うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

プロ姉ちゃん(思い出1つ、追記あり)

2017年02月05日 | 日記

最近、プロ彼女なんて言葉を耳にするが、

要は、男性目線から見た完璧な彼女、

という意味なのだろうか?

 

おはようございます。

そんな事いうんだったらさ、

うちの姉ちゃんなんか、「プロ姉ちゃん」なんだぜ!

 

子供の頃、我が家は、ほとんど両親が不在だった。

居れば居たで、2人とも酒を飲みながら喧嘩ばかりしていた。

そもそも、ちょっと変わった両親だったから、

可笑しな言い方だが、

私は両親への接し方が分からなかった。

そんな私にとって、姉ちゃんは唯一の頼りだった。

 

あれは、うんと幼い頃。

公園でボケ~としている私に、変なおじさんが声を掛けてきた。

連れ去られそうになっているところに、

やって来ました、プロ姉ちゃん!

「おかっぱ、行くよ」そう叫びながら、手を引いて助けてくれたっけ。

 

そんな姉ちゃんが、家で勉強してる姿を見た事など、ほとんど無かったが、

姉ちゃんの成績は、常にトップレベル。

「私は、睡眠学習してんだよ」という姉ちゃん。

かっくいい~、そう思っている私に、

「明日は、6時に起こしてね、絶対だよ。

起きなかったら、叩いてでもいいかんね」と、

頼み事されるのも、嬉しかった。

で、叩いて起こしてみたら、

やってきました、プロ姉ちゃん!

「あのね、言葉のあやってもんがあるの。

ホントに叩いたら、ダメなんだかんね。」

そう、めちゃくちゃ怒りながら、社会の仕組みを教えてくれたっけ。

 

そんな姉ちゃんが、ある日不機嫌な様子で起きて来て、

「もうさ、怒れちゃう。」と言う。

どうしたの?

「幽霊っての?腹にどんどん乗ってくるから、

もういい加減にしなさいよって叱ってやったわ。」って。

やってきました、プロ姉ちゃん!

幽霊に、説教かまして、撃退しちゃったっけ。

 

女子高生になった私は、自転車通学だった。

それが面倒で、それだけの理由で学校を休もうかと思っている時、

やってきました、プロ姉ちゃん!

「丁度、私も大学行くから、送ってあげる、乗りな。」

そう言って、真っ赤なスポーツカーで、校門に横づけし、

チュルルーとタイヤを鳴らして去って行く、姉ちゃん。

学校内で、伝説になったっけ。

 

そんな姉ちゃんが、車で事故を起こしてしまった、あの日。

やってきました、プロ姉ちゃんの第一報!

姉ちゃんは、電話の向こうで、こう言った。

「フロントガラスを、頭で割っっちゃった。

痛み?痛いんだわ~。

ガラス割る時、ハンドルに太ももがぶつかったから、

太ももが、ちょっと痛い。」

姉ちゃん?痛いのは、太ももなの?頭じゃなくて?

この人は、不死身かもしれない、そう思ったっけ。

 

私が整体師として独立しようと、

新しい技術の練習を始めた頃、

とにかく練習させてくれる人が欲しくて困っていた時も、

やってきました、プロ姉ちゃん!

「私の友達とかでいい?一応、声掛けてみるね。」

そう言って、来てくれた人々の数ったら、ハンパ無い。

姉ちゃんの人脈の広さにおののきつつ、

自分の能力の限界を知る事が出来たっけ。

 

そんな姉ちゃんの助けもあり、無事独立した私は、

仕事中、突然病に倒れた。

朦朧とする意識の中で、必死に電話をかけたのも、やっぱり、

やってきました、プロ姉ちゃん!

私に付き添って、救急車に乗り、病院に着いてからも、

しっかり者の姉ちゃんは、常に先の事を考える。

「おかっぱの葬式写真、どうしよう。」と。

その後日談を聞いて、さすがや、姉ちゃんと感服したっけ。

 

そんなプロ姉ちゃんは、

今日も、どこかで、正義を胸に、歩いてゆく。

 

おたまの兄妹も、プロ姉ちゃんの子になったよな。

なっおたま?

 

 

 

君は、何をしているんだ?

 

おたま「毛づくろい、してるだよ」

 

 

 

おたま「ふー、出来上がりだぞ」

 

背中、ボッサボサですけど。

姉ちゃ~ん、たーすけて~!