14日の児童文学者協会の公開研究会は、ぎっちり内容のつまったすばらしいものでした。アーサー・ビナードさんは、詩人でもあり、母国語ではないからこそ、日本語への感性が鋭く、「原子炉」「使用済み燃料」などの言葉のまやかしを、教えていただきました。核を作り出すことの施設としての原子力発電所なのであって、発電は本当の目的ではないということも。となると、節電節電と騒いでいるちまたは、やっぱりごまかしに、のってしまっているということでしょうか。
第二部のパネルディスカッションも、豪華メンバーで。岩手県一関からおいでになった及川和男さんは、実は存じ上げていなかったのですが、お話を聞いていて、以前岩手の病院の待合室で一気に読んだ、岩手県沢内村の深沢さんという村長さんのことを書いた本の作者だったのです! 今、姉吉という、このたびの津波で全く被害を受けなかった村のこと(過去の津波の経験から「ここより下に家を建てるべからず」という古い碑があり、それを守っていたゆえ)を子ども達向けに書こうとしてらっしゃるとのことでした。
もっと詳しくご報告したいのですが、今いろいろアップアップなもので、こちらご参照ください。http://edc.jibunkyo.main.jp/ 当日司会進行をされた(もちろん準備からなにから)「日本児童文学」編集長西山さんのブログです。
左は都心の大通り。電柱ありません。でもそこから出ている小路、小路は、右のようにすごい電柱、電線です。原子力発電所からだって、電線で電気が送られているのです。最初は鉄塔にのっている高圧線を通じて、山越え、野越え、こういう町まで。
コンクリートの電柱の中には、ピアノ線が入っていて、多少のしなりは大丈夫だという豆知識も、メールしていただきました。ありがとうございます。「人それぞれ電柱それぞれ」という含蓄のある言葉も。