やっぱり、
虫も元気になってくる季節なんですよね。
昨日、会社の床をホウキで掃いていたら、
デスクの下から、
でっかい黒い、なにかしらの虫が出てきたんです。
カナブンのようなカナブンでないような、そんな虫が。
思わず、ぎゃっと声を出してしまったんです。
その声に、すかさず反応したのが、
会社の大先輩。
定年後の再雇用で、バリバリ働く、人生の大先輩。
「なに?どうした?」と声を掛けてくれたんです。
むむむむしが、むむむむしが・・・
と指をさすしか出来なくなってしまった私を見て、
大先輩は、おもむろにテッシュに手を伸ばしていた。
大先輩が虫を捕ってくれようとしている。
だがしかし、虫は苦手だか、憎い訳じゃない。
コイツを憎んでいる訳じゃないんだ。
大先輩が、テッシュで潰そうとしていたら、どうしよう。
そんくらいのことは出来る程の、
人生の荒波を乗り越えてきた爺ちゃんだ、いや大先輩だ。
私は咄嗟に、窓を開けながら
ほら、窓へ窓へ、ふわっと掴んで窓の外へ放ってください。
と、頼んだ。
大先輩は、ゆーっくりゆーっくりと、
しゃがもうとしている。
その殺気を感じてか、虫が動き出し、
なんか羽がちょっと開き始めているではないか。
それだけで、私はパニック。
来る、コイツ来るのか?
虫のトラウマが走る・・・
気付くと、いつも近くにハエが飛んでいる私だが、
蚊にもとっても好かれるようで、毎年すごい献血をしている。
滅多に刺さないと言われるクマンバチにも、否応なく刺されたり、
毎年この時期、どこへ行っても足長バチに追われてる。
ゴキブリは、顔に着地してくるし、
ムカデは鎌首をもたげて飛び掛からんとしていたんだ。
会社のデスクで座っていただけなのに。
そういえば、うんこがベランダに出ていた頃、
うんこは、ビービー鳴くセミを咥えたまま、
「母さ~ん 母さ~ん」と部屋に居た私を追いかけてきて、
卒倒したことがあったっけ。
おそらく1分程度、意識を失ったっけ。
走馬灯のように、脳内を駆け巡るトラウマが相まって、
私は、小刻みにジャンプしたり、もう滅茶苦茶だ。
ギャッ飛ぶー飛んじゃうー!
早く早くふぁーっと掴んで、ほら、こっちほらって、この窓へー
ほら窓に早く早くー
早く、窓に、放れやーーーーー!!
と、大先輩に、暴言を吐いてしまったのでした。
おはようございます。
そんな我が家に、怪しい影が。
おたま「なんか いるよ」
おたま「なに?なんだろ?」
おたま「ん?」
ぬーん
ぬぼーーん
あや「はい おわりー」
おたま「びっくり したぞー」
なんだろ?
ほのぼのやな。
君さ、夜中の蛾、あれぐらい捕ってくれないか?