fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『しゅるしゅるぱん』レビュー

2016年01月19日 | 自作紹介
            
 
 発売2ヶ月がすぎ、(やっぱりやるだろうなと思っていた)自己検索をすると、レビューをいろいろ見かけます。特に読書メーターという本好きの方たちのサイトでのレビューは、うれしいものばかり。ありがとうございます。
 こちらでご紹介するのは、知り合いの方のものと思っているのですが、知り合いでも、ブログはやっていないけどツイッターやフェイスブックに書いてくださっているかたもたくさんいらっしゃいました。ありがとうございます。

 最近では、イタリア在住作家、佐藤まどかさんが、「フェイスブックに書きました」とメールでその文面を送ってくださいましたので。ここに貼り付けさせていただきます。

 おおぎやなぎちかさんの『しゅるしゅるぱん』を拝読。(サイン入り!)
実は、数年前にファンタジー大賞で佳作を取られたという情報を季節風で知り、それ以来首をながーくして待っておりました。なにしろ、あの賞は、頻繁に受賞作がゼロで有名のはずですから、期待大だったんです。

まずタイトルが絶妙。音の響きがよくて、意味がぜんぜんわかないから本を見た人の好奇心をがっしりつかむ。表紙の絵が古めかしくもモダンで、これまた素晴らしい!

さて、目次を見てすぐに「最近多いオムニバス形式だ」と思いきや、ただのオムニバスではありません。視点だけじゃなくて時代も複雑に前後する。大人の映画 や書籍では昔からありますが、児童書では珍しい手法。で、ともすると難解になりがち(ゴダールの映画なんかそうですね)ですが、これはすんなり頭に入る。 どんでんがえし的なラストもあり!

ワクワクしながら読みました。そのワクワクする内容を抑え気味の表現で書いているところがまたいいです。そして方言の魅力満載。標準語では、あの味は絶対出なかっただろうなぁ。
ファンタジーとはいえ、日本の地方の湿度を存分に味わえる素晴らしい物語でした。

オムニバスということで、あらすじは書けません。ネタバレするし。

でも読後感は爽やかで、あー読書って本当にいいですねえ。と思わずつぶやきました。わたしもしょっちゅうモノをなくすので、これからは、「しゅるしゅるぱん」とつぶやいて、しゅるしゅるぱんのせいにしよう!



 こういうのを読ませていただくと、私もフェイスブックやろうかな、ツイッターやろうかな、とぐらりとなります。でもなあ・・・。携帯もいまだガラケーの私、ブログにとどめておいたほうがいいんじゃない? とまだ73でやらないほうにいるわけでした。
 
 話は前後しますが、読書メーターに書かれていたレビューの言葉で、「よくある妖怪の話かと思ったらぜんぜん違った」「「期待以上のおもしろさ」「せつない話」など、作者非常に非常に励まされています。ありがとうございました!!