井上荒野(著)

中年のセックスレスの夫婦にそれぞれ不倫相手がいて、
妻が夫に
「あなた、恋人がいるでしょう」
と問いかけたことをキッカケに
不倫に関係する四人に奇妙なコンタクトが生まれる。
ま、一言で言えば月並みな言葉過ぎて、文字にするのもなんだかな…
つまり、W不倫の話ですな。
彼女の筆にかかると、明るいのだわ(笑)
お洒落な文体で、
各々の目線でお互いを眺め、自己を語りながら。
不倫を推奨するかの如く朗らかに。
愛人も妻も夫も、感情のある生き物だから、自己中心なんだ。
それが当たり前なのよね。
自分が可愛い、自分の愛が一番。
雑誌「婦人公論」に連載されていたのですね。
だからか、そうした層を狙った、その層に相応しい文体でした。
楽しい小説です。
しかし、本来の井上氏はこんなんじゃなく、もっともっと奥深い。
だけど、本当に上手いです。

中年のセックスレスの夫婦にそれぞれ不倫相手がいて、
妻が夫に
「あなた、恋人がいるでしょう」
と問いかけたことをキッカケに
不倫に関係する四人に奇妙なコンタクトが生まれる。
ま、一言で言えば月並みな言葉過ぎて、文字にするのもなんだかな…
つまり、W不倫の話ですな。
彼女の筆にかかると、明るいのだわ(笑)
お洒落な文体で、
各々の目線でお互いを眺め、自己を語りながら。
不倫を推奨するかの如く朗らかに。
愛人も妻も夫も、感情のある生き物だから、自己中心なんだ。
それが当たり前なのよね。
自分が可愛い、自分の愛が一番。
雑誌「婦人公論」に連載されていたのですね。
だからか、そうした層を狙った、その層に相応しい文体でした。
楽しい小説です。
しかし、本来の井上氏はこんなんじゃなく、もっともっと奥深い。
だけど、本当に上手いです。