『ながれぼしのランドセル』光丘真理作・コマツシンヤ絵(フレーベル館) 2021年10月13日 | 本の紹介 光丘真理さんの新刊です。 一年生にとって、ランドセルというのは特別なものですね。 だいすけにとっては、おじいちゃんに買ってもらった、流れ星がついているこのランドセルはなおさらでした。ところが、となりの席になったのぶや君が、まったく同じランドセルを持っていたのです。 のぶやくんのお父さんは南極観測隊にいて、長く会うことができません。ランドセルだけではなく、下敷きも星がちりばめられたようなものでした。 そんなある日、のぶやくんの大事な下敷きがなくなってしまいます。 そして、なぜかその下敷きが、家に帰ったらだいすけのランドセルに入っていたのです。しかも・・。 入学してまもなく、友だちができるかな? どうかな? という時期に起こる出来事。二人の小さい胸がはりさけそうになっているのが、文章を読んでいて伝わってきます。 きっと、子ども達、自分の身に置き換えて、読んでくれるのではないでしょうか。 光丘さんにとって、初の幼年ものとのこと。これから、もっとこのような繊細な作品が生まれそうです。