うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

約束

2019年11月27日 | 真面目な日記

おじさんのお父さんが亡くなった数日後、

私は、白い子猫を拾った。

 

おはようございます。

49日まで毎週日曜日に、

7日参りのご供養をすることになっていたが、

私は子猫の世話で行けなくなってしまった。

 

その5年後の今月8日、

おじさんのお母さんが亡くなった。

私が初めて会った時には、もうすでに寝たきりで認知症を患い、

人と話すことも、ままならない状態だった。

そんなお母さんに、私はどう自己紹介していいか分からなかった。

施設に入所していたから、介護らしいことなどしていない。

お父さん亡きあと、手続きや支払いなどの事務的な事をしてきただけだから、

当のお母さんは、私を、全く認識できないままだった。

そして、お母さんが亡くなった今も、

やっぱり、我が家には白い子猫が居て、

ご供養も、ドタバタする中で行う事となってしまっている訳だ。

 

私は、今更だが、お嫁さんではない。

おじさんと暮らし始めて、10年ほど経つが、

法律上は、れっきとした独身だ。

私などに、お嫁さんなんて務まらない。

 

それでも、お父さんは亡くなる数日前、私と二人きりの病室で言った。

「息子を、どうか、よろしくお願いいたします」と。

うわごとのように、しかし丁寧に、2回繰り返した。

この言葉が、お父さんが声に出して発した最後の言葉だった。

当時の私は、今も治っていないが、かなり適当な人間だったが、

あの言葉は、とても重くてとても真剣で、痛いほど伝わってくるから、

私は、うろたえたまま、はいっと答えてしまった。

 

そうして、

お父さんが亡くなった直後から、その家族の間では、

おじさんの事だけでなく、妹さんの事やお母さんの事で

様々な問題が起こった。

私は、それらを解決する手助けをせんと、

自分なりに奔走してきたつもりだが、

傍から見たら、迷走状態に見えただろう。

所詮私だ。

出来のいいお嫁さんだったら、もっと良く手伝えたに違いないんだ。

それに加え、私は私で、

大事な時に限って子猫の世話で思うように動けなかったりで、

全く、どうなってんだい?と天を仰いだ。

 

私は今、せめて、小さな骨壺に話しかけている。

今なら、きっと、お母さんに伝わるだろうと、なぜかそう思えるからだ。

そして、お父さんに問いかけている。

私は、貴方との約束を守れているだろうかと。

 

あなた達の息子さんは、

今、こうなっています。

なんと、2本のじゃらしを、器用にさばきこなしている!

こき使い倒されています!主に私に・・・。

お父さん、お母さん、ごめんなさい。あんま見ないでってね。

そして、ありがとうございます。