伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

千葉県警「へそ出し・ミニスカ」キャラクター起用に問題意識なし!!

2021-08-23 21:50:56 | 政治
 バーチャル(仮想)ユーチューバー(VTuber)をご存じでしょうか?
新聞記事によると、仮想現実のキャラクターが動画配信を行っていて、
現在1万人を超えている、という事です。
「松戸市のご当地VTuberアイドル「戸定梨香(とじょう・りんか)」
を使って交通安全啓発活動を松戸警察、松戸東警察が行う」千葉日報オンライン(7月31日)
ということでしたが、「へそ出し・ミニスカート」のキャラクターを見てびっくりしました。

県警はこのことを知っていたのか?と確認すると、
「内容は問題なかったので」とすんなり決済した様子。

検索すると、千葉県警はSNSで情報発信をしており、千葉県警公式チャンネルには、
他の警察紹介と肩を並べて松戸警察、松戸東警察の「戸定梨香」の交通安全動画が載っています。

一番の問題は、県警がこの「へそ出し、ミニスカート」姿のキャラクターに対して
何も違和感を抱いていないことです。
問題とすら感じていません。
典型的な「萌え系美少女」キャラクターは、「女性を性的商品として扱っている」、
「子どもを性の対象とする風潮を助長する」など多くの批判があります。
図らずも今回、このような批判に対しなんら問題意識を抱いていない県警の見識
を露呈してしまいました。
人権感覚を疑うものです。

私は6月議会で、教員の児童生徒への性暴力問題を取り上げました。
若年者への性暴力事件が後を絶ちません。相談機関によると、性暴力の相談件数が
毎年増加しており、10歳未満~10代の相談が4割近くを占めています。
それも表に出るのはごく一部です。

小児性愛を助長するようなアニメキャラクターを登用し、県警公式チャンネルに
載せている問題の根は深いものです。
また、犯罪防止が役目のはずの千葉県警の見識が疑われ、信用失墜です。

男女共同参画社会基本法施行(1999年)後「広報物が男女差につながる表現に
なっていないか、女性を飾り物とした表現になっていないか」などと、
内閣府は広報物の手引きを2003年に策定しています。

千葉県男女共同参画課には、千葉県として広報物のガイドラインを作るべきでは、
と提案しましたが、内閣府のガイドラインに沿って長年やってきて、
浸透しているので「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」が働かないよう
気を付けている、などとカタカナ言葉でお茶を濁していました。
残念ながら今回の県警「へそ出し・ミニスカ」キャラクター騒動は、
内閣府のガイドラインが形骸化しており、全く理解されていないことを露呈してしまいました。

千葉県も千葉県警も「男女共同参画社会基本法」を一から学びなおす必要があるようです。