Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

珍しい空間

2016-01-29 00:10:00 | コラム
先日―とある取材先にお邪魔して、とっても驚いたことがあった。

20畳くらいのスペースに、15人の男女。
自分を含めれば、16人。

20年くらい前なら「ごくあたりまえ」の光景だったかもしれないが・・・

16人全員が、喫煙者だったのである。

わお!
自分もヘビースモーカーの部類に入るので、きょうの仕事はやり易いぞ!! とは思わなかった。
いや、最終的には思ったのだが、その前に、部屋にたちこめる無数の煙に圧倒されてしまったのだ。

冗談ではなく、その空間の端のほうに居るひとの顔が見えない。
換気悪めの居酒屋だって、こんな状態にはならないよ。

こいつはすげぇな。
嫌煙ムードが支配する昨今において、こんなことがあるのか。


ここにひとつの、「現代的な」データがある。

所得の低いブルーカラー系ほど、煙草をよく吸う傾向にある―のだそうだ。

工場などで働いてきた経験から、それはあながち間違っていないと思う。
そして前述した取材先もまた、どちらかといえばブルーカラーな分野なのだった。

自分?

芥川賞作家とちがって、1000文字○円で小銭を稼ぐ労働者階級ライターですよ、やっぱり。


なぜ「現代的な」と表現するのかというと、その昔、煙草は「おとなのたしなみ」だったはず。
所得の高い低いに関係なく、誤解を恐れずにいえば「みんな、こぞって」煙草に火をつけていたのでしょう。

その流れが変わったのは90年代真ん中あたり・・・のような気がするのだけれども、きっちり調査したわけではないので分からない。

ともかく。
久し振りに、なんの気兼ねもなく煙草が吸えて、これでギャラもらっていいのかな、、、などと思ってしまう仕事だった。


さて。
先日、メビウス系の煙草の値上げが発表された。



自分はセブンスター一筋なので、ホッと胸を撫で下ろす・・・わけにもいかない。
消費税が10%になる日、確実に値上げされるだろうから。


ほとんど税金じゃないか―と、喫煙者の誰もがいう。
でもまぁ、いくらになっても吸いますよ自分は。
ガンにでもならないかぎりね。

だからこの際、喫煙者にも同意され難いであろう本音を書いておこうか。

ちまちま上げやがってよ~。
どうせなら一気に700円くらいにして、「その代わり、これから10年は値上げしません」とか、勇気出していってみろってんだ。

・・・と、自分は本気で思っているのだが、ほかの喫煙者の皆さんはどうよ??


※ウォン・カーワァイの映画は、気持ちいいくらいに喫煙シーンが多い




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明日のコラムは・・・

『2000円の差』
コメント (2)
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