fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『そこに言葉も浮かんでいた』(新日本出版社)『アゲイン アゲイン』(あかね書房)『わくわくもりのはいくえん はる おともだちできるかな』『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~5巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

『みちのく妖怪ツアー バーチャルツアー編』佐々木ひとみ・野泉マヤ・堀米薫作/東京モノノケ絵(新日本出版社)

2022年07月29日 | 本の紹介
       

『みちのく妖怪ツアー』シリーズ、なんと5作目です。
 昨年は、仙台文学館で企画展を催されるほどの人気シリーズ。最初はバスツアー、古民家ステイ、ワークショップ、オンラインゲーム・・もうないんじゃ? と思っていたら、こんどはバーチャルツアーです。なるほど~。
コロナで実際の旅がなかなか難しい今、逆にリアリティがあります。さすがです。
 しかも、読み始めて思いました。このツアー、いいじゃないですか。(いや、怖い部分はさておいてです)だって、最初の作品「天邪鬼」では、山形なんですが、いきなり雪山で樹氷。そして、こんどは夏の山寺。あの大変な石段を登らずに絶景が見られます。そしてお次はクラゲ水族館。ああ、ここ、行きたいと思っているところなんですよ。しかも、ケセランパサランがからんできます。もう、てんこ盛り。季節も関係なく。おきまりのおいしい物も出てきますよ。
 そして、シリーズを読んでる方なら、おわかりでしょうが、ラストは・・・。
 ひいいい。怖いです。

 シリーズ最初の頃は、座敷わらしやあれやこれや、知ってる妖怪が出てましたが、どんどん、お初の妖怪に会えるのも、嬉しい。本当に東北は、というか日本は妖怪の宝庫です。これは、怖いという気持ちは、畏怖、畏敬というものと繋がっているからだと思います。昔からこのような妖怪を自然の中に見いだしてきたわけです。岩手のオデドさま、他でもちょっと読んでみたいぞ。
 妖怪はまだまだいると思います。今度は、どんな驚きを見せてくれるでしょうか。

 佐々木ひとみさん、野泉マヤさん、堀米薫さんとは、みちのく童話賞関連で月に一度はバーチャルでお会いしています(ZOOM会議ね)。こんな作家さん達を生み出した東北の底力、これからも、期待してください。