すなっ「く」→「く」わいがわまーち(クワイ河マーチ)
♪ サル、ゴリラ、チンパンジ~ ♪
という替え歌は、現代の少年少女にも通じるのだろうか。
運動会BGMの定番といえば、『史上最大の作戦』のテーマ曲、
『大脱走』のテーマ曲、
それから渋いところでは『黄色いリボン』のテーマ曲、
そして、『戦場にかける橋』(57)の『クワイ河マーチ』でしょう。
(オリジナルの曲名は『ボギー大佐』)
好みをいえば『史上最大の作戦』のテーマ曲がいちばんだが、どれもいつまでも耳に残る印象的な名曲ばかり。
しかし、よーーく考えてみると、いや考えなくとも、戦争を扱った大作ばかりで、物語そのものの内容やテーマは重い。
それは『戦場のメリークリスマス』(83)にもいえることだけれど、テーマ曲がこれほど美しく素敵なものだということは、ある意味で皮肉だなぁ、、、とも思ったり。
自分が初めて『戦場にかける橋』を観たのは、高校1年のころ。
何度目かの地上波放送だったと思うが、物語以上にテーマ曲と、軍医少佐が叫ぶ「狂ってる!!」が鮮烈だった。
2度目の鑑賞は、その直後の89年10月。
どうして細かく覚えているのかというと、この月に続編っぽい? 作品『戦場にかける橋2/クワイ河からの生還』が公開され、参考のためにもういちど観ようと思ったからである。
「っぽい?」と記したように、これは続編でもなんでもない。
ときどき配給会社が邦題を「そうであるかのように装う」マジックを仕掛けることもあるが、本作はちがう。
なぜなら原題も、『Return from the River Kwai』としているから。
(オリジナル? の原題は、『The Bridge on The River Kwai』)
このために訴訟が起こり、米国では未公開作品となっている。
日本では無事に、しかし地味に公開され、ぜんぜんヒットせず、静かに上映が打ち切られた。
仲代達矢が出ているというのに!!
そして音楽も、オリジナル? のインパクトには及ばぬが、名匠ラロ・シフリンが手がけたというのに!!
さらにいえば・・・
・・・ショーンの弟、クリス・ペンも出ているし!(合掌)
それはともかく。
オリジナル? のほうは、英国の巨匠デヴィッド・リーンによるクラシックとして、映画小僧であれば避けては通れない名作のひとつとなっている。
日本軍に捕えられた英国軍の捕虜たちが、強制的に鉄道建設に従事させられていく―そこで起こる様々な軋轢や交流を通じ、戦争の愚かさと悲惨さを「ド」ストレートに描く。
しかしながら。。。
ウィリアム・ホールデンもアレック・ギネスも、早川雪洲も好演しているが、
観た時期が悪かったのか、自分の感性には響かなかったのか、正直いうと、やっぱりテーマ曲とラストの嘆きしか印象に残らないのである。
捕えたものと捕えられたものとの関係性でいうと、『戦場のメリークリスマス』のほうに感情を動かされるし、『クライング・ゲーム』(92)のほうに感心してしまう。
このように、作品との(個人的な)相性はけっしてよくないけれども、
きのう、『クワイ河マーチ』について書こうと決めたとき、風呂のなかでこの名曲を口笛で吹いちゃった自分が居るわけで、
そういう意味では、やっぱり、映画小僧であれば避けては通れない映画なのだなぁと思うのであった。
次回のしりとりは・・・
くわいがわまー「ち」→「ち」ょこれーと。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『ニンゲンルンバ』
♪ サル、ゴリラ、チンパンジ~ ♪
という替え歌は、現代の少年少女にも通じるのだろうか。
運動会BGMの定番といえば、『史上最大の作戦』のテーマ曲、
『大脱走』のテーマ曲、
それから渋いところでは『黄色いリボン』のテーマ曲、
そして、『戦場にかける橋』(57)の『クワイ河マーチ』でしょう。
(オリジナルの曲名は『ボギー大佐』)
好みをいえば『史上最大の作戦』のテーマ曲がいちばんだが、どれもいつまでも耳に残る印象的な名曲ばかり。
しかし、よーーく考えてみると、いや考えなくとも、戦争を扱った大作ばかりで、物語そのものの内容やテーマは重い。
それは『戦場のメリークリスマス』(83)にもいえることだけれど、テーマ曲がこれほど美しく素敵なものだということは、ある意味で皮肉だなぁ、、、とも思ったり。
自分が初めて『戦場にかける橋』を観たのは、高校1年のころ。
何度目かの地上波放送だったと思うが、物語以上にテーマ曲と、軍医少佐が叫ぶ「狂ってる!!」が鮮烈だった。
2度目の鑑賞は、その直後の89年10月。
どうして細かく覚えているのかというと、この月に続編っぽい? 作品『戦場にかける橋2/クワイ河からの生還』が公開され、参考のためにもういちど観ようと思ったからである。
「っぽい?」と記したように、これは続編でもなんでもない。
ときどき配給会社が邦題を「そうであるかのように装う」マジックを仕掛けることもあるが、本作はちがう。
なぜなら原題も、『Return from the River Kwai』としているから。
(オリジナル? の原題は、『The Bridge on The River Kwai』)
このために訴訟が起こり、米国では未公開作品となっている。
日本では無事に、しかし地味に公開され、ぜんぜんヒットせず、静かに上映が打ち切られた。
仲代達矢が出ているというのに!!
そして音楽も、オリジナル? のインパクトには及ばぬが、名匠ラロ・シフリンが手がけたというのに!!
さらにいえば・・・
・・・ショーンの弟、クリス・ペンも出ているし!(合掌)
それはともかく。
オリジナル? のほうは、英国の巨匠デヴィッド・リーンによるクラシックとして、映画小僧であれば避けては通れない名作のひとつとなっている。
日本軍に捕えられた英国軍の捕虜たちが、強制的に鉄道建設に従事させられていく―そこで起こる様々な軋轢や交流を通じ、戦争の愚かさと悲惨さを「ド」ストレートに描く。
しかしながら。。。
ウィリアム・ホールデンもアレック・ギネスも、早川雪洲も好演しているが、
観た時期が悪かったのか、自分の感性には響かなかったのか、正直いうと、やっぱりテーマ曲とラストの嘆きしか印象に残らないのである。
捕えたものと捕えられたものとの関係性でいうと、『戦場のメリークリスマス』のほうに感情を動かされるし、『クライング・ゲーム』(92)のほうに感心してしまう。
このように、作品との(個人的な)相性はけっしてよくないけれども、
きのう、『クワイ河マーチ』について書こうと決めたとき、風呂のなかでこの名曲を口笛で吹いちゃった自分が居るわけで、
そういう意味では、やっぱり、映画小僧であれば避けては通れない映画なのだなぁと思うのであった。
次回のしりとりは・・・
くわいがわまー「ち」→「ち」ょこれーと。
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明日のコラムは・・・
『ニンゲンルンバ』