私の勤める会社には、
いつも、花が1輪飾られている。
おはようございます。
毎週、保険のお姉さんが持ってきてくれるのだ。
私は、その1輪が、とても愛おしくて、
時には、枯れてしまいそうな花をドライフラワーにするほどだ。
ある日、保険のお姉さんは、入ってくるなり弾んだ声で言った。
「おかっぱさん、家に犬が来ました。」
どうしたのかと聞いてみれば、
何年もの間に、何度も、
たらい回しにされてきた犬を迎え入れたという。
「酷い事もされてきたようで、けっこう咬むんです。
うちの父は、今、目薬さすために絆創膏だらけなんですよ。」
そう笑った。
そして、
「でも、目やにが治まって良かったねって皆で言ってます。
お散歩も怖いみたいで、でも今朝は少し楽しそうでした。」
大変だろうに、楽しそうに話す彼女の手には、
紫の花が1輪咲いていた。
私は、手渡された、その花の名は知らないが、
その犬は、きっと、この家族とともに、
これから沢山の花の香を嗅ぐことができるだろうと思えた。
だから、私は迷いなく、
頑張って!っと言えたんだ。
そんな私達だって、頑張ってるもんな。
うんこさん?
私達は、一緒に寝るために頑張っている。
一緒に寝たいんだ。
でもしかし
息がかかるのは、嫌なんだ。
だからってでもしかし、一緒に寝たいんだ、私達は。
頑張るぞ!
うんこ「うんちゃんも頑張るわ。かあさん」
おうともよ!
こっちも頑張っている模様だ。
一緒に寝たいんだもんな。
あやだって・・・
あや「あたしは、ここで寝たくな~い!」
頑張って!頑張って!頑張って~!