やや出遅れた感はあるけれども、年末の格闘技アレヤコレヤについて、少し記しておこうと思う。
TBSが放送していた魔裟斗 VS KIDは、ことばは悪いが余興の域を出ないであろう。
引退した選手を現役がボコボコにしても印象が悪いし、
引退した選手にKO負けされる現役の図・・・というのもKIDの立場を危うくする、
そもそもKIDが身を置く北米のUFCは、他団体や他興行への参加を禁じており、今回出場が許されたのは「エキシビション、のようなもの」と解釈されたからではなかったか、KIDもそのように戦っていたので、見せ場という見せ場を作れなかった。
では、29日と大晦日に開催されたRIZINはどうか。
最初に、批判をまとめて。
関係者が口々に「PRIDEは忘れましょう」といっているにも関わらず、そんな当人たちが過去にこだわり過ぎているように感じた。
もしほんとうに忘れたいのであれば・・・
(1)MMA(総合格闘技)において邪魔でしかない「ロープあり、のリング」を廃止して「金網あり、のケージ」を採用すべきで。
(2)客寄せパンダにもならなかった曙VSボブ・サップを組んだ、、、のまでは許そう、しかし、ああいう中途半端な結果に終わった試合に対して「もういちど観たい!」といっていたが、本気でそう思ったのか?
思ったのだとしたら、永遠に北米には追いつかないだろう。
(3)桜庭に完勝したアオキが「五味とやりたい。社長、よろしく!」とマイクアピールしていたが、誰がどう見ても下降気味にある元チャンプと対戦して、自己満足を得る以外のなにがあるというのか、
どっちも好きだからタップする五味を見たくない・・・という個人的な感情もあるにはあるが、
それよりか、アジア最強のライト級を自称するのであれば、「いちばん強い米選手を連れてこい!」というべきではなかったのか。
・・・・・などなど。
つまり基本的には、リングに上がったファイターではなく、主催者側にケチをつけたいということ。(アオキは別ね! トップワンのひとなのだから)
視聴率云々は、個人的には興味がない。
ファンが待ち望んでいたMMAの祭典が展開出来たのか―その一点に尽きる。
そして本大会は、残念ながら及第点に達することが出来なかった。
可能性がなかったわけではない。
山本美憂の息子アーセンとクロン・グレイシーの一戦は、MMAが持つ「美しさ」を世間に知らしめたという点でベストバウトに挙げていいだろうし、
ヘビー級トーナメントも個性豊かなファイターが揃い、ひじょうに見応えがあった。
しかし1日14試合、2日間で30試合前後も用意されたカードのうち、ビッグインパクトをもたらした「真正」MMAのカードはわずかであり、
その穴を補ってくれたのは、非MMAのファイターなのであった。
バルトの対戦相手として代打出場した、ピーター・アーツ。
MMA挑戦が初とは思えない、アンディ・サワーの完勝。
そしてジョシカクの未来をひとりで背負っているRENAも、MMA初挑戦であった。
彼ら彼女らのおかげで、興行が成り立ったといっていい。
リスタートだからね、彼ら彼女らの力を借りてもいいだろう、
これからだって借りればいいと思う、
けれどもやっぱり、「真正」MMAが主役にならなければならないのであって。
RIZINは、二夜では終わらないナンバーシリーズの興行である。
(次回は、4月に開催される)
せっかく始まった、久し振りのMMA興行じゃない?
「昔はよかった…」みたいな比較対象で終わってはいけないんだよ、
目の肥えたMMAファンを唸らせるのはもちろん、一般層をも巻き込むようなフレッシュな存在が続々誕生することを期待して、
本大会は不合格だよ、、、と敢えていっておきたい。
※煽りVをまとめた動画
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(149)』
TBSが放送していた魔裟斗 VS KIDは、ことばは悪いが余興の域を出ないであろう。
引退した選手を現役がボコボコにしても印象が悪いし、
引退した選手にKO負けされる現役の図・・・というのもKIDの立場を危うくする、
そもそもKIDが身を置く北米のUFCは、他団体や他興行への参加を禁じており、今回出場が許されたのは「エキシビション、のようなもの」と解釈されたからではなかったか、KIDもそのように戦っていたので、見せ場という見せ場を作れなかった。
では、29日と大晦日に開催されたRIZINはどうか。
最初に、批判をまとめて。
関係者が口々に「PRIDEは忘れましょう」といっているにも関わらず、そんな当人たちが過去にこだわり過ぎているように感じた。
もしほんとうに忘れたいのであれば・・・
(1)MMA(総合格闘技)において邪魔でしかない「ロープあり、のリング」を廃止して「金網あり、のケージ」を採用すべきで。
(2)客寄せパンダにもならなかった曙VSボブ・サップを組んだ、、、のまでは許そう、しかし、ああいう中途半端な結果に終わった試合に対して「もういちど観たい!」といっていたが、本気でそう思ったのか?
思ったのだとしたら、永遠に北米には追いつかないだろう。
(3)桜庭に完勝したアオキが「五味とやりたい。社長、よろしく!」とマイクアピールしていたが、誰がどう見ても下降気味にある元チャンプと対戦して、自己満足を得る以外のなにがあるというのか、
どっちも好きだからタップする五味を見たくない・・・という個人的な感情もあるにはあるが、
それよりか、アジア最強のライト級を自称するのであれば、「いちばん強い米選手を連れてこい!」というべきではなかったのか。
・・・・・などなど。
つまり基本的には、リングに上がったファイターではなく、主催者側にケチをつけたいということ。(アオキは別ね! トップワンのひとなのだから)
視聴率云々は、個人的には興味がない。
ファンが待ち望んでいたMMAの祭典が展開出来たのか―その一点に尽きる。
そして本大会は、残念ながら及第点に達することが出来なかった。
可能性がなかったわけではない。
山本美憂の息子アーセンとクロン・グレイシーの一戦は、MMAが持つ「美しさ」を世間に知らしめたという点でベストバウトに挙げていいだろうし、
ヘビー級トーナメントも個性豊かなファイターが揃い、ひじょうに見応えがあった。
しかし1日14試合、2日間で30試合前後も用意されたカードのうち、ビッグインパクトをもたらした「真正」MMAのカードはわずかであり、
その穴を補ってくれたのは、非MMAのファイターなのであった。
バルトの対戦相手として代打出場した、ピーター・アーツ。
MMA挑戦が初とは思えない、アンディ・サワーの完勝。
そしてジョシカクの未来をひとりで背負っているRENAも、MMA初挑戦であった。
彼ら彼女らのおかげで、興行が成り立ったといっていい。
リスタートだからね、彼ら彼女らの力を借りてもいいだろう、
これからだって借りればいいと思う、
けれどもやっぱり、「真正」MMAが主役にならなければならないのであって。
RIZINは、二夜では終わらないナンバーシリーズの興行である。
(次回は、4月に開催される)
せっかく始まった、久し振りのMMA興行じゃない?
「昔はよかった…」みたいな比較対象で終わってはいけないんだよ、
目の肥えたMMAファンを唸らせるのはもちろん、一般層をも巻き込むようなフレッシュな存在が続々誕生することを期待して、
本大会は不合格だよ、、、と敢えていっておきたい。
※煽りVをまとめた動画
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明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(149)』