55年11月16日生まれ・現在56歳。
熊本出身。
「声は、いいのにね」と、けっこうな頻度でいわれます。
とくに会って直接―ではなく、電話で話す際。
声「も」といってほしいけれど、褒められた? のだから、それでよしとしないといけないのかも。
まぁ自分の自信のあるところは、無駄に厚い胸囲と自転車で鍛えたふくらはぎなので、声の評価で凹んだりするわけでもなく。
ドラマ批評家の誰かが、國村隼(くにむら・じゅん)さんのことを「自分の声に、酔っている」と評していました。
確かにそうかもしれない。
しれないけれど、酔って当然と思える声の持ち主であり。
しかし大声は似合わない。
ぼそぼそと発する声にこそ魅力があり、ほかに似合うのは(ビールではなく)ウィスキー、そして煙草か。
だから、こういうCMに出るわけです。
芸歴は意外と古く、しかし知名度の広がりは90年代以降―というところは、大杉漣と一緒でしょうか。
<経歴>
大阪放送劇団付属研究所で演技を学び、81年の井筒和幸による『ガキ帝国』で映画俳優デビューを飾る。
新進気鋭の監督に起用されることが多く、いちど出演すると「その後もずっと」その監督の映画には出演を続ける、、、という傾向にあります。
また、作家性の強いオタク系の外国映画監督にも人気があり、ぼそぼそ声のまま軽々と越境までしてみせるのです。
井筒印による『二代目はクリスチャン』(85)、日米合作『ブラック・レイン』(89)などでキャリアを築き・・・
【90年代】
まずは阪本順治組の常連となって、『王手』(91)『トカレフ』(94)『ビリケン』(96)に出演。
92年…ジョン・ウーによる『ハードボイルド/新・男たちの挽歌』
93年…崔洋一の『月はどっちに出ている』
95年…『勝手にしやがれ!! 強奪計画』
97年…河瀬直美のカンヌ「カメラドール」受賞作『萌の朱雀』
98年…崔組の『犬、走る DOG RACE』、『愛を乞うひと』
99年…『39 刑法第三十九条』、『秘密』
このなかからひとつを選べといわれたら、『愛を乞うひと』でしょうか。
【2000年代】
2000年から「出まくり」状態となり、
三池崇史の『オーディション』、阪本組の傑作『顔』、『五条霊戦記 GOJOE』、『カオス』
2001年…結果的にゼロ年代を代表する一本となった『殺し屋1』
2002年…『陽はまた昇る』、『笑う蛙』、『ごめん』
2003年…『魔界転生』、『ナイン・ソウルズ』、『月の砂漠』、ルーシー・リューに首を斬られるQTの『キル・ビル Vol.1』
2004年…『半落ち』、『海猿 ウミザル』、演出も演技もエネルギー全開『血と骨』、『ゴジラ FINAL WARS』、『ヴィタール』
2005年…『ローレライ』、『交渉人 真下正義』、『空中庭園』
2006年…『日本沈没』
2008年…外国映画『シルク』、『チーム・バチスタの栄光』、『パコと魔法の絵本』
2009年…『劒岳 点の記』
インパクトという点では『キル・ビル』でしょうが、
ひとつ選ぶなら『血と骨』になるかなぁ。
【2010年代】
好調はつづく。
『板尾創路の脱獄王』(2010)のようなインディーズ、『ダーリンは外国人』(2010)のような大手のもの、さらに『BOX 袴田事件 命とは』(2010)のような社会派と、どんなジャンルでも器用にこなす。
まぁ基本的には、いつもぼそぼそ声なのですが。
北野武の『アウトレイジ』(2010)、『オカンの嫁入り』(2010)、松本人志の『さや侍』(2011)、再び板尾組として『月光ノ仮面』(2012)に顔を出し、『モンスターズクラブ』(2012)では復活してから好調の豊田利晃をサポートする。
最新作は、来夏公開予定の『少年H』。
いやぁ、いい仕事っぷりです。
そういえばテレビドラマのことを記しませんでしたが、WOWOWによるオリジナルドラマの常連でもあり、そのなかでは『推定有罪』(2012)が、とってもよかったです。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『にっぽん男優列伝(163)窪塚洋介』
熊本出身。
「声は、いいのにね」と、けっこうな頻度でいわれます。
とくに会って直接―ではなく、電話で話す際。
声「も」といってほしいけれど、褒められた? のだから、それでよしとしないといけないのかも。
まぁ自分の自信のあるところは、無駄に厚い胸囲と自転車で鍛えたふくらはぎなので、声の評価で凹んだりするわけでもなく。
ドラマ批評家の誰かが、國村隼(くにむら・じゅん)さんのことを「自分の声に、酔っている」と評していました。
確かにそうかもしれない。
しれないけれど、酔って当然と思える声の持ち主であり。
しかし大声は似合わない。
ぼそぼそと発する声にこそ魅力があり、ほかに似合うのは(ビールではなく)ウィスキー、そして煙草か。
だから、こういうCMに出るわけです。
芸歴は意外と古く、しかし知名度の広がりは90年代以降―というところは、大杉漣と一緒でしょうか。
<経歴>
大阪放送劇団付属研究所で演技を学び、81年の井筒和幸による『ガキ帝国』で映画俳優デビューを飾る。
新進気鋭の監督に起用されることが多く、いちど出演すると「その後もずっと」その監督の映画には出演を続ける、、、という傾向にあります。
また、作家性の強いオタク系の外国映画監督にも人気があり、ぼそぼそ声のまま軽々と越境までしてみせるのです。
井筒印による『二代目はクリスチャン』(85)、日米合作『ブラック・レイン』(89)などでキャリアを築き・・・
【90年代】
まずは阪本順治組の常連となって、『王手』(91)『トカレフ』(94)『ビリケン』(96)に出演。
92年…ジョン・ウーによる『ハードボイルド/新・男たちの挽歌』
93年…崔洋一の『月はどっちに出ている』
95年…『勝手にしやがれ!! 強奪計画』
97年…河瀬直美のカンヌ「カメラドール」受賞作『萌の朱雀』
98年…崔組の『犬、走る DOG RACE』、『愛を乞うひと』
99年…『39 刑法第三十九条』、『秘密』
このなかからひとつを選べといわれたら、『愛を乞うひと』でしょうか。
【2000年代】
2000年から「出まくり」状態となり、
三池崇史の『オーディション』、阪本組の傑作『顔』、『五条霊戦記 GOJOE』、『カオス』
2001年…結果的にゼロ年代を代表する一本となった『殺し屋1』
2002年…『陽はまた昇る』、『笑う蛙』、『ごめん』
2003年…『魔界転生』、『ナイン・ソウルズ』、『月の砂漠』、ルーシー・リューに首を斬られるQTの『キル・ビル Vol.1』
2004年…『半落ち』、『海猿 ウミザル』、演出も演技もエネルギー全開『血と骨』、『ゴジラ FINAL WARS』、『ヴィタール』
2005年…『ローレライ』、『交渉人 真下正義』、『空中庭園』
2006年…『日本沈没』
2008年…外国映画『シルク』、『チーム・バチスタの栄光』、『パコと魔法の絵本』
2009年…『劒岳 点の記』
インパクトという点では『キル・ビル』でしょうが、
ひとつ選ぶなら『血と骨』になるかなぁ。
【2010年代】
好調はつづく。
『板尾創路の脱獄王』(2010)のようなインディーズ、『ダーリンは外国人』(2010)のような大手のもの、さらに『BOX 袴田事件 命とは』(2010)のような社会派と、どんなジャンルでも器用にこなす。
まぁ基本的には、いつもぼそぼそ声なのですが。
北野武の『アウトレイジ』(2010)、『オカンの嫁入り』(2010)、松本人志の『さや侍』(2011)、再び板尾組として『月光ノ仮面』(2012)に顔を出し、『モンスターズクラブ』(2012)では復活してから好調の豊田利晃をサポートする。
最新作は、来夏公開予定の『少年H』。
いやぁ、いい仕事っぷりです。
そういえばテレビドラマのことを記しませんでしたが、WOWOWによるオリジナルドラマの常連でもあり、そのなかでは『推定有罪』(2012)が、とってもよかったです。
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『にっぽん男優列伝(163)窪塚洋介』