うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

9月の決意

2024年09月02日 | マアコのこと

台風が過ぎ去り、

気付けば9月になっていた。

 

9月はたれ蔵か。

その優しい色が、たれ蔵にぴったりだな。

 

9月はそんな穏やかな月になればいいのだけれど、

なりません。

ええ、断言できます。

なりません。

野良猫マアコは、予想通り妊婦さんになったから。

お乳も、赤く張ってきている。

出産は、9月の中旬だと思う。

 

最近は、インスタも更新していない。

ここでも、マアコのことを書こうとしても、

なかなか言葉が上手く見つからなかった。

だけど、だからといって何も動かず過ごしてきた訳ではない。

「マアコが妊娠しませんように」と仏壇に祈り続け、

オス猫を見かける度、「お前、マアコを妊娠させんなよ」とメンチ切ったり、

マアコを捕獲せんと企んでいたりした。

上記3つのうち、現実的なものは、3つ目だけだれども!

 

そんな訳で、まず始めたのは、これだ。

1、まずはこの上で食べることに慣れてもらう。

2以降は、壁を1辺ずつ設置して行き、最終的に箱状態の中で

ご飯が食べられるように馴れてもらい、

最後は、その箱に蓋を閉めて捕獲するという作戦だ。

これは、トラップシャイになった猫に対して有効な作戦だ。

そして、捕らえられる恐怖も最小限に抑えられる。

 

でも、金網には一切乗らないマアコさん。

ならば、上に段ボールを乗せよう!

寸足らずー!私のバカー!!

金網が丸見えだから、これもマアコにスルーされた。

こういう企みの中、私はマアコを見ていて確信した。

「バレてる」と。

「おばちゃんは、あたしを捕まえたいのよね?」と言いたげなマアコ。

そういう顔をするんだ、マアコは。

 

そんな中、マアコの腹はどんどん大きくなっていく。

私は焦った。

ますます言葉を失っていく。

近隣では、「野良猫に餌をやるな」と苦情を申し立てる住民が現れたことで、

今まで餌やりボランティアをしていた住民が皆、しり込み状態だ。

その点、弊社は田畑に囲まれおり、近隣住宅から離れている。

雌猫の行動範囲は、およそ半径50メートル。

ここなら、マアコに苦情を申し立てる人もいないはず。

けれど、子猫がちょろちょろするのは、決して好ましい事ではない。

避妊さえしてやれば、そう思ってもマアコはなかなか捕まらない。

最悪の場合、何日も餓えさせ捕獲機で捕獲を試みるとしても、

それでTNRをした暁に、マアコはここへ戻って来るだろうか?

猫ボランティアのSさんも

「今までも何度も一斉TNRをしていますが、

そうすると、その中には一部、もう二度と戻ってこない子も、

実際には居ます。

その子がどこかでご飯を貰えていればいいなって思うけれど、

行方を探し当てられる子は、そんなにいません。

それこそ、チャー坊ちゃんみたいな子は、少ないんです。

マアコちゃんは特に、無理に捕まえてしまうと、その後人間には近付けなくなる。

そんな気がするんです。

だから、ここなら、御社なら、

このまま寿命を全うしてもいいかもって思えちゃうんです。」

私は、それを聞いて、こう付け加えた。

「私も、マアコを見ていて、それが一番気にかかります。

苦しめるためにTNRさせることになるんじゃないか。」

けれど、「だったら、私は見て見ぬふりをします」とは続けられなかった。

それは、社会通念上、『無責任な餌やり』になるということだからだ。

 

そんな流れから、私は真剣に捕獲を目指していた。

TNRのためじゃない。

保護するという意味だ。

うちの子にする!

子猫は家で産んでもらう!!

マアコはうちの子にしちゃえば、今後一切、餓えさせる心配はないじゃん?!

私は恐ろしく単純だ。

マアコの心も無視をした単細胞だ。

 

それでも、私は言葉が見つからないままだった。

どうして?

一択の結論が出たのに、どうして言葉が見つからないんだ?

私が憑りつかれたように捕獲のテクニックばかりを勉強していたのに反し、

マアコは、以前頭を撫ぜられる程度になっていた所から後退していた。

手を伸ばすと、食べている最中でもサッと逃げる。

いやもはや、息を吸っても逃げる有様だ。

せっかく食べてるのに、何度も逃げるを繰り返す。

マアコは、恐る恐る餌に近づいていた、6月のマアコに戻っていた。

私は、それを見て我に返った。

「やーめた!」

 

「マアコ、おばちゃんはもう捕まえないよ。

マアコが嫌がることは、もうしない。

ゆっくり、ゆっくり、私を信じてくれればいい。」

そう決めた日、マアコは

設置した餌台の上で食べるようになった。

これが、今のマアコの答えだ。

私は当分、無責任な餌やりを続けます。

 

様々なご意見があると思います。

どうぞ、何でもいいからご意見下さい。


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (solo_pin)
2024-09-02 08:44:23
おはようございます。

あたいもきっと
焦って、こうあるべきだという気持ちに
囚われすぎてしまうと思う。
そして猫の顔を見て、
はっとするんですよね。
果たしてそれは、猫のためか?と。
気づかせるんだよな、猫って。
なんなんあの能力。

この台風の中🌀
まあこちゃん無事で良かった。 
なんのアドバイスも出来んくてスマヌ。
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Unknown (suzulove)
2024-09-02 11:23:43
無責任な餌やり……
でも目の前にお腹をすかせた命があれば、手を差し伸べたくなる気持ちは悪なのか!?
しかし、餌を与えていれば命が増えていき、地域住民の庭や畑を汚す頻度も増える!
でも、でも、でも……
飢えた姿を見るのは辛くて苦しい!

猫島と呼ばれ、猫が人口を遥かに越す島がテレビやネットに出てきます。
猫はネズミを獲ってくれて、船倉なのどのネズミによる被害を防いでくれて、漁師さんからお礼の新鮮なお魚をいただく!
共存が出来上がっている!
理想郷ですね。
そんな共存の理想郷は、街なかでは夢のまた夢!?
堂々巡りの考えしか出てきません😥💦
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Unknown (桜吹雪)
2024-09-02 17:25:48
こんばんは
いろいろな思いや願いがあると思いますが、何が正解ってこともないと思うので、愛あるおかっぱさんの思うがまま、マアコさんとマアコさんのお腹の子供達に食事を提供してあげて欲しいと思います。こうなった以上、もう無事に産んでくれることだけを
望みますし、マアコさんの身の安全を願います。
きっと大丈夫そう信じて見守りましょう、望みを捨てずに!
そして9月
たれちゃんのカレンダー
美しい黒と優しいピンクのコントラストがまた良いですね♥
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Unknown (ポンまま)
2024-09-02 21:54:26
おかっぱさんの葛藤が
手に取るようによーくわかる記事でした。
本当にねこに関して知識のない私には
分からないことだらけで、ただただ驚くばかり。
へぇ~そうなのか、う~む知らんかったぁって
何度も記事を読み直しちゃった。
それにしても、マアコちゃんって
ホント凄く敏感な子なんだねぇ。
一度は頭を撫でられるほどになっていたのにねぇ。
おかっぱさんが出した結論を
あたしは全力で応援する!!
そしてそして、マアコちゃんが元気な赤ちゃんを
無事に産んでくれますように・・・と祈ります(-人-)
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solo_pinさんへ (おかっぱ)
2024-09-03 06:07:33
solo_pinさん、おはようございます。
いえいえ、ありがとうございます。
ほんとに、そうなんです。
元々、社会不適合者な私のくせに、
こういう時だけは、なんか変に頭が固くなっちゃって。
猫が日本語しゃべってくれれば、こんなに悩まんのですがね。
でも、猫を見ていると、答えを持っているのは
猫なんだよなって思い知ります。
ここからは、己の直感と思い込みで、
猫と通信しながら、どうなるか決めずに動いて行こうと思います。

さすが野良!
雨が降ってもなんのそので、
水溜りを避けずに歩いて来る姿は、モーゼみたいで
神々しかったです。
返信する
suzuloveさんへ (おかっぱ)
2024-09-03 06:36:41
かあちゃん、おはようございます。
私も、堂々巡りばかりしております。
猫への概念や常識も時代が変わると変わっていきますね。
地域性も、かなり違いますよね。
弊社の界隈も数年前までは、野良さんに寛容な地域だったらしいです。
新たな住民が増えてきて、とたんに苦情が出始めたと、
ボラさんも戸惑っておられました。
ところ変われば、命の重さも変わってしまうなんて、
恐ろしい事でもあります。
猫はずっと、変わらず生きて来ただけなのに。
だから、あまりに常識だの概念だのに拘っていると
大事なもんを見落としてしまう気がします。
あの美しい野良猫がしなやかに強かに生きていくことに
私は大きな意味を持って見守りたいと思います。
難しい記事に、コメントくださり、
かあちゃん、ありがとうございます。
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桜吹雪さんへ (おかっぱ)
2024-09-03 06:42:11
桜吹雪さん、おはようございます。
ほんとに、たれ蔵と優しいピンクがよく似合ってる~。
桜吹雪さん、ありがとうございます。
なんか難しく考えてしまってて頭がカチカチになってきてて、
これじゃダメだって気付きました。
こういう時に大事なのは、きっと、
偶然のような必然と、ピンと働く直観なのだと
思ったんですよね。
そして何より、マアコの気持ち。
これ外して勝手に動いちゃうと、ダメんですよね。
スットコ女、落ち着いて、フラットな気持ちで
マアコとやって来るだろう子猫らに向きあっていこうと思います。
とにかく、今は、早めに子猫を捕まえたい!が
目標です(笑)。
返信する
ポンちゃんままさんへ (おかっぱ)
2024-09-03 06:53:39
ままん、おはようございます。
今月もありがとうございます。
たれちゃんの背景、ピッタリですほっこり。
いえいえ知らなくていいんです。
私も知りたくない事ばっかりです(笑)。
野良猫に関わると漏れなくこうなるんだからぁ。
だからいやだっつってんのに、まーた関わる事になってしまい、
堂々巡りでのたうち回っております。
でもなんかね、私にやってくる野良猫問題が
基本からアドバンスへと、難しさが階段を上るように
上がって行ってる感があるんです。
子猫に始まり、去年は成猫の野良を保護するという難しい課題でしたが、
でもチャー坊は成猫野良としては保護しやすい子だった。
まあ、病気は難しいものでしたが、でもだから
保護せんとかん子だったもんね。
マアコは救いを求めていない元気な野良さん。
しかも人馴れ0、捕獲機NGだから難しいです。
でもだったら、救いではなく手助けを求めているマアコに
手助けをすりゃいいんだって思い直しました。
もうシンプルに行きます。
頑張ります!
ほんとは、こういう記事って書かない方がいいんですよね、きっと。
でも私、もうコソコソしないって決めたんです。
ちょっとコメントし辛い記事もじゃんじゃん書いちゃうかもですが、
ままん、応援ありがとうございます。
返信する
Unknown (ひいな)
2024-09-04 04:19:58
おはようございます。
何で私、いつも出遅れちゃうんだろう…
もう決めました!毎日おかっぱさんのブログを
巡回します!!(最初からそうするべき)
とんでもない事態に陥っていたのですね。
あああ…確かにマアコちゃんのお腹が膨らんでいる…
本当に未避妊の野良さんて、繁殖力ハンパないですね。
野良さんの寿命は短いのに、何故減らないかと言うと、
その繁殖力にあると聞いた事があります。

マアコちゃん、賢くて聡い子ですね。
前回、仔猫2匹は保護できたけれど、
マアコちゃんと来る仔猫がどんどん減って
いった事、目の前で1匹亡くなった事、
もう哀しい思いをするのも、後悔も嫌で、
マアコちゃんを保護しちゃえ!って
おかっぱさんお気持ち分かります。
段ボールの上で食べてくれたのは、
大きな進歩ですよね。
マアコちゃんに「この人間は信頼に値する人だよ?」と
伝えてあげたい>_<
この先も、生まれた仔猫を保護し続けるって、
凄く難しい事だと思うんです。
言い方は悪いけれど、元を絶たねばって
思います。
近くで撮れる程、気を許しつつあるマアコちゃん。
1度失敗したら、もう駄目ですよね。
おかっぱさんのメンタルの為にも、
捕獲器に入って欲しいと切に願います。

9月はたれちゃんでしたか。
こうして戻って来てくれるのは、本当に
有り難い事ですよね。
返信する
ひいなさんへ (おかっぱ)
2024-09-04 06:21:44
ひいなさん、おはようございます。
いえいえ、全然お気になさらずに~。
最近は気紛れ更新も多いですし、
お時間のある時に遊びにきてやってくださいませ~。
はい、マアコの妊娠は、予想通りですよね。
そりゃそうだよね~って感じでした。
まだお腹が膨らんでいない時に、すでに猫ボラSさんとは
会議しておりました。
もっとも危惧されるのが、TNR後のことで、
この子は戻ってくる気がしない・・・というのが私とSさんの総意でした。
言っても、餌場として定着させる、馴らすの意識を持って
餌やりし始めたのは7月からなので、まだ短すぎるんですよね。

そうなんです。子猫問題。
弊社は昔から、野良さんのお産場所になってたり、
子育て場所になったりでした。
子猫を隠しやすいんですよね、運送会社って。
その都度、保護してきたのですが、当時は
親が見つからん!っというね。
もう手立てはありませんでした(笑)。
その点、マアコは分かりやすく連れて来る。
もはや、ありがとうと言いたいくらいですが、
避妊はしたいです。出来る限り穏やかに
怖がらせないように。
避妊はあくまで人間の都合ですから、
少しでもショックを会えないよう最善を尽くしたいです。
今回の妊娠には間に合わない感じですが、
そこはもう、腹くくって心の準備をしておきます。
決戦は今年中!になるかな?うんと寒くなる前に。
頑張ります!

そんな中でもたれ蔵、癒されますね~。
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