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沈まぬ太陽 第3巻(御巣鷹山編)を読んでいます

2010-01-26 23:58:33 | 推薦します!
今家ではTVを一切点けない運動が行われていて、帰宅してからも小説を読んで眠くなるのを待っています。

今読んでいる小説は、北方謙三さんの三国志(4)と山崎豊子さんの沈まぬ太陽(3)です。
沈まぬ太陽の方は、最近映画になって話題だということで、岩手にいるときに買って読み始めました。

1巻、2巻のアフリカ編を読み終えたとき、「この役をやりたいという渡辺謙さんってどんな人なんだろう」ということを改めて強く思いました。

よく役者さんって無口で台本がないと「しゃべれないんです。。。」的なイメージをもっていたんですけど、、、(これって笑っていいともからくるもんでしょうか??)
渡辺謙さんのイメージは大きく違って、主張に溢れているといいますか、強靭な意志をもって、人生の主題を真ん中に置いて生きている人って印象が強くあります。闘病のこともあるのかもしれません。

その渡辺謙さんが惚れた役柄『恩地元』。
この小説の中の主人公も相当の精神力の持ち主で書かれています。苦悩も人一倍のものです。アフリカ編では発狂してしまう場面の前後は読むのがつらいくらいでした。

今の御巣鷹山編でも、改めてあの大事故の悲惨さがこみ上げてくる場面が多数あります。
当時私は高校2年生。飛行機にも乗ったことがない頃でしたので、母親に連れて行ってもらったクラシックのコンサートの進行を務めていたのを観たことがある坂本九さんが搭乗していたということ、数人の生存者とその中に客室乗務員の方がいらしたということ、川上慶子さんという少女が助かったことくらいしか覚えていませんでした。
この小説では、現地での航空会社の対応や遺族とのやりとりなど、想像だけでは計り知れないような内容が書かれています。今この記事を書いている最中では大阪の遺族との交渉に臨まなければならなくなった恩地元の姿が書かれていました。とても苦しそうです。

ある航空会社の昨今の状況から、安全と利益のバランスに言及される場面を見るにつけ、考え込まざるを得ないのが読んでいる私の今の感想です。


映画はまずは小説を読み終えてからと思っています。

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