Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(98)

2014-11-25 00:30:00 | コラム
だー「りん」→「りん」じーろーはん(リンジー・ローハン)

「お騒がせ」セレブリティというと、
現代では隣人の家に生卵ぶつけたりするジャスティン・ビーバー(カナダの歌手)か、
ギネスブックに「世界で最も過大評価されている人物」として登録までされちゃったパリス・ヒルトン(ヒルトンホテル一族の令嬢)、
そして、いろいろヒルトンと「かぶって」しまうリンジー・ローハンあたりだろうか。

自分の世代では・・・
万引きしちゃったウィノナ・ライダー、
スタジオと揉めることの多いショーン・ヤング、
ヒューマニズムに目覚める前のアンジェリーナ・ジョリー、
カメラに銃を向けたショーン・ペン・・・などを思い浮かべるのだけれども。

ともかく。
彼ら彼女らに比べたら、以前の沢尻エリカ嬢や、鬼束ちひろ笑 のりぴー? なんて童貞の背伸びくらいなものでね、ぜんぜんたいしたことはないと思う。

もちろんそれなりの苦労もあったのだろうが、若くして成功し大金を稼ぐようになれば、いろんな判断が鈍ると思うし、態度だってでかくなるものなのだろう。
謙虚な金持ち、成功者っていうのは、かえって気味が悪かったりするし・・・。


リンジーは、現在28歳。
って、まだこんな歳だったのか!?

肩書きは、いちおう女優・歌手ということになっている。

『フォーチュン・クッキー』(2003)や『マチェーテ』(2010)の演技を見るかぎり、映画女優としては「う~~ん…」だが、それでも巨匠ロバート・アルトマンに起用されて、佳作『今宵、フィッツジェラルド劇場で』(2006)に出演していたりしている。

しかし、彼女がどんな美声や名演技を披露しようとも、話題になるのはいつもスキャンダルばかり。

そりゃメディアの所為でしょ―といいたいところだが、いやいや、彼女の場合はそうじゃない。


とくに2007年がひどいのだが・・・厄年だったのかな苦笑

5月下旬。
交通事故を起こす。
車内からドラッグが見つかり起訴される。
じつはこの時点で、彼女は生涯で3度目の交通事故だった。

7月下旬。
酩酊状態で車を運転、芸能関係者の車を追跡し通報される。
コカイン所持など5つの容疑で逮捕。

11月。
女性刑務所に収監されるも、なんと80分足らずで出所。
死体安置所と病院の緊急治療室で奉仕活動を行う―ことを約束させての特別待遇だったという。


2010年。

薬物検査で陽性反応が出たことをツイッターで報告。
(こういうところが、なんかすごい笑)

2011年。

宝石店から2500ドルのネックレスを万引きしたとして逮捕される。
監視つきであれば自宅の服役が許される(!!)という司法取引がおこなわれ、それを了承。そのため、彼女の足首には監視用のGPS装置が装着された。

2012年。

3月。
再び交通事故に遭う。
もはやコメディじゃ。
同乗者は、清水健太郎かな?

9月。
歩行者をはねたとして、ひき逃げの疑いで逮捕される。

ネット的にいえば、果てしなくwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww…ということになるのだろう。


呆れる笑えるを一周して、なんか逆に尊敬出来るかも。

知り合いにはなりたくないけれど笑
そいでもって、姉とか妹になっても困るけど笑笑


こういうひとでも、いつかおとなしくなるのだろうか―?

そんな風には、ぜんぜん思えない!!


※まぁたしかに、ヘタッピではない





次回のしりとりは・・・
りんじーろー「はん」→「はん」ばーがー。

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明日のコラムは・・・

『会見はエンタメだ』

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シネマしりとり「薀蓄篇」(97)

2014-11-24 00:30:00 | コラム
ずーらん「だー」→「だー」りん(ダーリン)

いま交際しているひとが居るとすると、自分はきまって彼女のことをハニーと呼ぶ。

18歳くらいからそうしていた。
ラムちゃん(トップ画像)が好きだとか、なにかに影響されたとか、そういうのは一切ない。
ただなんとなく、なんとなく、ハニーと呼ぶのが気持ちいいなぁと。

「そっちのほうが恥ずかしいよ!」と突っ込まれることもあるが・・・
「俺の彼女が…」というのが照れくさかったというのはあると思う、まだ「俺のハニーが…」のほうが照れずにいえるっていうね。

ほれ、あれに似ている。
それぞれの年齢や立場によって「お母さん」「ママ」「おふくろ」「かーちゃん」って変えていくでしょう、あの感覚・・・って、分かるようで分からんか?

まぁいいや。
とにかくハニーのことをハニーというのが好きなんだ。

それを喜んでくれて、自分のことを「ダーリン♪」と返してくれる子も居る。
居るが、半分くらいは「名前で呼んでほしい」とクレームをつけてくる。
だから本人に対しては「名前の呼び捨て」、他者に彼女のことを話すときだけ「ハニー」ということもしばしばかな。


映画のなかで、印象的な「ハニー」はなにか。

『ダイハード』(88)のラスト―数時間ぶりに妻と再会したマクレーンは血だらけになりながらいう、「hi、honey!」と。

『パルプ・フィクション』(94)のパンプキンは、ヨランダのことを「honey bunny」と呼んでいる。
ヨランダと呼んだほうが短くて、ラクなはずなのにねぇ!!


では、ダーリンはどうか。

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ダーリン【darling】

最愛のひと。愛するあなた。恋人・夫婦の間でいう。

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ラムちゃんは別格だとして、映画より歌を想起するひとが多いかもしれない。


ジュリーとか、




矢井田瞳の代表曲とか、
『スタンド・バイ・ミー』の歌詞にも出てくるし、
あんな顔して笑、松山千春の曲もある。

米国の演歌といったらいいのか、『いとしのクレメンタイン』にも

♪ oh、 my darling ♪

という歌詞があるよね。


映画のタイトルでいえば、『ダーリンは外国人』(2010)というのがあった。
文字にするだけでも不愉快になるほどの駄作だが、いちばん可哀想なのは、よく分からずキャスティングされたジョナサン・シェア(ダーリン役)なのではないかな。
原作にケチをつける気はないよ、ただ原作のブランド力に頼った映画化ってやっぱり安易だと思うし、井上真央ちゃんとかも、しっかりホンを読んで出演決めているのかな・・・と、ちょっと疑わしくなる。


台詞でいうと、個人的には『ワンダとダイヤと優しい奴ら』(88)がいちばんに思い浮かぶ。

不倫関係にある依頼主が出廷する裁判にて、弁護士のジョージが思わず彼女ワンダのことを「ダーリン!!」と呼んでしまう。

大爆笑!!

奥さんも傍聴しているというのにねぇ!!

ちなみにこの映画、自分のなかにおけるコメディ映画の最高傑作です。





あすのしりとりは・・・
だー「りん」→「りん」じーろーはん。

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先端へいこう

2014-11-23 00:24:45 | コラム
<14年度総括、第9弾>

本年度の総括も、(まだ11月というのに)もう後半戦。

でもね。
映画以外のことを今月中に終わらせておかないと、「超長文になるであろう」来月の映画篇をきちんとまとめることが出来ないおそれもあるわけで、だからいつも以上に先走っているというわけです。

第9弾の今宵は、「非映画的な映像作品」の10選。

CM、音楽PV、映画予告編、報道を含めたテレビ番組、そのすべてを対象とした「ごった煮ベストテン」。
これらの映像分野は「映画と、似て非なるもの」であるからして、自分にとって門外漢であると。

映画のランキングの場合は、映画史的な視点に立つこともある。
つまり好き嫌いを超えたところでランキングを作っているわけだが、今夜のランキングにそれはない。

ただ単に、好きなものを並べただけである。

自分が好きなものっていうと、つまりエッジであること―のはずなのだが、この結果を知り合いの女子彫刻家に見せたら「可愛いひとが出ていればOK、そういうランキングじゃん」と返された。

・・・・・。

まぁたしかに、そうともいえるね笑笑



(1)ユニクロ、ブラトップのCM

ただただ見惚れるばかり。

吹石一恵、若いころよりぜんぜんよくなったねぇ!!




(2)サントリー、BOSSのCM

夏目三久×マツコ・デラックス×トミー・リー・ジョーンズ篇

1位と同様、これが流れると動きを止めてしまう。

夏目ちゃんの登場はほんの数秒だが、それでもうっとり。

(3)赤い公園、『NOW ON AIR』PV…トップ画像

今年、いちばん繰り返して観た音楽PVだった。

(4)映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』予告編

本編の疾走感を意識して創ったのだろうね。

それ大正解!!




(5)バラエティ『マツコ&有吉の怒り新党』、新三大「トルコ映画のクドすぎる演出」

笑い過ぎて死にそうになった。
日本人に、珍作『空手ガール』を知らしめた点だけでも、この放送回はおおいに意義がある。

(6)AV、麻生希『激ピストン 無限突き大乱交』

たぶん、来年も世話になる―そのくらい充実した内容だった。

(7)きゃりーぱみゅぱみゅ、『きらきらキラー』PV

映像的遊びより、彼女のコスチュームに一票。



(8)テレビドラマ『アオイホノオ』

今年、1話も欠かさずに観たテレビドラマは本作のみ。

まだ「何者にもなっていない」アーティストの卵たちの物語を、テレ東『ドラマ24』枠タッチで活写、とても面白かった。

(9)OK Go、『I Won’t Let You Down』

計算されたカメラワーク、ほんとうにすごい。

perfumeも出ているし!!




(10)SOIL&"PIMP"SESSIONSと椎名林檎、『殺し屋危機一髪』PV

楽器演奏の格好よさと、林檎嬢のエロス。

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油断してたら、泣きが入るぜ

2014-11-22 00:24:52 | コラム
<14年度総括、第8弾>

本年度の総括、第8弾はスポーツ。

10年と「ちょっと前」であれば、ベストテンすべての項目を総合格闘技MMAの試合で埋め尽くすことが出来たのに・・・って、あれ、確認はしてないが、たぶん去年のスポーツ総括でも同じようなことを書いていたぞ。

・・・・・。

うしろばかりを向いていてもしょうがない、話を前に進めよう。
今年はソチ冬季五輪とサッカーW杯が開催されたので、MMAが不調でも飽きることがなかった。

沢山の競技と、それぞれのアスリートの物語に触れた。
誰ひとりとして、1ページ目の1行で終わる物語などない、みんなみんな大長編の主人公である。

彼ら彼女らの物語に触れて、今年、自分は何度も何度も泣いた。
ひょっとすると、本年度に公開された映画で流した「涙の総量」より多いかもしれない。

歳を喰ったな―と結ぶことも出来るが、スポーツって本来、そういうものなのかもな・・・なんて思うこともある。

物語の監督なんて居ないから「泣かせの演出」なんかない、けれども、油断していると涙がポロリ、、、ってね。

そのとき、「演出ありき」の映画は負ける。
映画至上主義の自分がそう思うんだ、なんかエラソーないいかたになるけれど、スポーツの力って、ほんとうに偉大だと思う。


(1)総合格闘技MMA

マークハントVSアントニオ・シウバ UFCファイト・ナイト…13.12.07

壮絶。
自分がオーナーであれば、10年分の生活費を保障するけれどね!!




(2)野球

マー君・田中将大のMLBデビュー、その躍進と怪我

怪我がなければなぁ・・・とは思うが、最多勝の記録は来年の楽しみにしよう。

マエケンは、どうなるのかな。

(3)サッカー

ドイツVSアルゼンチン W杯・決勝…07.13

夢のような40日間だった。

もちろん日本も応援していたけれど、やっぱりW杯の面白さは8強からだよね~。




(4)フィギュアスケート

浅田真央のフリー演技…ソチ冬季五輪

あんまりこういう表現は適切ではないのかもしれないけれど・・・SPからのストーリーが完璧だった。
これで泣かない日本人は、まぁひとでなしだね。

(5)総合格闘技MMA

堀口恭司VSジョン・デロス・レイエス UFCジャパン…09.20

UFCジャパンにおけるベストバウトかと。

(6)テニス

錦織圭の躍進…全米オープン

今年、錦織効果でWOWOWの加入率が過去最高の伸び率らしい。

WOWOWさん、車くらいプレゼントしたら?

(7)ボクシング

八重樫東VSローマン・ゴンザレス WBC世界フライ級タイトルマッチ…09.05

勝敗を超越した格闘技って、そうそうないんだよ。

(8)スキージャンプ

高梨沙羅の挫折…ソチ冬季五輪

個人的にいちばん期待していたのが、彼女のメダルだった。
だから涙を見て、自分は「がんがん」もらい泣き。

でも大丈夫、4年後笑うのはきみだ。

(9)軟式野球

中京高校VS崇徳高校 全国高等学校軟式野球選手権大会・準決勝…08.25

延長50回!!

どうにかしてやれって笑

(10)ボクシング

亀田一家の問題

時間が経ったので、ある程度は客観視出来る。
この一家に問題があったのはたしかだが、利用するだけ利用して「ポイ捨て」したメディアが無罪―っていうのはどうだろう。

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スピーチ・キング、クィーンを決めよう

2014-11-21 00:41:48 | コラム
少し前の話になるが・・・
芸人コンビの「くりぃむしちゅー」有田哲平と話す機会があって、自分が「田延彦のモノマネが大好きだ」というと、目の前でやってくれた。

大爆笑。
そして、そっくり。

いいひとだなぁ。

※この動画の、50秒過ぎくらいに繰り出すモノマネをやってもらった





自分にも、酔ったときだけ披露するモノマネ芸がある。

映画『酔いどれ天使』(48)における、志村喬の「ふん!」と、
やはり映画から、『フェイク』(97)で銃口をこめかみに当てるアル・パチーノ。

どちらも「瞬間」芸であり、長いものは出来ない。

映画でもスポーツでもなんでもいいが、有田ちゃんが披露する「田モノマネ」のような、スピーチ風の長台詞を暗唱し、動作も含めて完璧なモノマネをマスターしたい。

・・・と、常日頃から? 思っている自分は、暇さえあれば有名人によるスピーチなどの動画を鑑賞している。
そこで今宵は、あぁ見事だな、モノマネしたいな、そして最終的には自分のものにしたいな、、、と思わせてくれたスピーチの10選を展開してみたい。


※実際のスピーチから、映画における「創作のスピーチ」まで、すべてを対象とした


(1)ルイーズ・フレッチャー

映画『カッコーの巣の上で』(75)で、オスカー主演女優賞受賞。

「映画のなかでは、わたしが憎かったでしょう。でも、そのおかげで賞がもらえた。私は、みんなに憎まれてうれしい」




(2)岩淵辰夫(三橋達也)

映画『悪い奴ほどよく眠る』(60)の冒頭、結婚式のシーンで発する岩淵の祝辞。

「なぁ西、妹を可愛がってやってくれよ。こいつはなぁ、可哀想なヤツなんだ。佳子を不幸せにしてみろ。貴様、殺すぞ!」

(3)水野竜也

総合格闘技『DREAM』において、メルヴィン・マヌーフに一本勝ちをした水野がマイク・パフォーマンス。

「次がタイトルマッチです。みなさん、もう少しでいいんで、あともうちょっとでいいんで、僕のこと、応援してくれませんか?」

(4)ジョン・バリー

映画『ダンス・ウィズ・ウルブス』(90)で、オスカー作曲賞受賞。

壇上で監督のケビン・コスナーに向かい・・・

「ケビン、またやろうぜ」

(5)チャーリー(チャールズ・チャップリン)

映画『独裁者』(40)のラストシーン。

これについては、解説不要でしょう。




(6)五味隆典

総合格闘技、ほとんど彼の口癖のようなマイク・パフォーマンス。

「判定、ダメでしょ。KOじゃなきゃ!!」

(7)ロバート・ウェークフィールド(マイケル・ダグラス)

映画『トラフィック』(2000)のクライマックスちかく―これは特例でしょう、スピーチしようと立ち上がり、結局は、ヒトコトも発せないのだから。

(8)ジャック・ニコルソン

映画『カッコーの巣の上で』で、オスカー主演男優賞受賞。

「かつてのエージェントにも感謝したい。彼はご丁寧にも、ボクが俳優に向いていないと忠告してくれたからね」

(9)シェール

映画『月の輝く夜に』(87)で、オスカー主演女優賞受賞。

「賞を取ったからって自分をえらいとは思わないけど…この調子で、マイウェイでいくわ」

(10)宮崎駿

先日のオスカー名誉賞受賞のスピーチ。

「紙と鉛筆とフィルムの最後の時代の50年に、私が付き合えたことは幸福です」

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