Cape Fear、in JAPAN

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にっぽん男優列伝(163)窪塚洋介

2012-07-27 00:15:00 | コラム
79年5月7日生まれ・現在33歳。
横須賀出身。

名前なしでは誰だか分からない感じの、公式サイト

多少変わっているほうが俳優っぽくて面白いのに、
エリカもそうだけれど、ナンヤカンヤアレヤコレヤいわれてばっかりいて、そんなことより演技で評価しようよと思います。

何度も逮捕されているリンジー・ローハンとか、個人的には「いい見世物」として楽しんじゃってますが、本気で怒っていたり不快に思うひとも多いようです。

ローハンに比べれば・・・エリカも、
右傾化発言があったり、陰謀説を力説したり、誤ってダイブ? したりした窪塚洋介(くぼづか・ようすけ)くんも可愛いほうですが、
ここ数年のキャリアを眺めてみて「こんなもんじゃないよな」という思いを強く抱きます。

2000年代前半の輝きはフレッシュさからくるもの「だけ」でなく、俳優として「真に」魅力的であったから、、、のはず。

本年は傑作・力作の数々―『ヒミズ』『モンスターズクラブ』『ヘルタースケルター』―に脇役として出演を重ねていますが、ここらでもういっちょ、インパクト大の主演作が観てみたいものです。


※大好き。
監督は、スコセッシの『グッドフェローズ』を参考にしたようだ。なるほど。




<経歴>

三人兄弟の長男で、二男の窪塚俊介も同じ業界に身を置く俳優。
『最終兵器彼女』(2006)のシュウジ役の演技などに触れると、俊介くんはさっぱり系? であることが分かります。

95年、テレビドラマ『金田一少年の事件簿』(日本テレビ)で芸能界デビューを飾る。
映画俳優デビュー作は、96年の廣木隆一監督作『MIDORI』。

廣木監督も、次作となる『亡霊学級 少女の戦慄』(97)のサトウトシキもピンク出身の監督であり、デビュー当初は大型新人俳優というより、インディーズ主体で「せっせと働く」変わったアンちゃん俳優、、、という印象でした。(テレビの世界においても、『池袋ウエストゲートパーク』(2000、TBS)の安藤タカシ役など、まさにそんなポジションだったかと)

『卓球温泉』(98)や『富江replay』(2000)などでキャリアを築き、2001年~2002年に絶頂期が到来。

2001年―『溺れる魚』、そして青春映画『GO』の主演。

『GO』は初日と10日目に観に行きましたが、両日とも若い女性客で「ほぼ」満席、「あ、時代がきたな」と思いましたね。
行定勲はコンスタントに撮る職人監督ですが、現時点で最も実力を発揮した作品かと。

2002年―『Laundry』、『ピンポン』、『凶気の桜』、『刑務所の中』に出演。

『Laundry』の演技は賛否分かれますが、『ピンポン』のペコ役は絶賛されました。
新世代による、清新なスポーツ映画という印象。
映画化のニュースまでは、松本大洋の原作が汚されると批判が集中していたのですけれどね。
右傾化する青年を主人公とした『凶気の桜』は、主題と窪塚くんの言動がマッチし過ぎていて、ちょっと危ういなぁと思ったものですが、作品そのものは失敗した感じが強いです。

『魔界転生』(2003)の公開後、結婚を発表。子育てを理由に俳優活動を一時休業。
この休業中に起きた事故が、ベランダからのダイブでした。
一時は重体となるも奇跡的に回復し、2005年に俳優復帰を果たす。

しかし。
『同じ月を見ている』(2005)、
映像作品を観るというより、都知事の頭のなかを覗いただけのように感じた『俺は、君のためにこそ死ににいく』(2007…つまり映画として面白くない)、
『ICHI』(2008)、『まぼろしの邪馬台国』(2008)、エログロにしてくれれば「なんとかなった」ような気がする『東京島』(2010…ここ数年で、一位二位を争う凡作)、『行きずりの街』(2010)と、評価に困る作品への出演が続く。

ただ前述したように、本年は『ヒミズ』『モンスターズクラブ』『ヘルタースケルター』と好調、しかしすべて主演ではないので、窪塚くんの演技を観たいひとにとっては物足りないかも。

完全復活を遂げてくださいね。


また「卍LINE」名義でレゲエDJとしても活躍しているようですが、この世界に関しては疎いので、なんともいえません・・・。


次回のにっぽん男優列伝は、久米明さんから。

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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『ビョークを見ながら立小便ってマジか。』

コメント (2)
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