うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

蕾と猫 アゲイン

2024年02月14日 | 日記

まだ、

諦めちゃいない。

 

おはようございます。

真冬に花芽を伸ばした胡蝶蘭の蕾は、

4つとも小さいまま枯れてしまった。

「そりゃあ、そうだろう。」

私は、がっかりした訳じゃなく、むしろホッとした。

何もできずに、ただ見守り続けることほど虚しいものは無い。

小さな蕾を見守っていると、どうにも、

去年逝った、2匹の猫の姿が脳裏をかすめるのは、

あの虚しさに似ていたからだと、今更気付く。

やっと出会えたボロボロの猫と、まだ若いピカピカの猫。

これからだって時に、あっという間にしぼんでいった。

あの痛ましくしぼんでいく姿と、あの健気さと、あの可愛いらしさ。

あの美しさ、あの儚さ、あの逞しさ、

あの・・・ああ、きりがない。

 

「枯れてしまったのなら、そろそろ茎を切ってやろう。」

そのほうが株の負担が軽くなる。

そう考えながらも、切るに切れなくなっていた。

茎にへばりつく枯れた蕾を愛でるように、

凝りもせず見守っていたら、ある日気が付いた。

「あれ?茎が伸びてる。」

また数日後、

「めちゃくちゃ、伸びてきた?!」

そのまた数日後、

「おぉぉぉ、また蕾が着いてる!」

なんという健気さだ。

なんというど根性だ。

 

植物に詳しい人ならば、

「そりゃ、茎を切ってやらないせいだ。」

と言われてしまうだろう。

その通りなのだ、きっと。

株に、余計な負担を掛けてしまっている。

 

ごめんよ、蘭さん。

私はまだ、諦められない。

春みたいな気候のおかげで、さらに蕾は膨らみ続けている。

こうなったら、咲いてほしい。

咲かせてやってよ。

お願い、チャー坊。

お願い、たれ蔵。

私は、もうしばらく、この虚しさを手放せない。

 

さて、呑気な白族たちは眠いらしい。

春みたいで、眠いな。

 

好きなだけ、生きてよね。