おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。
昨日は中小企業白書(2015年版)の32ページ「エネルギーコストの増加に対する対策」をみましたが、今日は37ページ「中小企業・小規模事業者における賃上げの状況」をみていきます。
下図から中小企業庁が2014年6~7月に実施した「中小企業の雇用状況に関する調査」をみると、常用労働者の一人当たり平均賃金を「引き上げる/引き上げた」とする中小企業・小規模事業者の割合は2013年度では56.8%であったのに対し、2014年度では64.5%となっており、増加していることが分かります。
また、賃金を「引き上げる/引き上げた」主な理由としては、「従業員の定着・確保」が75.7%と最も多くなっており、中小企業の人手不足感が表れた結果となっています。
逆に賃金を「引き上げない/引き上げていない」とした企業について、その主な理由をみると、「業績の低迷」が71.7%と最も多くなっており、業績の低迷が賃上げを妨げている状況が分かります。
また、次いで「賃金より従業員の雇用維持を優先」、「原油・原材料価格の高瞳」が多くなっており、賃上げを妨げる要因として雇用維持への努力やコストアップの影響があることが分かります。

アベノミクス以前は「賃上げ」という言葉は禁句だった感じがありましたが、最近は賃上げしているという声が多いですね。
ただし、経営者が報酬を上げているという話はあまり聞かないので、そう考えると、景気回復はまだまだですね。。
昨日は中小企業白書(2015年版)の32ページ「エネルギーコストの増加に対する対策」をみましたが、今日は37ページ「中小企業・小規模事業者における賃上げの状況」をみていきます。
下図から中小企業庁が2014年6~7月に実施した「中小企業の雇用状況に関する調査」をみると、常用労働者の一人当たり平均賃金を「引き上げる/引き上げた」とする中小企業・小規模事業者の割合は2013年度では56.8%であったのに対し、2014年度では64.5%となっており、増加していることが分かります。
また、賃金を「引き上げる/引き上げた」主な理由としては、「従業員の定着・確保」が75.7%と最も多くなっており、中小企業の人手不足感が表れた結果となっています。
逆に賃金を「引き上げない/引き上げていない」とした企業について、その主な理由をみると、「業績の低迷」が71.7%と最も多くなっており、業績の低迷が賃上げを妨げている状況が分かります。
また、次いで「賃金より従業員の雇用維持を優先」、「原油・原材料価格の高瞳」が多くなっており、賃上げを妨げる要因として雇用維持への努力やコストアップの影響があることが分かります。

アベノミクス以前は「賃上げ」という言葉は禁句だった感じがありましたが、最近は賃上げしているという声が多いですね。
ただし、経営者が報酬を上げているという話はあまり聞かないので、そう考えると、景気回復はまだまだですね。。