朝日が昇る頃、
遠くの方から、
不気味な呻き声がして、背筋に寒気が走ったのです。
おはようございます。
その数秒後、
恐る恐る、呻き声がする方へ歩いて行くと、
私は、惨劇を目にしてしまったのでございます。
床で、うえっうえっしていたのに、
なぜだか、いざ吐くとなった段で、
あやさんは、おじさんの寝ているベッドに飛び乗って、
わざわざ、そこで吐いたという、惨劇。
私は、肩を震わせながら、
この期に及んでも起きないおじさんを、
そのまま、そっとしておいて、場を去ったのでございました。
そうして、朝日が部屋を明るく照らす頃、
今度は「うわっ」という叫び声が聞こえたのでございました。
恐ろしいあやは、おちゃめさんでもあるのでございますが・・・
たれ蔵は
そんなあやに、仕掛けようとしているが
決して、仕掛けたりはしないのでございます。
ただ、ただただ、スリルを味わっているのでございます。
そうして、
スリルに耐えられなくなると、
爪とぎで、気を紛らわすのでございました。