※今回の記事はネタバレが含まれている可能性大です。これからご覧になられる方はお気をつけ下さい。
大泉洋は、私よりも5つ6つ若い。
で娘が大学生で大企業の人事部長の役柄。
55歳で役職定年で息子がやっと大学生の私に比べたら順風満帆過ぎる人生の役どころ。
そんな彼にも仕事や家庭の悩みが満載。
まぁ共感出来ます。
で、実家のおふくろさんは健在で、吉永小百合。
羨まし過ぎです。娘役は永野芽郁、隔世遺伝なんて言われてて笑う。
お父さんは既に他界されていて、お一人暮らし。
向島の商店街にある足袋屋を旦那さんから引き継いで守っている。
店先からも裏木戸からも、息子の大泉洋もご近所さんも勝手に出入りする、懐かしい風景。
まず持って、実家の近所に老舗の足袋屋さんなんてないのだが、東京の下町風景はいつまでもあの頃が真空パック感で残っている。
吉永小百合の相手役には寺尾聰。
中学生の時に、私はよく寺尾聰さんに似てると言われたけど、その時はピンと来なかったが、陸王の時あたりから、「ちょっと似てきたかも」と自惚れている。笑
しっかり私も歳食ってきています。
大泉洋の役どころの「若き人事部長職」ともなれば、仕事の悩みは深い。
役職ってのは、上に行けば行くほど重いのでしょう。想像ですけど。批判に晒されるなんて通常運転ですから。
ポリシーもなく、上っ面だけで態度デカい。不明瞭なことは直ぐに下の者に鬼振り。
若い部長だとそうも出来ない。その実直な役どころを見事な演技でした。
不平不満だらけの同僚を宮藤官九郎。これも見事。
田中泯はホームレス役だが、芯の強さがいつも感じられて素敵です。
清々した!
という、まるで人生の岐路へのはなむけの様な映画です。ちょっとだけ自分の人生にシンクロしてびっくりしました。当てはまる人、多いでしょうね。
あぁ母ちゃんが、吉永小百合みたいだったらなぁ〜。という溜め息が終始出てました。
死ぬのが怖いんじゃない。その前に人のお世話になることが怖い。という台詞が妙に胸に残りました。
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