うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

美しい君へ

2024年02月02日 | ほくろたれ蔵の事

たれ蔵が逝ったのは、

11月26日・・・

 

おはようございます。

2月は、たれ蔵さん。

ああ、やっぱり美しいねぇ、君は。

 

あれから、ようやく2か月が過ぎた。

たった2か月だ。

けれど、私は不思議なくらい、たれ蔵を思い出さない。

あまりに思い出さないから、

わざわざ、記憶の引き出しから、たれ蔵を引っ張り出している。

そして、

「たれちゃん、たれ蔵」とあえて声を出す。

そうしないと、居たということさえ、幻になってしまいやしないか、

私はそれが不安で、あえて声を出す。

 

たれ蔵が生きた4年間、彼はいつでも美しかった。

どこも汚れたところのない子だった。

大きな鼻くそを付けていたって、彼は美しかった。

あまりに美しいから、私は怖かった。

こんな美しい生き物が、

長い年月、この世に形を保っていられる気がしなかったんだ。

だから私は、必死だった。

どこもかしこも健全に見える彼を、私は誰よりも心配した。

呪文のように、

「たれ蔵、ずっと私の側にいるんだよ。」

と唱え続けた。

 

たれ蔵が生きた4年間、私はいつでも、たれ蔵に救われていた。

この4年間は、私個人にとってなかなか困難が多くて、

私は、いつ逃げ出したって可笑しくない心境だった。

けれど、悩み事や困り事が起こる度、

何かの拍子に、たれ蔵の行動にハッと気づかされた。

それはまるで、たれ蔵からのメッセージみたいだった。

そんな時、私は思わず、

「たれ蔵は、私を助けに来てくれたの?」

と、たれ蔵に問いかけた。

 

たれ蔵が逝った去年を過ごすうち、

私はたれ蔵に、

「私にはまだ、たれ蔵が必要なんだからね。

私はほんと、ダメな母ちゃんなんだから、

だから私と居てちょうだいよ。」

と言うようになっていた。

まだ、たれ蔵が元気な頃だったのに、

どうしても嫌な予感が過り、私はその度たれ蔵に縋った。

 

けれど、その予感が的中した、あの時、

私はたれ蔵の死を、とても素直に受け入れられてしまった。

「たれ蔵、やっぱり君は凄いな。

あたし、今、大丈夫なんだもん。」

チャー坊を亡くして悲しみに暮れていた頃だ。

あの時、たれ蔵は最後の命がけのメッセージをくれた気がした。

立て続けに猫を見送るのだから、悲しさが2倍になるかと思いきや、

そうではなかった。

たれ蔵が生きた4年間、

うんと小さな頃から、ずっと一緒に生きて来られたことが、

どれほど有難く、どれほど幸せなことなのか、

あのボロボロの老猫との4か月を経験したからこそ、

納得せざるを得なかったんだ。だから、

「たれちゃん、ありがとう。」

それしか思いつかない別れだった。

 

気付かないうちに、私は4年前より少しばかり強くなっていた。

いや多分、強くなったわけじゃない。

たれ蔵が伝え続けてくれたメッセージが、

私の心の成分に浸透しているからだろう。

 

たれ蔵、母ちゃんは、とこっとん頑張ってみるよ。

君みたいに美しくはなれない。

けれど、ぐちゃぐちゃに、ドロドロになっても、

君の美しさが、私の目指すゴールだ。

 

さあ、3バカ兄弟の白担当よ。

何をしているんだい?

おたま「この白い手が気に入らないだ!」

君も白いけどね。

 

おたま「白いやつに、やり返すだ!」

君の手も、そうとう白いけどね。

 

のん太「むぅ、なんら、このちろいのは?!」

いや、君も白いよ?

 

のん太「まったく、ちろくて邪魔ら!」

シロの攻防、永遠なれ!