うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

おやじの棒

2017年02月17日 | 日記

このブログには、

棒にまつわる話が、度々出て参ります。

父さんに貰った、棒。

父さんと奪い合った、棒。

買ったはいいが、寸法が間違っていた、棒。

で、買い直した、棒。

自ら喜んで買った、棒。

いつからか、記憶にないまま、

家の隅で、ずっと佇んでいる、棒たち。

 

おはようございます。

私の周りには、いつも棒が、側に居る。

もちろん、会社でもだ。

 

あれは、まだ、先代の社長が現役だった頃の事。

先代の社長は、絵に描いたような、昔ながらの頑固おやじだった。

社員の誰かが失敗をすれば、豪快に笑い飛ばし、

その失敗を隠そうとする社員には、真っすぐに𠮟りつける。

親会社の重役にさえ、真向から意見をぶつける。

そんな人だった。

男性社員の多くは、先代の事を、「おやじ」と呼んだ。

 

そんな、元気で強気な先代をもってしても、

どうにも勝てない相手が現れたのだ。

その相手は、会社の和式トイレだ。

 

いくら元気な先代でも、寄る年波には勝てず、

和式トイレにしゃがむ事が辛くなってきたらしく、

それを知った男性社員たちは、考えた。

「トイレに、棒を付けよう!」と。

 

仕事の合間を縫って、

工具と棒をトイレに持ち込み、籠る事、数時間。

出来上がった手すりは、

どんな負荷にも負けやしない、絶妙な位置で助けてくれる、

そんな、おやじみたいな、手すりとなった。

 

その後、会社は世代交代を遂げ、

その姿を社内で見かける機会は、あまり無くなった。

今はもう、先代が、その棒を持つことは、ほぼ無い。

 

しかし、

棒も、先代も、まだまだ、元気だ。

頑丈で、丁度いい所で助けてくれる、おやじの棒。

 

この、身体に一切の柔軟性を持たぬ私に、

ちょっとイカれてきた膝を持つ、この私めに、

座る時も、足している時も、立つ時だって、

無くてはならない、この棒は・・・

 

今も~、受け継がれているかんね~、おやっさ~~~ん!

 

棒にも、それぞれのドラマが、ある。

今日は、そんな棒のお話を致しましたよ、きくさん!

きく「あぁぁ・・・」

 

きく「下らな過ぎて、泣きそう」

棒を笑うモノは、棒に泣くのよ。