fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『なのはないろのわたしのえ』佐々木ひとみ作・よしむらめぐ絵(世界文化社)

2025年02月12日 | 本の紹介

 佐々木ひとみさんが、絵本を出版されました!

        

 大きな表紙には菜の花がいっぱい! 女の子が笑顔で両手を広げています。

 この表紙がもう、「いいぞいいぞ」と誘ってくれているようです。

 くるみは、参観日に「いちばんすきなものをかきましょう」と言われ、おかあさんと見た菜の花畑を描きました。そこだけお日様があたっているようなあざやかな黄色。

 でも、男の子に「なんじゃそりゃ!」「まっきっきだあ」と騒がれ、笑われてしまいます。先生はは、「これはまだ途中だよね。気にしないで続きを描こうね」となぐさめてくれましたが、絵はもうとっくにできあがっているのです。このひと言、傷つくなあ。

 でも帰り道、くるみはその菜の花畑へ行き、蜂飼いのおじいさんと出会います。

 おじいさんが、くるみの絵を見て、なんと言ったのか、ぜひ読んでください。

 上手じゃなくても、ほめてもらえなくても、描きたくて描いた絵なのです。くるみにとって、大事な絵なのです。そういうもの、誰にでもありますよね。人の批評に左右されず、自分の大切なものを守りたい。この絵本を読んで、そう思うことができました。

 小学校低学年対象でしょうが、高学年~大人にも響くと思います。

 絵本の力を感じました。


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