やっとこさ、
辿り着いた、土曜日!
おはようございます。
とはいえ、今日も若干忙しい。
なんなら、明日もちょこっと忙しい。
それでも、平日と比べれば、心の余裕に雲泥の差を感じる。
私は、良い意味で言えば、今、
「余裕のよっちゃんだぜ」と思うと、
そこに辿り着くまでの困難を全部忘れてしまう。
言い方を替えれば、バカだ。
母の介護は、相変わらず頼りない綱をゆらゆら渡っている道すがらだ。
その合間に、それとは別に難題はやってくる。
私の暮らすマンションの自治会は、順番制で回って来るが、
ここ数年はトラブル続きだ。
そもそも管理会社が入っていないから、役員の負担は計り知れない。
築50年を超えるマンションの住人も高齢者が多くなってきて、
自治会は、もはや崩壊寸前だ。
そんな中、
今期、会計を担うこととなったのは、綺麗な鳥を飼う美人さんだ。
このマンションでは若手の部類だが、ある日、
綺麗な鳥を連れて、夜逃げした。
崩壊寸前の自治会を維持させんと、
順番でもないのに、事務局としてほとんどの業務を担う妖怪Hは・・・
あっ、この妖怪Hとは、
「見た目は50代、生きる歴史は500年の不老不死の妖怪。」
と、私が勝手に、こそっと呼んでいる実年齢80代の女性だ。
その妖怪Hから、私に連絡が来た。
「ちょっと聞いてよ、会計逃げちゃったわ。
私の言い方が悪かったのか知らないけど、引っ越すまでして逃げるなんて、
もう私、疲れちゃうわぁ。
そんな訳で、おかっぱちゃん、会計やってくんない?」
私は反射的に、
「はい。もちろんやります!」
と受けてしまった。
相手が妖怪Hでは逆らえない。
「逆らったら、最悪生き血を全部抜かれちゃう・・・」
ちなみに、妖怪Hのエネルギー源は生娘の生き血だが、
悪い人間を懲らしめる時は、その生き血を抜いてドブに捨てるのだ。
と私が勝手に妄想している。
「こんな時に、無駄死にするわけにはいかんのだ。
ママちゃん親子のこともあるし、かずこを置いては行けない。」
あっ、そうだ。
ここで皆様にお伝えいたします。
保護された、ぷっちゃんと白黒ちゃんは、
めでたく里親さんが決まりました。
2匹とも、預かりボランティアさんのお家の子になりました。
可愛くって、もう手放す意味が分からなくなった模様です。
本当に、有難い。
という訳で、
妖怪Hから、帳簿やら通帳やら資料やらをどさっと受け取った。
「えっと。どれがどれだか、分からんです。」
混乱しながらも、自分の出来ることはやろうと心に決めた、
そのすぐ後、
父さんはろっ骨を折り、その影響でかずこの情緒は大荒れだ。
今年に入り、父が負傷したのは2度目になる。
3月には右肩の腱板断裂を負った。
どちらも、89歳の高齢だからという、加齢の問題じゃないのが問題だ。
酔っぱらって悪態ついて、すっ転んだ。
今回の肋骨骨折も、経緯は同様だ。
「そんなん、自業自得じゃん?」
それでも父は、
怪我を理解できないほど進行している認知症かずこに、
無理な家事を指図したり、痛いからと八つ当たりする始末だ。
私は、もう知らんっと言いたくなった。
その反面、
ママちゃん親子のことは、何かしたいのにできない。
「私が、ぐずぐずしてたから・・・」
ママちゃんの子猫は、あっという間に1匹に減っていた。
一番小さなキジトラの子猫だ。
私は闇雲に餌付けを試みていた。
本当に闇雲だ。
バカな私は、ノープランのまま、闇雲だった。
「今、腹が減ってるなら、食べさせなくちゃ」
今が良いならそれでいいという、バカな論理だ。
それでも動かなければ、子猫の命は消える確率が高まる。
そのくせ、子猫の保護には躊躇いがあった。
捕獲機を登場させなければ捕まえられない。
けれど、捕獲機を知り尽くすママちゃんを騙せない。
危険と察知されれば、ママちゃん親子は姿を消してしまう。
そうなれば、さらに子猫の生存確率は下がる。
「ママちゃん親子の助けをしたいのに、何をすれば助けになるのか分かんない。」
そんな中、
餌付けさえ定着させられないまま、子猫の消息が分からなくなった。
もうあかん・・・心が折れそうだ。
そんな時、妖怪Hにばったり会った。
「あれ、おかっぱちゃん、この時間、仕事じゃないの?」
父が無理な家事をかずこに強いないよう、出来る限りの家事をするべく、
仕事の合間も縫って通うことにしていた。
私は、妖怪Hの問いかけに、自分で驚くほど大きな声で、
「うちの父さんが肋骨折っちゃって。もうやだ~。」
と妖怪Hに縋りついた。
この際、私の生き血を全部抜いてドブに捨てて欲しかったのだ。
ところが、妖怪Hと一緒にいた人間のお友達から、
「分かる分かる。私も親2人見送るまでは本当に大変だったもん。
分かるよ~。
おかっぱちゃん、体には気を付けて~。」
と背中をバシッと叩かれた。
その日は、会社に戻って仕事を続けていると、
ブログを読んでくれている友人からも励ましのメールが届いた。
「あれ?あたしって、幸せ者じゃない?!」
どれもこれも、自業自得は父のみならずだ。
私も自分で勝手にやると決めたことに、四苦八苦しているだけだ。
それなのに、猫ボラのSさんや預かりさんに子猫2匹を救ってもらい、
妖怪に生き血をドブに捨てられるどころか、背中に気合を入れてもらい、
友人にも励まされている。
「これのどこに、折れる要素があるんだ?」
父の肋骨が折れているからって、なんだってーの?
私は、すっかり、何に四苦八苦しているのか分からなくなった。
ああ、バカで良かった!
ご心配頂き、誠に申し訳ありません。
ブログは、ぼちぼちと再開しようと思います。
君らは、それ苦しくないの?
おたま「余裕のよっちゃんだ!」
のん太は?
のん太「余裕ってなんら?」
余裕っぽいけど、暑いよね~。