読み逃げが続いておりますが、
申し訳ありません。
せめて、途中経過をば・・・。
おはようございます。
少しずつ、
本当に少しずつ、整っていく。
一昨日、ようやくチャー坊の腹の中の虫をやっつけた・・・のか?
肩に垂らすタイプの駆虫薬を使って10日。
経過を見るため、便を病院へ持って行った。
結果は、
「回虫はいなくなったけど、マンソンは生きている。」
マンソンとは、マンソン裂頭暁条虫という寄生虫だ。
外で暮らす猫が寄生されやすい虫。
「こうなったら注射しましょう。チャー坊連れて来て!」
ということで、急遽チャー坊に注射を打ってもらった。
「量が多いし、ねっとりしてるから、この注射はちょっと痛いかも。」
だそうだが、チャー坊はうんともすんとも、ビクともしない。
「この子にとっては、この程度の痛みはどうってこと無いんでしょうね。
もっと痛い思い、いっぱいして来たんだろうなぁ。」
ベテラン看護師は、そう言ってチャー坊の頭を撫ぜた。
帰ってきて数時間後、ウンチと共に出てきた。
長ーい白ーい、マンソンが!
これは、駆虫成功ということ?そゆこと?
あたしゃ、チャー坊の尻からぶら下がるマンソンを見た時、
咄嗟に素手で引きちぎっていた。
普段の様子は、相変わらずだ。
基本、ソファーの下で寝ている。
私が朝と晩、実家へ行くと出てきて、リビングのカーペットで寛ぐ。
なんとも一途というか、律儀な猫だ。
律儀と言えば、昨日のチャー坊は、朝と晩に嘔吐したのだけれど、
2度とも、わざわざトイレに入ってから、砂の上で嘔吐した。
さらに、チャー坊の律義さに驚かされる。
チャー坊は、去勢されたのが去年だ。
その前に産まれた、おそらくチャー坊の子供達だろう子猫らが、
ボランティア団体によって保護されていたが、
子猫らはエイズにも白血病にも感染していない。
まだ感染を知らない頃、我が家で保護したいとも考えていたが、
結果として、チャー坊を実家に保護したことで、先住猫への感染のリスクも低い。
出来過ぎている。
私は、チャー坊に名前を付けると覚悟した時、感じていた。
「この子には、何か伝えたいことが、ある気がする。」
だから、私はチャー坊の軌跡を辿ろうとも思った。
彼の過去に、『伝えたいこと』のヒントがあるかもしれないと考えたからだ。
チャー坊は、去年の春、某会社の敷地内に現れた。
そこには、すでに20匹以上の猫が、餌をくれる初老の男を目当てに集まっていた。
猫が増え続けていく、その現場は問題視されるようになっていた。
そこで、ボランティア団体がTNRをすべく動いた。
団体の代表は、チャー坊のことをよく覚えていた。
「のんびりした懐っこい子で、当の男性はもちろん、
私達(ボランティアさん)も、とても和ませてくれていたんです。」
そして、
「餌といっても残飯で、それでもチャー坊くんは、その人が大好きだったみたい。」
と、語った。
TNRは、みるみる進んでいく。
そんな中、未去勢だったチャー坊も去勢を施されリリースされた。
当時、協力した獣医は、
「過去、事故に遭ったんだろうが、こんな状態でよく生きて来たなぁ。」
と驚いたそうだ。
そして、代表も、
「あの子を外にリリースすることは、本当に苦しかったです。
子猫を保護するだけで精一杯で、自分の力不足が悔しかった。」
と、当時の心境を聞かせてくれた。
そして、チャー坊が大好きだった男は、ほとんどの猫のTNR後、
「残飯ではなく、キャットフードをあげてください」
という指導を受けて以来、姿を消してしまった。
チャー坊以外の全ての猫も、それに伴い散っていき、
残されたチャー坊は、すぐ隣に位置する弊社に現れたという訳だ。
それ以前のチャー坊の軌跡は、まったく辿れない。
チャー坊が伝えたいことは、なんだろう?
もしかすると、とてもシンプルなことなのかもしれない。
とてもシンプルで、当たり前のこと。
そうだとしたら、
現状、その当たり前を、彼に全て用意してやれていない気がする。
私の模索は、まだまだ続く・・・。
我が家のこの子は、何を伝えたいのかしらん?
のん太「かかぁ~」
のん太「ねぇ、かかぁ。あのねあのね、のんね、あのね」
のん太「おい、ちょこのおっさん、みりゅな!」
撮影中の我が家のおじさんに伝えたいことは、はっきりしとるな。