これは、この前のおくの細道ツアーでお昼をいただいたホテルのツリー。
みちのくの川のほとりの聖樹かな あぶみ
川は那珂川なんですが、考えると「みちのく」は、道の奥 で白河以北かな。俳句は創作なので、これはもっと北の川ということにします。
ツアーで作った他の句は、
ふりあふぐ遊行柳や雪婆
はせを忌の殺生石に行きつきぬ
枯野きて鏡ヶ池の黒々と
十五代高久家当主大根干す あぶみ
旅行の句は、あまり自分にひきつけられない。
旅にあっては、家にいるように、家にいては、旅にあるように。そんなふうに作るのが、理想なのですがね。なかなか、難しいです。それでもなんとか絵はがきのような句にならないよう、がんばりました。2句目の「行きつきぬ」は何か別にしたいところ。
ふりあふぐ遊行柳 の句は、ふりあふぐ裸の遊行柳かな と句会に出したのですが、裸の がちょっとキツイとご指摘がありました。たしかに、それでなおした句です。
あ、クリスマスなのですから、クリスマスの句を出しましょう。
地下鉄の出口の遠き聖夜かな あぶみ
私、この句はかなり好きなんです。辻桃子「童子」主宰からは、都会のクリスマスであって、地下から外の出口へ向かって歩いている、そこが信仰の「道」を感じさせる句 ・・的に(的っていうのは、そのときのはっきりした言葉を覚えてないから)言っていただきました。
皆さま、どうぞよいクリスマスをお過ごしください。
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