うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

5冊目のノート

2023年04月16日 | チャー坊のこと

私はまた、

ノートを書き始めている。

 

おはようございます。

子猫を拾った時、老猫が逝く時、猫が病気に罹った時、

私は、ノートに記録するようにしている。

猫1頭の専用ノートを作るのではなく、

一頁も明けずに、ずるずる書き続けて、今で5冊目になる。

子猫の育児日記も、闘病日記もごちゃまぜの時系列だ。

 

チャー坊を拾った時から書き始めた4冊目のノートには、

うんこの闘病記が残されていた。

 

2021年10月11日

午前3時10分

 うんこ、本当によく頑張った。

 息が止まった今でも、うんこはふっくらしていて

 被毛もつややかだ。

 ピカピカのまま、あの世へ旅立った。 

 

この頁をめくると、次の頁はもう2023年3月が始まる。

 3月20日

 チャー坊、保護!

 ・4.3キロ

 ・消炎剤、ビタミンの注射

 ・輸液 

 多飲多尿、尿の臭い、色が薄い。

 昨日から、もう動けず震えている状態。

 腎不全の末期か?

 体重的には、まだ終末じゃない気がする。まだ生きる、たぶん。

 どこまでしてやれるか、チャー坊のQOL重視!

 

そう書かれていて、なんだかおかしな感覚に陥る。

チャー坊が、まるで長いこと共に暮らしてきた猫みたいな感覚だ。

現在のチャー坊は、

ついにやっと、マンソンをすべてやっつけ、

片耳の外側にできたハゲとの闘いをしている。

と同時に、なんとなく下痢が再開か?

 

当のチャー坊は、私と長く暮らしてきた猫みたいに、

私のすることなら、何でも信じる。

他の人間は、まだ怖いと思っているくせに、

私のことだけを、一心に信じている。

だからという訳じゃないが、いや、やっぱり、だからか。

チャー坊の闘病記も、

うんこの時みたいに、丁寧に書いて行こう。

そう思っている。

 

 

 


年齢更新と共に赤面の白状

2023年04月14日 | 日記

ふと思い出して、

ブログのプロフィールを更新した。

 

おはようございます。

4月は、1歳足す月だった。

私は、私が今年51歳になることより、

我が家のおじさんが、59歳になるという事実に驚いている。

来年、還暦だ。

赤いちゃんちゃんこを贈らなければ。

絶対贈ろう、赤いちゃんちゃんこを。

 

ある日の早朝、私はまだ寝ている男に宣言した。

「あたし、チャー坊のために、ちょっと大きいお金、使います!」

すると、男は横たわって動かぬまま、もはや反射的に、

「はい、ぼくのも使って下さい。」

と答えた。

既に発症したとみられるダブルキャリアの猫の治療をするため、

実家では難しいと判断した時に備えてアパートも借りておく。

それは、まるで富裕層の発想だ。

それを貧乏人がやろうとなれば、一転バカバカしく見える。

そんな貧乏人のバカバカしい発想に、

男は呆れるどころか、自分も出資すると言う。

「おじさんって、大変だよね。

あたしと暮らすのって、ほんと、大変だよね。」

他人事のように言うと、男はそれには何も答えない。

この沈黙は、なに?

まっいっかと、家を後にした。

 

私と初めて会った時の、私の印象は、

「デカい女性だな」だったそうだ。

私は身長161センチ、男は自称163センチだ。

「私がデカいんじゃない。貴方が小さいのよ。」

当時、私はお茶を濁さず、はっきりと宣告してやった。

今思うと、男がデカいと言ったのは、体じゃなく態度だったのかもしれない。

おまけに、

「私は今、男が3人いるから付き合えないの。」

と、のたまった。

我が半生で、唯一学んだことは、『股は3股が限界』ということだった。

4股は、物理的に無理だと学んだ。

これは決して、気が多いという訳じゃない。

「好きです」と言われて、それを拒む理由が、私には見いだせない。

「そんじゃ、付き合ってみましょうか」と思ってしまう、3股までは。

片思いで終わるのは無念なことだ。

せっかく好きになったのなら、その先を見たいはずだ。

その先の私に、貴方なりの結論が出るまで、お付き合い致しましょうということだ。

だから、よほど怪しい男でない限り拒まない。3股までは。

なんでもござれだ。3股までは。

 

だから私は、我が家のおじさんを拒んだ。

4股は物理的に無理だから。

「体力の限界!」

私は、千代の富士の引退会見のごとく、言い放った。

ところが、おじさんは、

「その3人、全部別れて下さい。」

と、言い返した。

この尻軽女に、そんなことを言う人は初めてだった。

 

そうして、小さい男とデカい女の同棲は始まった。

どうしようもなく、だらしない始まりだ。

ちゃんと聞いてみれば、

小さい男は、モラハラで嫁に逃げたれたバツイチだった。

どうりで、「全部別れて下さい」なんて、言えるわけだ。

だからという訳じゃないが図らずも、

私は、まるで傷付いた前妻の敵を取るかのように、男を追い込んでいった。

小さい男のモラハラ掌握術は、沈黙と丁寧な苦言と正論だったが、

相変わらず尻軽なデカい女には、響かない。

「あぁ、もうやだ」と思うと、

「婚活サイトに登録してみたぁ」

と、あっけらかんと白状する。

小さい男のおかげで、一旦全部別れたから、私は2股の余裕を有している。

そのうえ尻軽女は、男は3股までなくせに、猫はじゃんじゃん拾ってくる。

会わされた両親は、破天荒な飲んだくれ2人で、話しにならない。

小さい男は、別の意味で沈黙してしまう。いやそれは、閉口だ。

そんな中、小さい男のド正論は、むしろ新鮮で有難いご意見だった。

「あたしを止めて。おじさん、あたしが暴走したら止めろっつったのに」

と言いつつ、私は何事も暴走するから、もう止められない。

後ろから追いかけて羽交い絞めしたって、振りほどく。

そして、まるでド正論を吐くように、無茶苦茶な考えを真顔で、

「いいか、おじさん。今は固定観念を捨てる時だー!」

と、怪しげな宗教の勧誘がごとく、のたまう。

「行儀よく座りなさい」と言われたって、

「股座の猫を退かせっていうの?」

それどころか、食事中だろうが、

猫の尻からぶら下がる大便を追い掛けなければならない。

苦言を呈する前に、

「尻のウンコを、追え!」だ。

それ以上に大事なことなんて、この世には無い。

そんな小さい男は、今じゃ私より迅速に、尻のウンコを追いかける。

 

ほんとに、来年は絶対、赤いちゃんちゃんこを贈ろう。

「ありがとう、ごめん。」と刺繍した、赤いちゃんちゃんこを贈ろう。

 

おい、おたま!

おたまは、おじさんっ子だもんな。

 

おたま「おら、おじさんの子だからな。」

 

おたまは、小さい男が初めて、哺乳した猫だもんね。


猫だって、淋しい?

2023年04月12日 | 日記

最近は家を空けることが多いせいで、

まともな写真が撮れていない。

 

おはようございます。

残されているのは、

素晴らしく可愛いたれ蔵の写真と、

すんばらしく変な顔したおたまばかりだ・・・。

 

こんな時、多頭だと救われる。

30代も、酷かった。

7時過ぎに家を出たら、帰りはいつも23時過ぎなんてざらだったけれど、

そんな時、留守番しているのが複数居ると思うと、

少しばかり気楽だった。

私の勝手な感覚なだけだけれど。

 

猫は喜怒哀楽の哀が無いと聞いたことがある。

哀しいというより、淋しいという感情が、猫には無いというのだ。

単独で生きる性質の生き物だからというのが理由らしいが、

私は、ちょっと違う気がする。

 

例えば、生粋の野良は、そうかもしれない。

ただ、ひとたび人と関わると、そうでなくなる場合があると考えている。

人と関わると、人間社会で生きるための矛盾と共に、人に似た感情を芽生えさせる。

その中に『淋しい』という感情も、あるんじゃないかな。

現に、チャー坊は私が実家を出ようとすると、淋しいという感情を向けてくる。

それは、外に居た時もだった。

だから私は、「この子はきっと、飼い猫だった」と思ったんだ。

懐っこいからではなく、淋しいという感情を知っている猫だからだ。

昔は、人間と深い関わりを持っていたのだろうと思ったんだ。

 

我が家組の猫らも、個性はあれど、淋しいという感情を知っている。

そして、控えめなたれ蔵は、見つけた。

私がトイレに居る時は、「僕の時間だよ」と言わんばかりに甘えて来る。

だから私は、トイレに行く度、たれ蔵を抱き上げて撫ぜてやる習慣が着いた。

 

たれ蔵!

 

おーい、たれちゃん?

トイレじゃないと、返事もしないというね。

なんか、そゆとこは、極めて猫らしいのね?! 

 


イケメン砲

2023年04月10日 | 日記

久しぶりな気がした。

本当に、久しぶりだった。

 

おはようございます。

私は何度、同じことを説明しただろう。

「保護しちゃった猫のために、お部屋を借りたいんです。」

問い合わせた物件は5~6件。

その都度、不動産屋さんに、そう説明をした。

すると、まず、

「えっ?」という返答から交渉は始まった。

 

そこから、審査して管理会社からの確認の連絡が来る。

そしてついに、借りられる物件が決まり、

土曜日には不動産屋へ、直接出向くこととなった。

お店へ行くのも、担当の営業さんと会うのも初めてだった。

電話でやり取りしていた担当の営業さんは、

声がか細く、少なくとも私のタイプの声じゃなかったが、

物件探しに関しては、親身になって交渉してくれて、とても心強かった。

 

しかし、店に入って見てみれば、

「わざわざ、お越しいただいちゃって、すみません。」

と笑顔で迎えてくれた担当の営業マンは、どイケメンだった!

こんな、どイケメン、久しく見たことが無いくらいの、どイケメンだ。

私は思わず、挨拶ではなく、

「えっ?」から始めてしまった。

この営業マンには、

「場所は分からないけど、住所では間違いなく近所なので、

そのアパートを借りたい。」

と説明した時も、「えっ?」と言わせてしまったが、

この時、担当の営業マンに言わせたすべての「えっ?」を

お返しされた気分だった。

それでも、私はどうにか踏ん張って、

「この度は、厄介なお願いをいたしまして、誠に申し訳ありません。」

と深々と頭を下げた。

しかし、これが限界だった。

 

どイケメンが、私の半径1メートル以内から砲撃して来る。

「ところで、おかっぱ様?

アパートの場所は、見つかりましたか?」

「まっ・・・まだです。」

アパートの場所も確認せずに契約をしようとしている私に、

どイケメンは、なんとか説明をせんと、さらに撃ってくるせいで、

私の返答は、しどろもどろになっていく。

 

「えっと、こちらの地図をご覧ください。ここを曲がって、分かりますか?」

どイケメンは、パソコンの画面と共に、更に近づいてくる。

ああ~、息が出来ん~!

窒息状態の私の返答は、もう

「わかりません」

しか言えない。

 

「では、この駅からの道は?」

「わかりません」

 

「えっと、この看板は見たことあります?」

「わかりません」

 

ほんとに厄介だな、おい!

何がって、私自身が、厄介極まりないな、おい!!

 

私はもはや、駄々っ子みたいに、分からないというばかりだ。

それでも、最終的に、どイケメンは無情な言葉を私に手向けた。

 

「猫ちゃん、ご実家に馴染めるといいですよね。

そうなれば、アパートもご解約なさりたいと思うので、

短期解約の違約金なども確認しておきますね。

いずれにせよ、おかっぱ様の猫ちゃんが、どうか、長生きしてくださいますように。」

 

死んだ!

あたし、死んだ!!

 

そんな訳で、イケメンって恐ろしいですね。

あら、おたま?

珍しく、イケメン顔してる、おたま。

 

がしかし、

あぁ、可笑しな顔になってきた?!

 

まさか・・・

おたま「あや姉、おらのクネクネ見るだ」

やっちゃったな。

 

おたま「あや姉、おら、イケてるだろ?」

 

バシッ!

 

やっちゃったな。


幻のアパートメント

2023年04月08日 | チャー坊のこと

チャー坊を実家に保護して、

今日で20日目になる。

 

おはようございます。

出会ってからは、2か月が過ぎた。

たった2か月間のことなのかと、我ながら驚く。

それくらい、長く感じる。

そしてようやく、

ここ最近、チャー坊の本来の姿が見られるようになった気がする。

君、こんな可愛らしい顔してんだね。

 

出会った頃は、

目の焦点も合っておらず、まるで空っぽに見えた。

猫の姿をした、空っぽ。

腹の中も空っぽだろうに、腹だけが異様に膨らんでいて、

それが、首を傾げたまま変な歩き方して寄ってくるもんだから、

こう言っちゃなんだが、不気味にさえ思えて、

触ることを躊躇った。

「うわぁぁぁ」

としか言えなかった。

今更、あの頃から、もうかなり具合が悪かったんだなっと気付く。

 

あの日から私は、

チャー坊が可哀想と思わなくなるまで動くと決めた。

頭ん中はフル回転しっぱなしで、気付けば泣いてて、

絵に描いたような『半べそで七転八倒』をしていた。

たった数日間前の過去が、既にバカバカしくって笑っちゃうくらい、

自分の本末転倒ぶりは凄まじかった。

 

その後始末というべきか、今日は不動産屋さんに行く。

実家に保護しても、可哀想がなかなか消えなくて、

「やっぱ、こんな飲んだくれとボケ老人の家じゃ可哀想だ!」

と思い立ち、動いた。

アパートを一室、借りるという手段に出たのだ。

考えてみれば、たった20日間だ。

もう少し粘り強く、馴染んでいく経過を見るべきだし、

実際、チャー坊は体調が整ってきて、なんだか可哀想に見えなくなってきた。

飲んだくれとボケ老人とも、チャー坊ならやっていける気がして来た。

家族になるんだもん。

良いことばっかじゃない。

飼い猫になるってことは、人とどう付き合っていくか、どう乗り越えるか、

いろんなことを経験して、絆を深めていくものだ。

今のチャー坊になら、「君も頑張れ」と言える。

ここ、2~3日でそう思えた。

 

なのに今日、

正式にアパートの契約をすることになっているだなんて、

もうほんと、呆れちゃう。

しかも、私は借りようとしているアパートが見つけられない。

近所にあることは間違いないんだ。

歩いて8分、車で3分なんだ。

なのに、今だにどこなのか、見つけられないでいる。

私にとっては、もはや『幻のアパートメント』。

そこを契約します。

万が一、実家では難しい、危ないっと判断したら、

すぐチャー坊を避難させられるように、

やっぱり、しばらく確保はしておくべきだろうか?

家賃も距離も、これ以上の物件は、まずないだろうし。

ん~、悩ましい。

幻のアパートメントに大出費・・・悩ましい。

とりあえず、

節約して、真面目に働いて、おじさんの貯金をねつらいながら、

頑張てみようかしらん。

 

おや?

おたまも、無駄に頑張っているのだな?

おたま「たれ、おらの雄姿をみるだ!」

 

 

 

おたま「どうだ?」

たれ蔵「・・・。」