fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

お知らせ・防備録。
記事および画像の無断転用はお断りいたします

Information

『アゲイン アゲイン』(あかね書房)『わくわくもりのはいくえん はる おともだちできるかな』『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

人首文庫(ひとかべぶんこ)

2016年05月23日 | 日記
 奥州市米里町は、かつて人首村(ひとかべむら)という名称でした。現在でも、人首川が流れています。
 山間の静かなこの町に、築105、6年というお宅と蔵を開放している佐伯さんをお訪ねしました。蔵を「人首文庫」と名づけて、著名な文学者達の色紙や手紙を公開してらっしゃいます。

 もともとは武家で、藩校のような地位にあったということで、そのお宅のすばらしいこと。

 どうぞ、好きなようにご覧くださいとおっしゃっていただいて、遠慮がちに上がらせていただきました。
 入り口

 囲炉裏が。

 ひとまわりした後には、ご主人からいろいろ興味深いお話も伺うことができ、コーヒーまでいただいてしまい、蔵のほうへ。

 

 
  二階

 蔵フェチには、たまりません。
 文人の色紙や手紙が展示されています。読めないのが残念ですが、貴重なものばかり。 
 白秋の書いた萩原朔太郎の似顔絵とか。小川未明、川端康成、西条八十、etc
 主の大おじさまが、佐伯郁郎さんという詩人で、こういった文学者との交流があったとのこと。貴重な資料です。
 
 

 敷地には、他にも蔵があり、茶室風居酒屋的に改装されていました。

 観光案内などには、まったく載っておらず、私はたまたま手にした本で知り、(これは行ってみなくては!)と思い、出かけたのです。入場料などとらず、手ぶらで行ってしまったので、後日、自作などお送りすることに。
 佐伯さん、本当にありがとうございました。 
 お言葉に甘えて、きっとまたお邪魔いたします。

 句会をするのに、最適なところ。(とつい、考えてしまいました)
 維持されるのは、大変なことと思います。

 ここまでの行き来の道がまたすばらしくて! 山々には山藤が咲き乱れ、いにしえに思いを馳せることができました。