立春を迎え、
春が始まったと思いきや、
今日は冷たい雨が降る。
おはようございます。
まだまだ、手放せない。
抜群に温かい、このズボン。
生地は柔らかなジャージ素材だ。
画像では伝わりにくいが、実際は薄っすら赤みを帯びている。
私は別段、このムラ染めが気に入って履いている訳じゃなく、
たまたま、このズボンが最も温かいからだ。
購入したきっかけは、単純なもので、安くなっていたから、それだけ。
3,990円が900円になっていたからだ。
この値引き額に胸が躍っただけだ。
そんな、何も期待せず履いた、あの日を私は忘れない。
2年前の酷く寒い日だ。
「おぉぉぉぉ、あったけぇ~」
けれど、私は履きたくないんだ。
出来る限り、これを履かずに寒さを乗り切りたい。
だけど寒い。
「やっぱ、履くー!」と、この2年間行ったり来たりして来た。
もはや、ある種の情緒不安定だ。
だって、
このズボンは、何度洗っても色落ちするんだもの。
私の洗濯歴だって伊達じゃない。
こっちとら、小学生の頃から洗濯をして来た。
見た感じから、洗濯に気を付けるべきか、推測できるはずだ。
あえて言うならば、このズボンの場合は、
色の問題じゃなく、縮みを心配するべきだと、私はそう考えた。
なのに、
一見、色落ちしそうにない、けれど縮みやすそうな雰囲気を漂わせる、こやつめは、
何度洗っても、他の白い物達を見事に染め上げる。
2年目の冬だというのに、まだ『染色力』が衰えない。
そして、どう洗っても縮まない。
出会った時から、良くも悪くも、私を裏切るんだ。
おかげで、我が家の、全てのおじさんの白T、白タオル、白パンツは、
ムラ染めだ。
私より主婦歴の長い、隣りのデスクの熟女さんに相談したこともある。
「洗濯ネットに入れて洗えば、色移りしないよ」
そう教わったが、このズボンは洗濯ネットごと、全てを染め上げる。
だったら、
これだけ別に洗えばいいじゃないかと言われるだろうが、
分かっているんだ。
分かっているのに、毎度忘れちゃうんだ。自業自得だ。
ちなみに、画像のタオルは、会社のタオルだ。
トイレの壁に掛ける手拭きのタオルなのだけれど、
私はそれを、堂々と掛けてみせるつもりだ。
こうなったら、『掛けて魅せる』の表現だ。
それにしても、この染色力は凄い!
こうなると、染色しなくなった頃を想像してしまう。
さぞや、淋しかろう。
私は、もはや願いを込めて、このズボンに名前を授けた。
『永久(とわ)』
さて、
どんなものにも染まらない、のん太はどうした?
のん太「かかぁ、水をだちて!」
いいのかい?
その状態で出していいのかい?
そんな感じで、いいのかい?