「初めてのスキー」についてだが、まずは、ぜんぜん関係のなさそうな話から。
一般層にも人気の高い映画、『フォレスト・ガンプ』(94)。
自分は、この映画を「好きになりそう」だが、じつは「それほど…」とも思っている。
バス停における、ガンプの独白が物語の柱になっている―どうも、この構造が気に入らないらしい。
それはともかく。
この映画で、いちばん感心したのは「幼馴染みジェニーとの、初体験(らしきもの)」のシーンだ。
下着姿になったジェニーが、ガンプに身体を近づける。
するとガンプは「うっ」といって、顔を歪ま? せる。
そう、射精してしまったのである。
ジェニーに股間を触られたわけではなく、そして、自身が触ったわけでもないのに。
ガンプ、童貞卒業を失敗。
ジェニーは「いいのよ」とガンプを抱きしめるが、
彼女はこの時点で、ガンプを性的対象として捉えることが出来なくなってしまった。
切ない、、、ねぇ。
ここからが本番だというのに、その直前にアクシデントに見舞われる―このエピソードから始めたのは、自分の初スキーが「同じようなもの」だったから。
中学生のころ、新潟に二泊する修学旅行的? なスキー教室があった。
前日に記したとおり、群馬といっても熱帯地域に住むガキだちである、スキー経験者は数名しか居なくて、ほとんどが未経験だったと記憶する。
バスのなかのカラオケ大会は楽しかったし、ホテルでのアレヤコレヤも(あんまり覚えていないが)楽しかったはず。
しかしスキーそのものは、直前のアクシデントによって「ぜんぜん」楽しめなかった。
板を装着する際に体勢を崩して転倒、いちども滑ることなく捻挫してしまったのである。
ガッデム!!
ダサい。
ダサすぎる。
結局、練習~自由時間のすべてが見学となってしまった。
上達の早い子は、どんどん滑ってる。
小学校からずっとクラスが一緒だったスポーツ万能のIくんは、「スキーは自信ないなぁ」といっていたクセして、2時間くらいでリフトに乗って上のほうまで行っている。
彼の滑りを見ていて、悔しいとか羨ましいという感情は起こらなかった。
自分の不運を嘆いたわけでもない。
なんというか、まぁたぶんほんとうに不運だったのだろうが、この年頃のイケテない男子は屈折しているからね、世の中は不公平だなぁと思ったものである。
このエピソードそのものは「よくあること」かもしれないし、たいしたことでもない。
ないが、
そもそも自分の中学時代は、ろくなもんじゃなかった。
ある種の諦念すら抱いていたような気もするが、だからといって、この時代を思い出したくないとか、「なかったことにしたい」とか、そういう気持ちはないのだよね。
青春を謳歌出来るものなんて、ほんの一握りであり、その他大勢がクソミソな日々であるよと。
そこから這い上がるものも居るし、そこにどっぷり浸かるものも居るし、なにかに救われるものも居る―自分の場合は、映画とエロだ―し、ひたすら逃げるものも居るのだろう。
それでいいじゃないか・・・って、当時思っていたわけではないが、いま半生を俯瞰してみると、自分がやらかしたアレヤコレヤすべてがいとおしく感じるという、都合のいいオレサマなのであった。
おわり。
※SPEEDの代表曲を、BABYMETALで。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『にぎりめし』
一般層にも人気の高い映画、『フォレスト・ガンプ』(94)。
自分は、この映画を「好きになりそう」だが、じつは「それほど…」とも思っている。
バス停における、ガンプの独白が物語の柱になっている―どうも、この構造が気に入らないらしい。
それはともかく。
この映画で、いちばん感心したのは「幼馴染みジェニーとの、初体験(らしきもの)」のシーンだ。
下着姿になったジェニーが、ガンプに身体を近づける。
するとガンプは「うっ」といって、顔を歪ま? せる。
そう、射精してしまったのである。
ジェニーに股間を触られたわけではなく、そして、自身が触ったわけでもないのに。
ガンプ、童貞卒業を失敗。
ジェニーは「いいのよ」とガンプを抱きしめるが、
彼女はこの時点で、ガンプを性的対象として捉えることが出来なくなってしまった。
切ない、、、ねぇ。
ここからが本番だというのに、その直前にアクシデントに見舞われる―このエピソードから始めたのは、自分の初スキーが「同じようなもの」だったから。
中学生のころ、新潟に二泊する修学旅行的? なスキー教室があった。
前日に記したとおり、群馬といっても熱帯地域に住むガキだちである、スキー経験者は数名しか居なくて、ほとんどが未経験だったと記憶する。
バスのなかのカラオケ大会は楽しかったし、ホテルでのアレヤコレヤも(あんまり覚えていないが)楽しかったはず。
しかしスキーそのものは、直前のアクシデントによって「ぜんぜん」楽しめなかった。
板を装着する際に体勢を崩して転倒、いちども滑ることなく捻挫してしまったのである。
ガッデム!!
ダサい。
ダサすぎる。
結局、練習~自由時間のすべてが見学となってしまった。
上達の早い子は、どんどん滑ってる。
小学校からずっとクラスが一緒だったスポーツ万能のIくんは、「スキーは自信ないなぁ」といっていたクセして、2時間くらいでリフトに乗って上のほうまで行っている。
彼の滑りを見ていて、悔しいとか羨ましいという感情は起こらなかった。
自分の不運を嘆いたわけでもない。
なんというか、まぁたぶんほんとうに不運だったのだろうが、この年頃のイケテない男子は屈折しているからね、世の中は不公平だなぁと思ったものである。
このエピソードそのものは「よくあること」かもしれないし、たいしたことでもない。
ないが、
そもそも自分の中学時代は、ろくなもんじゃなかった。
ある種の諦念すら抱いていたような気もするが、だからといって、この時代を思い出したくないとか、「なかったことにしたい」とか、そういう気持ちはないのだよね。
青春を謳歌出来るものなんて、ほんの一握りであり、その他大勢がクソミソな日々であるよと。
そこから這い上がるものも居るし、そこにどっぷり浸かるものも居るし、なにかに救われるものも居る―自分の場合は、映画とエロだ―し、ひたすら逃げるものも居るのだろう。
それでいいじゃないか・・・って、当時思っていたわけではないが、いま半生を俯瞰してみると、自分がやらかしたアレヤコレヤすべてがいとおしく感じるという、都合のいいオレサマなのであった。
おわり。
※SPEEDの代表曲を、BABYMETALで。
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明日のコラムは・・・
『にぎりめし』