桔梗。
ききょう。
これを、旧仮名遣いで書くと、「ききやう」。
これを、古語では、「きちこう」。これを旧仮名遣いで書くと、「きちかう 」。雅なるかな。
きちかうも見ゆる花屋が持仏堂 蕪村
『しゅるしゅるぱん』を読んで、作者は古典をよく読んでいるのかなと感じたと、最近言われました。古典は学生時代は好きだったけれど、普段は読んでいません。でも、「ああ、俳句やっているからかも」と答えたのです。
こういう言葉をいつも身近に置いているから。それが、作品上には出てはいないように思うけれど、言葉というものの持っている力という意味で・・・。
「きちかう」と子ども向けの物語に使うことはないけれど、この言葉が、「きちかう」と表記されていた時代があったというのを踏まえていると、何かが違っていると思いたい。(桔梗が出る物語を書いたことなどないけれど、たとえばの話で)
ところで、「盛土」が問題になっていますが。「もりど」という読み方にずっと違和感。重箱読みだよなあ。間違いとはいえないかもしれないけど、「もりつち」じゃあだめなのか。建築の業界では「もりど」なのかなと、ニュースを見るたびに思っています。