晴れた日曜日、
私は、一眼を首にかけて、
ふらっと外へ出かけて行った。
おはようございます。
そうです。
今年もやって参りました。
八つ橋かきつばた祭りです。
この季節、庭園の至る所に、かきつばたを咲かせる、かきつばた園。
歴史も大変古く、
咲き誇るかきつばたに感銘を受けた在原業平が
詠んだとされる和歌も残っています。
では、一眼と私が、お届けいたしましょう。
「あの頃を懐かしむ」
庭園に足を踏み入れて、すぐに気づいたんだ。
花のピーク、完全に過ぎているってことに・・・
「喜びは、すぐ側に」
ガッカリしたのも、つかの間。
かきつばたが咲いていただろう池に目をやると、
動いてたんだ、ザリガニが。
よーく見て。居るってばさ。
「生き物、ばんざい」
ザリガニだけじゃない。
アメンボって、皆生きてる。
よーく見て。居るから。
「大きなカメラの人は・・・」
庭園を歩いていると、ここだけは、かろうじて咲いてたんだ。
だからか、人々もここにばっかり集まってた。
人込みを避けて、撮影していると、お姉さま方が、
「わ~、さすがね。ここから撮るっていうテクニックもあるのね。
さすが、大きなカメラの人は、目の付け所が違うわね~」と。
「のせられて」
お姉さま方は、更に、
「あらまっ!今度は、上を?上なのね?
やっぱり大きなカメラの人は、こういう所を撮るのね」と。
のせられちゃったよね。
完全に、なり切っちゃったよね。
お姉さま方は、この度初めて、
ここに来たとおっしゃるもんだから、案内したさ。
すすきの葉を片手で結ぶと、願いが叶うんです。
「縁結びに、必死こく」
お姉さま方、大成功!
良かったですね。
さてと、一眼よ。
今度は、帰り道で撮影しよう。
「肝試し」
足元、網目。
大丈夫だと分かっていても、
ヒヤヒヤは、止めらんない。
「亀は、みんな、あっち向く 3部作」
みんな、あっち向いてる
お前たちもか!
どいつもこいつもか!
そんな訳で、
今年も、じゃっかん不完全燃焼な思いを抱える、
かきつばた園でありました。
最後に、今回の一眼での手合わせでの、
最優秀作品をご覧ください。
「我が家のすぐ横」
なんだよ。
家のすぐ横で、一番いいのが、撮れてるじゃん。
なんなんだよ。
お出かけの意味ねーじゃねーかよ。
ねぇ、知ってる?
私の名前の由来はね、「あやめ」のあやなのよ。
おじさんが付けてくれたの。
その時、おばさんったら、
だったらさ、「かきつばた」のかきちゃんってのは、どよ?って言ってたっけ。
良かったわ~、かきにされなくて。
ところで、おじさん?
は・な・し・て!