分かり切ったことだが、今は極みでもないので、変容に変容を重ねて世界は進んでいく。
先に進歩した世界から予測上限一杯の技術がやってくるという時代は随分と過去になった。
なので、伝播力だけは半端なく強めで、何もかもが一気に進む。
丸で籠城戦まで覚悟していたのに、一日で決着がついてしまった関ヶ原の戦いの如しである。
何に危機感を覚えているかといったら、今は高配当や自社株買いが横行し、自社株の価値を懸命に高めている企業たちがいつの日にか手のひらを返して、『やーめた』って言い出しやしないか?と言い出すと、全てが止まらなくなるかもしれないということ。
トレンドなんて移ろいやすく、流行りもあるなら廃りもあるのが世の常である。永続するのか?ということには疑問を持たざるを得ず、いつか何かのきっかけで、全部お釈迦になるようなことも起こり得る。
そんな危うい世の中である。
本の読み進みが遅いのだが、一時期【転職】というキーワードで見つけた本だけは矢鱈目ったら速く読めた。今は少し変わって、年齢とやりがいやら、健康寿命やらというキーワードの本ばかりが目に入ってくる。
自分の中でさえトレンドらしきものが虚ろで移ろっているのだから、あながちこの推論も間違ってはいないだろう。
内部留保を更に活かす術を持っているから預けているのであって、期待しているのは、何倍もの株価である。という投資家が大量に現れたら、上記の様なことが起こる。
今の株主は全てあの拡大期に金を預けてくれた者ばかりではないという、見地に立てれば、解任されてもいい覚悟で代表取締役は務まるのである。
更に言うと、そこの過半数を他所の誰かに握られないように非公開にしてしまう企業も出てくる潮流が生まれたら、市場はどういう面子が残るのだろうか。
すぐ先ではない話。
だが、何かのきっかけで一気な世界には恐怖も併せ持つのが適当である。