が「40年未満」の企業が4割程度存在することが分かります。

この結果について白書は、「40年以上60年未満」の企業も3割程度存在している。

次に、「経常利益率の高い企業(②)」を見ると、「20年未満」及び「20年以上40年未満」の企業がそれぞれ、19.2%と28.5%となっており、「経常利益率の高い企業(②)」は、創業年数の短い企業が、他の企業分類と比較して多い傾向にある。

第三に、「自己資本比率の高い企業(③)」を見ると、創業年数が40年を超えている企業が7割程度存在しており、創業年数の長い企業が多い傾向にある。

最後に、「その他の企業(④)」において、他の企業分類と比較すると、80年未満までの各区分の割合が、同程度の傾向にあることが特徴的である。

すなわち、「その他の企業(④)」は他の企業と比較して創業年数のばらつきが少ないことから、ベンチャー企業のような創立年数が短い企業から長寿企業まで様々な企業が、「その他の企業(④)」に存在していることが考えられる、とあります。

昨日に引き続き、創業年数が長くなりすぎるとその弊害があるということです。事業承継の壁に直面している経営者には厳しい現実です。。。

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39歳以下は経常利益率が高い!?

2017年03月30日 04時46分05秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)407ページ「第 2-6-11 図 対売上高情報化投資割合の推移」をみましたが、今日は409ページ「第 2-6-12 図 経営者の年齢と企業分類との関係」をみます。

下図から経営者の年齢と企業分類との関係について確認すると、39歳以下では、他の年齢と比べて、「経常利益率の高い企業(②)」の割合が23.8%と、最も多いことが分かります。

この結果について白書は、40歳代では、「稼げる企業(①)」が15.6%、「経常利益率の高い企業(②)」が15.9%、「自己資本比率の高い企業(③)」が14.8%であり、これら3つの企業が同程度の水準で分布している。

この傾向は、50歳代でも同様である。続いて、60歳代を見ると、「稼げる企業(①)」が17.8%であり、他の年齢と比べて、「稼げる企業(①)」の割合が最も多い。

このように、経営者の年代と企業の稼ぐ力には一定の関係性が見られ、企業が稼ぐ力を維持していくためには、適切なタイミングでの、経営者の新陳代謝が必要であると考えられる、とあります。

うすうす感じていましたが、このように出ると驚きますね。

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情報化投資と利益の関係は??

2017年03月29日 04時55分46秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)405ページ「第 2-6-10 図 対売上高能力開発費割合の推移」をみましたが、今日は407ページ「第 2-6-11 図 対売上高情報化投資割合の推移」をみます。

下図から情報化投資割合について確認すると、全産業では2006年から2007年にかけては、「経常利益率の高い企業(②)」が高い水準に位置していたが、2008年以降は、「稼げる企業(①)」が高い水準に位置していることが分かります。

この結果について白書は、「自己資本比率の高い企業(③)」は、0.06%程度の水準で推移していることが分かる。

製造業に着目すると、「稼げる企業(①)」が高い水準にあるものの、総じて、割合が減少していることが見て取れる。

「自己資本比率の高い企業(③)」は、「稼げる企業(①)」の次に位置していることから、他の投資と比べると、情報化投資に対しては比較的積極的な傾向にあることが推察される。

非製造業を見ると、2006年から2007年にかけては「自己資本比率の高い企業(③)」が高い水準にあったが、その後、減少傾向にある。

「稼げる企業(①)」に着目すると、2007年以降、微増傾向にあり、他の投資同様、情報化投資についても積極的な傾向にある。

加えて、製造業と比較すると、売上高に対する割合も高い傾向にある。

また、「経常利益率の高い企業(②)」を見てみると、0.07%程度の水準で推移していることが分かる、とあります。

製造業の割合が低いというところが興味深く、納得できる結果ですね。

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稼ぐ企業と能力開発費の関係は??

2017年03月28日 04時56分52秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)403ページ「第 2-6-9 図 対売上高固定資産取得額割合の推移」をみましたが、今日は405ページ「第 2-6-10 図 対売上高能力開発費割合の推移」をみます。

下図から売上高に対する能力開発費の割合を見ると、全産業では、全体的には、各分類において差は顕著ではないものの、「稼げる企業(①)」が高い水準にあることが見て取れます。

この結果について白書は、製造業について見てみると、2009年から2012年までは、「自己資本比率の高い企業(③)」が「稼げる企業(①)」よりも高い水準にあり、人材育成に対する意識が高いことが示唆されるものの、2012年から2013年にかけては割合が減少している。

他方で、「稼げる企業(①)」については、能力開発費は上昇傾向にあり、人材育成という側面からも投資に対して積極的な傾向にあることが考えられる。

非製造業では、「稼げる企業(①)」が高い水準にあり、次いで「経常利益率の高い企業(②)」となっている。

「自己資本比率の高い企業(③)」は、「経常利益率の高い企業(②)」よりも低い位置にあり、人材育成への積極性も課題の一つであると考えられる。

他方で、非製造業の能力開発費の傾向を製造業と比較してみると、「稼げる企業(①)」と「経常利益率の高い企業(②)」は高い割合にあることから、非製造業の方が人材育成に対して積極的な姿勢であることがうかがえる、とあります。

経営者になると能力開発費を計上するのは非常に勇気がいる決断なので、こういう結果になることは良いことですね。

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設備投資で儲かる企業になる!

2017年03月27日 05時00分00秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)401ページ「第 2-6-8 図 自己資本比率の推移」をみましたが、今日は403ページ「第 2-6-9 図 対売上高固定資産取得額割合の推移」をみます。

下図から固定資産の取得状況について見ていくと、全産業では、「稼げる企業(①)」は「自己資本比率の高い企業(③)」に比べて、固定資産取得額割合が高くなっており、固定資産に対する投資に積極的な傾向にあると考えられます。

この結果について白書は、「経常利益率の高い企業(②)」も高い水準にあり、「稼げる企業(①)」と同様に、固定資産に対する投資に積極的な傾向にあるといえる。

次に、産業別で見てみると、製造業では、「稼げる企業(①)」が高い水準に位置していることが分かる。

「自己資本比率の高い企業(③)」は、「経常利益率の高い企業(②)」とほぼ同水準で推移しており、稼げる企業ほど、投資により積極的な傾向にあると考えられる。

非製造業を見ると、「経常利益率の高い企業(②)」が高い水準に位置している一方で、「稼げる企業(①)」と「自己資本比率の高い企業(③)」を比較すると、「稼げる企業(①)」の方が高い水準にあり、投資に積極的な傾向にあると考えられる。

非製造業では、収益力が高い企業ほど、投資に積極的な傾向にあることが見て取れ、非製造業においても、製造業ほどではないものの、収益力が高い企業ほど投資に積極的な傾向にある。

このことから、企業の稼ぐ力と投資への積極性には一定の関係があることが推察される、とあります。

納得の結果ですが、中には、高価な機械を買ったのは良いが、使いこなしていない。工場が狭くなって生産性が悪化したという話もあります。

設備投資は十分に検討した方がいいですよね~!
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稼ぐ企業は自己資本比率が高いのか?

2017年03月26日 05時00分00秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)399ページ「第 2-6-7 図 一人当たり売上高平均値の推移」をみましたが、今日は401ページ「第 2-6-8 図 自己資本比率の推移」をみます。

下図から自己資本比率の推移について見ていくと、「稼げる企業(①)」及び「自己資本比率の高い企業(③)」の自己資本比率と、「経常利益率の高い企業(②)」及び「その他の企業(④)」の差は拡大傾向にあることが見て取れます。

この結果について白書は、「稼げる企業(①)」と「自己資本比率の高い企業(③)」を比較すると、2004年から2006年までは、「自己資本比率の高い企業(③)」が、「稼げる企業(①)」を上回る傾向にあったが、2007年以降は、「稼げる企業(①)」と「自己資本比率の高い企業(③)」の水準が逆転し、「稼げる企業(①)」が「自己資本比率の高い企業(③)」を上回る傾向が続いている。

「経常利益率の高い企業(②)」と「その他の企業(④)」に着目すると、「経常利益率の高い企業(②)」は上昇傾向にある一方、「その他の企業(④)」は減少傾向にある。

業種別に見てみると、製造業においては、「経常利益率の高い企業(②)」は自己資本比率が上昇する傾向にある一方で、「その他の企業(④)」は減少傾向にあり、近年は、その差が拡大していることが分かる。

非製造業を見てみると、製造業ほどではないものの、「経常利益率の高い企業(②)」と「その他の企業(④)」の自己資本比率の差は拡大傾向にあることが見て取れる、とあります。

経常利益率が高いからといって、自己資本比率が高いとは限らないということですね。次に行きましょう~!
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一人当たり売上高が低い方が企業は儲かる!?

2017年03月25日 05時08分17秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)397ページ「第 2-6-6 図 売上高経常利益率の推移」をみましたが、今日は399ページ「第 2-6-7 図 一人当たり売上高平均値の推移」をみます。

下図から従業員一人当たり売上高平均値の推移を見ると、「稼げる企業(①)」は、最も低い水準で推移していることが分かります。

この結果について白書は、「自己資本比率の高い企業(③)」に着目すると、「その他の企業(④)」に次ぐ水準で推移していることが分かる。

ただし、経常利益率の推移と同様、2009年以降はやや減少傾向にある。

業種別に見ると、製造業では、「稼げる企業(①)」から「その他の企業(④)」の間であまり差がなく、2004年から2013年までの10年間においては、これらの企業間で同じような動きで推移している。

また、「自己資本比率の高い企業(③)」に着目すると、最も低い水準に位置する傾向にあることが分かる。

他方で、非製造業を見てみると、「稼げる企業(①)」と「その他の企業(④)」との間で、一人当たり売上高の差があることが見て取れ、「稼げる企業(①)」と「その他の企業(④)」の間には、約3,000万円/人の差があることも分かる。

「自己資本比率の高い企業(③)」は、全産業と同様、「その他の企業(④)」に次ぐ水準で推移しているが、2009年以降はやや減少傾向にあることが見て取れる、とあります。

一人当たり売上高が低い方が儲かる企業であるという点が興味深いですが、その理由が何となく分かるきがしますね!
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稼げる企業の経常利益率は??

2017年03月24日 05時37分42秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)395ページ「第 2-6-5 図 経常利益率、自己資本比率に基づいた中小企業の分類」をみましたが、今日は397ページ「第 2-6-6 図 売上高経常利益率の推移」をみます。

下図から売上高経常利益率の推移について全産業の推移を見ると、「稼げる企業(①)」は、高い水準で推移していることが分かります。

この結果について白書は、他方で、「自己資本比率の高い企業(③)」に着目すると、2004年から2009年にかけては、「経常利益率の高い企業(②)」と近い値で推移していたが、2010年以降は、「経常利益率の高い企業(②)」よりも低い値で推移しており、かつ、減少傾向にあることが見て取れる。

加えて、「稼げる企業(①)」と「自己資本比率の高い企業(③)」を比較すると、その差は拡大傾向にあることも分かる。

業種別に見ると、製造業では、「自己資本比率の高い企業(③)」は、2009年頃までは、「経常利益率の高い企業(②)」と同等の水準に位置していたが、2010年以降は、全産業の動きと同様、「稼げる企業(①)」や「自己資本比率の高い企業(③)」より低い値で推移しており、かつ、減少傾向にあることが見て取れる。

非製造業では、「稼げる企業(①)」の水準が相対的に高位置にあることが特徴の一つである。

他方で、「自己資本比率の高い企業(③)」を見ると、2004年から2013年までの10年間においては、「経常利益率の高い企業(②)」よりも低い位置で推移していることが分かる、とあります。

ま、数字を追っていくとこのような解説となるのは分かりますが、もう一歩踏み込んで欲しいですね。読み進んでいきましょう!
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稼げる企業、経営者は何を考えている??

2017年03月23日 04時31分22秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)394ページ「第 2-6-4 図 自己資本比率の分布」をみましたが、今日は395ページ「第 2-6-5 図 経常利益率、自己資本比率に基づいた中小企業の分類」をみます。

下図について白書は、経常利益率と自己資本比率の二つの指標をもとに考察すると、稼げる企業は、安定的に稼げている企業であるため、経常利益率及び自己資本比率が共に高い数値であることが考えられる、とあります。

このように、稼げる企業を経常利益率および自己資本比率が高い企業と定義すると、自己資本比率が高く経常利益率が低い企業は、現状は稼げる企業ほど収益力は高くないものの、今後成長するために、資金調達に向けた安定性がある企業といえる。

そこで、本項の分析では、大企業の平均の経常利益率と自己資本比率を基準として用いることで、中小企業を四つに分類することとしたい、とあります。

これを踏まえ、上図について白書は、稼げる企業は①に位置する企業であり、潜在的成長可能性の高い企業は②や③に位置する企業であるということができる。

本項においては、第 2-6-5図に示す四つの分類に基づき、それぞれに位置する企業の財務的な特徴や経営者の考え方の違い等を分析していく。

なお、以降では特に断りがない限り、①の企業を「稼げる企業」、②の企業を「経常利益率の高い企業」、③の企業を「自己資本比率の高い企業」、そして、④の企業を「その他の企業」と定義し、分析を進めることとする!

経営者と話をしていると、稼げる企業の経営者の考え方は、何となく特徴があるような気がしますが、うまく言えないので、面白そうですね。読み進んでいきましょう!

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