萌えてばかりもいられない!

そんなに色々なことにやたらと深い造詣などいだけないから適当に綴っていこうかしらん

1月7日の男はつらいよは「寅次郎春の夢」でした・・・

2006-02-02 23:28:21 | 寅さん
この前は、放送終了したあたりから追っかけ再生で鑑賞しました。記事を事前にアップできずにすいません。ショックからか、記事がなかなかアップ出来ませんでした。いまさらではありますが、この作品にまつわる記事をば!

この作品の中では、寅さんがアメリカが嫌いだと、一旦表明するシーンがあります。マイケルさんがとらやに下宿しているところへ、寅さんが帰ってきた時におばちゃんが「寅ちゃん、アメリカは好きだろ?」と聞くのですが、「俺、アメリカ大っ嫌い!何てったって浦賀の沖に黒船でやってきて、大砲見せ付けて無理矢理仲良くしましょうってんだから、徳川三百年の夢破れて・・・」
それを聞いたタコ社長が「それじゃ寅さんは尊皇攘夷のほうで?」と聞くと、「あったりめぇでい!」と言い放つのです。

このシーン、寅さんが反米的な感情をこじらせた形のナショナリストのように映ります。(徳川への同情があって尊皇ってのはなんとなく坂本竜馬みたいですね)

大学時代、邦画や寅さんが好きだというと、何故か周りからよく「右?」って聞かれることを思い出しました。自分は日本以外の国に住んだことがないので、日本における「右」の概念が少し戦闘力ベースなイメージが強いんですが、他の国ではどうなんでしょう。
私の国の自慢のシンガーのあの歌、あなたも知ってるでしょ!とか、見て!この大自然!とか、こんな偉大な歴史上の人物ってあなたの国には居る?とか、騙されたと思って食べてみて、私の国の自慢の料理!とか、国を愛する気持ちには色々な角度や視点があると思っているのですが、何故か日本に居ると、国を愛するということを「右」しかも武闘派のように括るのって、いびつに感じます。
でも、寅さんのこのセリフのように、「ハリウッドがよくて、邦画がよくないなんて誰が決めたんだ!」的な感情は私は大学時代にもっていましたね。黒沢明もウッディーアレンもブライアン・デ・パルマもスピルバーグもマイケルホイもジャッキーチェンもフェデリコフェリーニも、もちろん山田洋次も、当時はそれぞれに好きだったんだと思います。そして、余り「邦画は・・・」っていう先入観なしに、同世代の人に気軽に「寅さんもtry it!」って言いたかったのを思い出しましたよ。

「男はつらいよ」、夏ごろまで25作目以降を放送しないんですって!
4月に今までの作品から人気投票で上位の4作品を放送するとか・・・。
この前も書いたとおり、どれが一番とは私はもう書かないし、この投票にも参加しませんが、自分は初期の作品の方に特に強い思い入れがあるのは事実で、どの作品がかかってもまた楽しんでみるに違いありません。


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