うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

ヘビを愛し、ヘビを恐れ、歴史に終止符を打つ

2017年05月28日 | 日記

歴史は繰り返される。

それが、過ちだったと気付いた時、

人は、正義とは何かを、模索し始め、

そして、また、

新たな歴史が、くり返されていくのかもしれない。

 

おはようございます。

数年前、実家でちょっとした騒ぎがあった。

家の中に、小さなヘビが居たという、騒ぎだ。

 

その時、父さんが慌てて、ペンチかなんかで、

ヘビの頭を掴んで、外へ放り投げたそうだ。

翌朝、私が実家に立ち寄った時、そう話していた。

 

子供の頃はガキ大将だったと、

ことあるごとに武勇伝を自慢げに話す父さんが、

「そら、もう、びっくりしてよ。」と

いかに、ヘビにビビったかを話しているもんだから、

私は、言ってやったさ。

 

父さん?ヘビが怖いのかい?ヒッヒッヒ。

私はね、ヘビとか爬虫類は、全然ヘーチャラピーだぞ。

いやむしろ、私は、ヘビが大好きだ。

なんだよ~、私を呼んでくれたらよかったじゃ~ん。

会いたかったな~、そんな可愛いヘビさんと~。

私だったらね、そーっと優しく掴んでやってだな、

草むらに、もう来るんじゃないぞっつって、

逃がしてやるってのにさ。

父さんったら、見掛け倒しだな~ヒャッヒャッヒャ~・・・

 

と、このように、私は、ヘビへの愛と勇気を10分ほど語り、

最後に、はっきりと伝えた。

 

父さん、母さん!

今度、またヘビが出たら、すぐ私に教えて!

ヘビの事なら、このおかっぱに、お任せあれ。

 

時は流れて、一昨日、

私は、仕事を終え、いつもように急いで家へ帰った。

ただいまーっとドアを開ければ、

そこには、うんことあやとよねが居た。

これも、いつも通りの光景だ。

ご飯を急かされ、用意をしても、おたまは来やしない。

それも、恒例だ。

私は、いつものように、おたまを探す。

「おたまー、どこで寝てんだー?メシだぞー」と。

 

その日、おたまが寝転がっていたのは、北側の部屋だった。

「ここか。ほい、ご飯を食べるぞ」と言いながら、抱き上げようとした、

その時だ。

※この後、閲覧注意かもな画像が出ます。心の準備をお願いします。

なに?この長いのは?

 

へっ?

へっ?

へっ?

 

眼が合った瞬間、一旦、石と化した私は、声も出ない。

だか、しかし、

グズグズなんて、してらんない。

猫達を、猫達を守らねば!

 

おたまを部屋から出して、部屋の戸を閉めて、

私とヘビとの空間が出来上がった。

さぁ、ここからだ。

 

ぞんぶんに触れ合えよ、おかっぱ。

大好きなんだろ?

ヘビ、大好きなんだろ?

 

そう、自分の心に呼びかけても、

一歩も前へ進めない。

よし、一旦、吐き出すかと思い、私はようやく、叫んだ。

 

ギャーーーギャーーーギャーーーヘビーギャーたーすけてーーー!!

 

スッキリしたところで、

そっと近付き、観察してみる。

 

ほら、夢にまで見たヘビだぞ、おかっぱ。

大好きなんだろ?

ヘビ、大好きなんだよな?

 

また、心の中に、そう呼びかけても、

眼が合うたび、石と化す、私。

よし、一旦、吐き出そうと思い、また叫んだ。

 

ギャーこえー、野生、こえーーー、ギャー父さん、たーすけてーーー!!

 

またスッキリとしたところで、

思い出してしまった。

数年前の、実家でオオグチを叩いた自分を。

うん、父さんに頼るわけには、いかんな・・・

そう考え直した私は、頑張ることにした。

 

網戸のない側の窓を、ちょっと開けて、

棒で、促すという作戦だ。

1.つつくと、ヘビがチョロッと動く。

2.ビビり過ぎて、なぜかクルクル回っちゃう。

3.一旦、石と化す。

これを何度も繰り返し、

ようやく、ヘビを外へと促す事に成功したのであった。

 

その後、ヘビは、壁を伝って、草むらへと戻っていった。

さようなら、ヘビさん。

もう来るんじゃないぞっつって、

いつでも逃げ出せる体制で、遠くから、そーっと見送ったのであった。

 

おい、おたま!

おたま「ヘビさん?どこ?」

君、気づかなかったのかい?

部屋にヘビが居た事、気づかなかったんだね?

 

おたま「おばちゃん、ヘビって、どんな奴なんだ?」

いいんだ。

君は、一生、知らんでいいんだ。

ところで、おたま。

この話、絶対に、ぜーったいに、

父さんに話しちゃ、駄目だかんな!